イベント・ニュース

【第1回】日英通訳者がソウル大学校語学堂に留学してみたら「BTSのおかげでソウル大へ?!」

여러분, 안녕하세요! 皆さん、ソウルからこんにちは。日英通訳者の古賀朋子と申します。11月の末からソウル大学校の語学堂に短期留学をしています。今回の連載では日英通訳者なのに、なぜか韓国に留学することになった体験を、そこに至るまでのお話と共に皆さんにお伝えしていきたいと思います。 2019年までは、韓国には個人的な旅行や出張で来たことがありましたが、それだけでした。私の母はかなり以前から韓...

保護中: 【第19回】あの通訳研究って、実際どうなの?「文化の翻訳ー言語人類学という視点」

【会員限定コンテンツ】 あっという間に、2024年も終わりを迎えようとしています。本来であれば、この原稿は11月初旬にお届けするはずでしたが、筆者が業務に追われていたため締め切りを1か月延長して頂くことになりました。関係者の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたこと、改めてお詫び申し上げます。 さて、これまでさまざまな論文や研究事例を取り上げてきましたが、筆者としては出来るだけ現代的な...

保護中: 【第15回】薬事の通訳ー医療機器を中心に「臨床データと薬事申請」

【会員限定コンテンツ】 医療機器開発のフェーズについて  医療機器開発は大きく分けて前臨床 [pre-clinical]フェーズと臨床 [clinical]フェーズに分かれます。Pre-clinicalでは設計検証に始まり、プロトタイプができたら動物等を用いて安全性試験を行います。数段階の改良を経て性能の検証試験を実施し、それを担保できることがわかったら臨床試験 [Clinical ...

保護中: 【第21回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「今風の言葉も取り入れて」

【会員限定コンテンツ】 先日、指導先の大学生から興味深い質問を受けました。 「日本語も時代と共に変化してきたように、英語でもやはり言い回しなどは変わってきているのでしょうか?」 うーん、素晴らしい質問!私自身、あまり意識したことはなかったのですね。でも、CNNのニュースで過去の映像、それこそ第二次世界大戦のころのナレーションなどが出てくると、明らかに最近とは異なるように思います...

保護中: 【第9回】フランスとレイシズム「エコノミー・コロニアル:フランス海外県とその経済的支配」

【会員限定コンテンツ】  いくつもの植民地をかつて所有していたヨーロッパ諸国のなかでも、フランスが抜きん出て旧植民地に対して強力な支配を維持し続けている国であることは、よく知られている。なかでも中央アフリカから西アフリカにおいて流通している通貨Franc CFAは、フランスが各国に強制する経済的支配の道具としてしばしば批判の対象となってきた。通貨価値の安定性という建前のもとで現地の経済的発...

保護中: 【第14回】薬事の通訳ー医療機器を中心に「監査」

【会員限定コンテンツ】  今回は、医薬品、医療機器等の規制のうち大切な役割を担う監査(Audit, Inspection)について説明します。会計監査等の薬事規制の枠外の監査は今回は取り上げませんので予めご了承ください。 監査とはなにか、なぜやるか  ある組織等に定められた枠組みが守られているかチェックするための活動です。基本的には、ある業務に対して定められた手順を守って実施さ...

【第11回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「卒業、できないかもしれない……」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回はいよいよ間近に迫った卒業試験の話です。 「卒業試験」とは 大学院に通っていることを伝えると、たいてい返ってくるのが「卒論って書くの?」という質問です。 結論から言うと通訳翻訳大学院の修士課程の場合、卒論が...

保護中: 【第20回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「やっぱり意訳」

【会員限定コンテンツ】 私が通訳養成所に通っていた頃、先生方が呪文のように述べておられたのが、 「通訳という行為は、何も足さず、何も引かず」 でした。つまり、話者の意図を尊重するのが第一であり、通訳者が付け足したり差し引いたりしてはいけない、ということなのですね。これはとても大事なことであると私自身、感じています。 しかし、長年この仕事を続けるにつけ、この考えもTPOによ...

保護中: 【第7回】匂いにまつわるなにやかや「香料の種類」

【会員限定コンテンツ】 「いっそニットを着ようかな」という日と半袖一枚で過ごせる日がくるくると訪れて、時節の挨拶が使いにくい今日この頃ですこんにちは。前回から大分日が経ちましたが、久々の『匂いにまつわるなにやかや』第7回のテーマは香水、中でも香水の製造についてです。 ■そもそも香水とは ざっくりと書きますと、香水とは過去この連載で取り上げた様々な香料を組み合わせて作った香水の原...

保護中: 【第13回】薬事の通訳ー医療機器を中心に「市販後の市場の監視」

【会員限定コンテンツ】  前回は、製造から出荷までの品質管理について主に説明しました。医療機器の規制はライフサイクルの終わりまでカバーされていますので、出荷~使用後の情報を監視することになっています。今回は、販売後の製品の監視の仕組みを説明します。 法的枠組み  まずは、市販後の監視の種類とその根拠となる法令を説明します。大きく分けて製造販売後安全管理と市販後安全調査に分かれま...

