【第4回】翻訳・通訳会社のクレーム処理「準備の重要性」 翻訳・通訳会社は、翻訳者・通訳者には見えない舞台裏で様々なクレーム処理を行っています。本連載は目的は、その一部を紹介することで、翻訳・通訳会社が日々取り組む業務に関して理解を深めてもらうことです。執筆は現役の翻訳・通訳会社コーディネーター。登場人物はすべて仮名です。 お盆も過ぎ、いよいよ秋の気配が僅かに感じられる今日この頃ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。そんな夏の終わりが近付く中です...
【第8回】通訳翻訳研究の世界~翻訳研究編~翻訳者の「検索能力」を検証 今回は「翻訳者の検索操作」についてお話します。翻訳者は正確に、よりよく翻訳するために、原文を読込み深く理解する必要がありますが、そのためには、調査や調べ物をすることが必須になります。第6 回で「翻訳プロセス」のお話をしましたが、今回はプロ翻訳者の「ウェブ検索」についての実証研究結果を紹介します。 情報検索能力の必要性 翻訳のために調べ物をする力、すなわち「情報検索能力」は、プロ翻訳者に要求され...
保護中: 【第7回】Welcome to the Ballpark!「6th Inning」 【会員限定コンテンツ】 みなさん、こんにちは。 前回は、選手異動に関するtransactionについて書きましたが、今回は選手のケガや病気にまつわる話題を取り上げてみたいと思います。というのも、スポーツにケガは付き物で、アスリートである以上どの競技であってもこればかりは避けて通ることができないからです。 私が千葉ロッテマリーンズで通訳をしていた時も、選手が傷病を患う場面に多く遭遇しま...
保護中: 【第14回】放送通訳の世界「トラブル対処法」 【会員限定コンテンツ】 CNNやCBS Evening Newsの場合、同時通訳ブースには一人で入ります。私が携わるCNNでは3時間シフトを2名で担当し、30分ないしは15分で交代しています。一方、CBS Evening Newsは番組自体が30分であるため、一人で30分間通訳をします。CNNもCBSも同室に他の通訳者やスタッフは入りません。自分がいったん同通ブースに入った以上、何があっても...
保護中: 【第3回】通翻訳者が知るべきBrexit「バナナ」 【会員限定コンテンツ】 今回はバナナの話をしたい。スラングでbananasと言えばcrazyという意味だ。Brexitなどは他の国から見たらまさにbananasだろう。しかし、ここでしたいのはその話ではない。そんなbananasなことが実際に起きてしまうほどUK民の間でEUが嫌われるようになってしまったのはなぜか、という話だ。 UKでEU離脱を支持する人たちにEUについてどう思うかと聞...
保護中: 【第5回】大原ケイの背後からメッタ斬り!「アメリカ人は敬虔なクリスチャンなのか」 【会員限定コンテンツ】 アメリカ人は信心深いのかと訊かれれば、「都合のいいときはね」と答えることにしている。まぁそれはどんな国の人だって同じだと思うし。なにせ人一倍ポルノ大好きかと思えば、マンガのパンチラはダメだっていうし、クリスマスイブに教会に行く人もいれば、毎週のように銃をぶっ放して人を殺しまくるバカもいるし…。 アメリカの宗教を理解するには、ヨーロッパの歴史から見ていくしかない。...
第2回JACI特別功労賞 小松達也 日本会議通訳者協会(JACI)は2018年に、通訳業および通訳業界に多大な貢献をし、その発展に寄与した個人および/または組織の功労を讃えることを目的に、JACI特別功労賞を制定しました。 厳正な審査を経て、第2回の受賞者は小松達也氏に決定しました。小松氏は日本における会議通訳者の草分け的な存在であり、日本初の会議通訳エージェントとして1965年に設立された株式会社サイマル・インターナ...
【最終回】インドネシア語通訳の世界へようこそ「インドネシア語通訳の世界へようこそ」 約1年にわたってお届けしてきた本連載。最後は皆さんからの質問特集です。 事前にお寄せいただいた中から、いくつかピックアップしてお答えしてみようと思います。 ***** 【Q-1】 「クライアントやエージェントとは、お互いに必要とし必要とされ、選び選ばれ、持ちつ持たれつの対等な関係」で「こびへつらわず、必要とあらば毅然とした態度で接することも必要」。確かに理想としてはその通りなんでしょう。...
保護中: 【第7回】東洋と西洋をつなぐヨーガの通訳「ヨーガの用語(その3):チャクラ、シャンティ、ムドラー」 【会員限定コンテンツ】 前回は、アーサナ(ポーズ)の具体名をご紹介しました。今回は、ヨーガをやる人にはお馴染みだけど、知らない人には「何それ?」な「チャクラ」「シャンティ」「ムドラー」についてご紹介します。 ・チャクラ(Chakra) ヨーガの瞑想では「チャクラ」という言葉が出てくることがあります。ヨーガを趣味とする人でもチャクラに精通している人は少ないかもしれませんが、瞑想指導の通...
【第4回】大手を振って中道を行く−できない私の通訳雑談「英検2級の苦難と通訳学校に通うの巻」 このコラムを書いている7月は、日本では長い梅雨も終わりを迎え本格的な夏の到来となる時期ですね。私は家族(とはいっても下の息子も今や大学生!)とドッグがいるメルボルンと東京を頻繁に行き来しながら仕事をしていますが、通訳の仕事は東京が中心となります。実際に日数を数えるとメルボルンにいる方が長いのですが、東京には1、2ヶ月に1度くらい戻って、2週間から3週間くらい滞在しています。渡航費用は当然自分で負担...
保護中: 【第3回】通訳ブースは宝の山「同時通訳の先駆者」 【会員限定コンテンツ】 1969年7月20日、人間が初めて月面に立った。今年はアポロ11号月面着陸から50年の節目の年だったので、アメリカでは、実際に着陸した20日前後に展示会やさまざまな行事が行われた。CNNやBBCも特集を組み、その業績をたたえ、今後の宇宙開発への展望を伝えた。日本ではこの種の番組は少なかったようだが、通訳界にとって記念すべきは、月面着陸の歴史的瞬間を日米同時通訳で伝えた...