【第3回】日英通訳者がソウル大学校語学堂に留学してみたら「学んで、遊んで、学んで、遊んで(たまに働いて)」

여러분, 안녕하세요! 皆さん、ソウルからこんにちは。日英通訳者の古賀朋子と申します。11月の末からソウル大学校の語学堂に短期留学をしています。今回の連載では少しだけ留学生活に慣れてきた日々の様子と、勉強でどんな工夫をしているのかをお伝えしたいと思います。

留学のスタートから2ヶ月が経ちまして、1学期が10週間というスケジュールなので、あっという間に残り2週間となったわけです。やっと慣れたと思ったら終わりという感じです。(汗)

中間試験の口述試験は朝9:15からで学生一人につき15分なので、あっという間に終えて、こちらで仲良くなったアミ友(BTSのファンARMYの友達)と遊びに行きました。BTSのメンバーが行ったというお肉が有名なレストランで焼肉を食べました。(後から聞いた話ですが、私たちが行った2日前にメンバーのSUGAが来ていたそう。元気にしていたと聞いてウルウルでした。ニアミスだったねぇとアミ友と盛り上がったのでした。)大好きなBTSの国に留学して、ファンの友達ができて勉強の合間に一緒にいわゆる聖地巡りができるのは本当に最高です!

その友達は日本語を勉強しているのですが、普段から日本の友達とたくさん電話で話しているということで、私と話す時はほぼ韓国語で通してくれてありがたい限りです。食べることが大好きな友達なので、美味しい店を調べて一緒に行ってくれるのも最高です。BTSのことに限らずいろいろおしゃべりしても話が尽きないので、普通の友達としても気が合うんだろうなと思っています。

こんなふうに書くと遊んでばかりいると思われてしまうかもしれないので、勉強の時にしていることも少しご紹介します。教科書以外に、文法や単語の問題を解くワークブックがあります。他の生徒は授業で問題を解く時に直接書き込んでいますが、私の場合は自宅で少なくとも一度は復習したいので、直接書き込まず、別のノートに書いています。当日もしくは翌日に復習すると、授業で分かっていた気になっていたのに実は分かっていなかった問題がはっきりするので良いです。

そして単語やフレーズ、直接覚えたい文をWordHolicというアプリに入力して、覚えるようにしています。皆さんは学生時代に単語カードで単語を覚えたことがあるでしょうか?それのアプリ版だと思っていただければ良いです。アプリだと良いのは(多少不自然さがあるにしろ)読み上げてくれるので音声も確認しながら覚えることができることです。また再生を一時停止して書けばスペルの練習にもなります。私の場合は耳から覚えるほうが楽なので、たくさんはしませんでしたが、それでも筆記試験もあるのでスペルの確認も必須で、一時停止してスペルを思い浮かべたり、指で空中に書いて、答え合わせをしていました。

さらに以前から続けているインスタグラムでの日記のようなもの(一応毎日更新を目標にしています)で、日韓英の3ヶ国語で書くようにしています。今は特に習った韓国語の単語や文法を使いながら書けないか考えて、なるべく使うようにしています。実は内容によっては英語でなんと言うのだろうと考えさせられることもあって興味深いです。内容は韓国語で先に考えてから、同じコンセプトを日本語や英語で言うようにしています。ある日、韓国語をいつものように音声入力して、ちょっと面倒だなと思って、そのアプリが出してくれた日本語をそのままコピペしたことがあったのですが、読み返すとやっぱり不自然で後から日本語に手を入れました。翻訳もやっぱり難しいですね!

今年の旧正月の休みは週末と旧正月の間にあった平日が急に祝日となり(こういうことが突如決まるのが韓国という印象!)、6連休でした。旧正月の直前に友達が日本から遊びに来てくれました。その時に韓国人の友達も一緒に遊んだのですが、中には英語があまり得意ではない人もいて、日韓、韓日の通訳もどき(「もどき」であることをは強調してもしきれません!)のことをしていました。時々難しい話は語彙などが全然追いつかず英語で話して、韓国人の友達がそれを韓国語で説明してくれたんですけど、めちゃくちゃ楽しかったです!私がずっと喋りっぱなしなので、みんな心配してくれたんですが、私はただただ楽しくて。(しかも仕事ではないので完璧に訳せなくても誰も何も言わない、むしろ感謝されるし!)日本から来た友達は私がずーっと話しているのでびっくりしたと言ってました。やっぱり私は言葉が好きなんですね。

そして興味がある方もいらっしゃるかもしれないので、おまけのように最後に書くと、寄宿舎(寮)は日本から持参したLANケーブルを繋いで有線ネット環境を確保できているため、たまに通訳のお仕事もしています。現実的なところで言うと、こちらでの学費、生活費に加えて、日本での家賃もそのまま出ていっているので、こうして少しでも仕事もできることは本当にありがたいです。学業の観点から言うと「今日は宿題も多いのに仕事もある〜!」となった日がなかったわけではないですが、基本的にはうまく調節できたと思っています。オンライン通訳ばんざーい!

写真:遊びに来てくれた友達とキャンパスを散歩した時に撮ってもらった写真です


古賀朋子

フリーランス英日通訳者。千葉県出身。英会話学校で主任講師などを務めた後、2002年に渡米。モントレー国際大学院(現ミドルベリー国際大学院)にて会議通訳修士号を取得。ホンダのアラバマ工場で社内通翻訳者として勤務。2010年に帰国後、製薬会社、損害保険会社、MLM企業の社内通翻訳者を経て、2020年1月より本格的にフリーランス通訳者に。主な専門分野は自動車、製薬。DEI、サステナビリティ、市場調査、マーケティング、ファッション案件なども担当。2024年11月末よりソウル大韓国語教育センター(語学堂)に留学中。