【東京都】桐朋高等学校(2025)

こんにちは!JACIアウトリーチ部の神田です。本日は先月実施され、会員の齋藤さん、石井さんとで訪れた桐朋高等学校アウトリーチ活動の活動報告です。

♢ ♢ ♢

今回お邪魔させていただいたのは国立にある男子校、桐朋高等学校です。その中での英語クラスの一環として、現役の通訳者3名で通訳というお仕事について、また言葉についてのそれぞれの想いをお話しました。また、担当の先生が非常に協力的で、事前に長井鞠子さんの実話を元にした、通訳についての英語長文を使った予習などもしていただけました。

当日のプログラムはまず簡単な自己紹介、からの逐次通訳、同時通訳のデモでした。逐次通訳では投影機で手元のノート取りをライブで映しながらのパフォーマンスはなかなか見応えがあるもので、訳出のたびに歓声が上がるクラスもありました!そんなにリアクションが貰えることは仕事ではなかなかないですが流石、石井さんです!

当日はネイティブスピーカの先生にご協力していただき、手元のメモをライブで映しながらの見応えがあるパフォーマンスでした。

そして参加した講師3名からそれぞれの仕事についてのパートでは社内通訳者2名、フリー1名ということや、それぞれのユニークな背景やどういったところを注視しているのかのお話でした。自分は言葉と専門性からのチャレンジとそれを乗り越える楽しさ、石井さんは社内通訳者として求められる手段としての通訳、それに求められるものや活躍について、齋藤さんはフリーランスの案件で通訳者の仕事のイメージを紹介しつつ、クライアントとの絆を育むことから得られる充足感と本当にバランスよく様々な面から通訳という仕事についてのお話ができたと思います。

自分の担当は学生を壇上にお呼びしてもらっての即興逐次、TEDを使っての同時通訳のパフォーマンスでした!

何よりも嬉しかったのは、会が終わった後HRのため一旦解散した後にも関わらず、何人もの生徒さん達が講堂に戻ってきて質問やお話をしにきてくれたことでした。留学を考えていることや、英語以外の言語の質問、将来したいことにどうすれば言語を役立てられるかなどなど、自分たちの話を聞いて感じたことから個人的なところに当てはめて、本当に真摯に色々と聞いてくれる様子につい嬉しくなり結局2、30分ほど残ってお話に熱中してしまいました。

齋藤さんからは通訳になった経緯のお話とフリーランスとしてクライアントとの仕事を通じて繋がりを感じたエピソードについてのお話をしていただきました。

終わった後に3人で感想を言い合っていた時にもポロポロと出ていたのですが、普段通訳者の仕事ばかりでアウトプットがないので、いざ振り返ってそれについて話をするのも、他の通訳者の方のお話を聞くのも、とてもいい学びになりました!また真っすぐに自分たちの話を聞いてくれる学生の方々にも、本当に丁寧にやり取り、当日のサポートをしてくださった先生、一緒に行ってくださった齋藤さん、石井さん本当にありがとうございました!

以下。後日生徒さん達から頂いた感想の一部です。

「通訳というあまりできないような芸当は社会に出て間違いなく強いものであり、私もそういうものに対して憧れがあります。誇れるような人々になりたいと再認識させられました。」

「これまでの講座の中で1番ためになるものでした。」

「それぞれどのようなマインドで仕事をしているのか、3者3様の意見で興味深かった。みんな通訳の仕事が好きなのだと思った。」

「実際に英語を使っているのを見たり英語を通じた出会いを見て英語勉強のモチベが上がった」

♢ ♢ ♢

日本会議通訳者協会では、今後も教育機関でのアウトリーチ活動を広げていきます。皆さんのお住いの地域での開催もぜひご相談ください。また講師を担当してくださる会員の皆さんも募集中です。

アウトリーチプログラムのパンフレットはこちら

JACIアウトリーチ事務局 outreach@japan-interpreters.org