保護中: 【第19回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「最上級、どうする?」

【会員限定コンテンツ】 英文法の学習で必ず出てくる「比較級」と「最上級」。中学校で習いますよね。”-er” や”-est” など、英語の形容詞にたった2~3文字を加えるだけで規模の大きさが意味として変わってくるのです。コンパクトながらスゴイと思いませんか?日本語の場合、形容詞の形そのものは変わらず、「より大きい」「最も大きい」という形になります。言語の違いは実に楽しいですよね。 さて...

【第12回】シリコンバレー徒然通訳テクノロジーだより「GPTを使って&作ってみよう」

皆様お元気でお過ごしでしょうか。 サンフランシスコでは少し前に Waymo という無人自動運転のタクシーサービスが一般開放され、私も乗車する機会がありました。運転席の前にはハンドルがあり、運転手がいないのにハンドルが右へ左へと動いて車線変更をしたり角を曲がったりして不思議な気分でした。ライドシェアのように運転手との相性(スピードや車の芳香剤や音楽の好み、行き先について愚痴を言われる、など)...

保護中: 【第12回】薬事の通訳ー医療機器を中心に「品質管理システム-QMS 」

【会員限定コンテンツ】  前回まで、医療機器は設計開発と同じように製品実現も重要であることを説明しました。 今回は続いて、医療機器の製造と市場の流通の責任を持つ製造販売業者はどのように製品実現を行うかについて述べます。  製造販売業者の責務として、製造管理等基準省令(QMS省令)の規定を遵守するために必要な組織の体制を整備するというものがあります。*1 「必要な組織の体制を整備...

保護中: 【第17回】チャーリーの金融英語「LLMはどこまで信用できるのか?(3)」

「生成AI」は歪んでいるのか?② 本シリーズ(「LLMはどこまで信用できるのか?」)の第3回は、2023年3月8日に『ニューヨーク・タイムズ』に掲載された”Noam Chomsky: The False Promise of ChatGPT”(「ChatGPTの誤った約束」)の全訳を掲載する。段落には番号とタイトルをつけ、冒頭に目次を表示した。読者の学習/研究の便宜を図るためそれぞれの段落...

【第10回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「教授って、本当に人間なのでしょうか」

 34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。  今回は「圧倒的実力を誇る我らが教授陣についてのお話」です。 隙のないプロ集団  入学してまず驚いたのは、教授陣の卓越した(という表現すら失礼になるほどの)言語能力でした。  例えば教授陣が日本語・韓国語両方...

保護中: 【第16回】この台詞に注目!映像翻訳の楽しみ方『チャレンジャーズ』

【会員限定コンテンツ】 映像翻訳者の松本陽子です。配信作品を中心に字幕翻訳と吹替翻訳を手がけています。映画を見るのが大好きで、2023年は映画館で180本ほど鑑賞しました。動画配信サービスでも多くの作品を見るなかで、すばらしい訳に出会い、「この見事な技術を身につけたい」と思ってきました。そんな日本語訳を、ご紹介します。 第16回の作品は『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督...

保護中: 【最終回】安全保障と防衛の日英通訳「同盟国・同志国との連携 ―後編」

【会員限定コンテンツ】 日本の防衛戦略には、①日本の防衛体制の強化、②日米同盟による抑止力および対処力、③同志国との連携の3つのアプローチが挙げられています。1つ目のアプローチとして、防衛省は反撃能力の保有や次期戦闘機の開発など防衛力の抜本的強化を進めています。前回の記事「同盟国・同志国との連携 -前編」では、2つ目の日米同盟や日米安全保障協力を中心にまとめました。本連載最終回となる今回は...

鶴田知佳子と考える「通訳をするということ」

この秋から、日本を代表する通訳者であり、研究者としても長きにわたり最前線を走り続けてきた鶴田知佳子さんを迎えて、「通訳をするということ」について様々なゲストと語り合うイベントが始まります。若手からベテランまで、通訳のリアルに関心がある方はぜひご参加ください。 第1回「スポーツ通訳」 9月29日(日)14:00-15:30ゲスト:平井美樹 第2回「放送通訳」 11月2日(土)1...

保護中: 【第18回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「そしてまたもや直訳意訳問題」

【会員限定コンテンツ】  今年の猛暑は異常でしたね。日本だけでなく、全世界的に前例のないお天気になっています。オーストラリアに住む私の友人も、「8月は例年にない寒さだった」と述べていました。  近年のこうした天候も考慮しているのでしょう。かつて日本の運動会・体育祭は秋の風物詩でしたが、昨今では春におこなうケースも増えています。そう考えると、夏季五輪もこれからは南半球で実施する方が合理...

保護中: 【第8回】フランスとレイシズム「パリ・オリンピック、誰のため?」

【会員限定コンテンツ】  この夏のパリで、オリンピックとは何なのだろうかと改めて問わずにはいられない。そこには多くの要素が混在しているため、一言で形容することは難しい。ただ、それが単なるスポーツの祭典などではないということだけは確かだ。  この疑問を抱くのは初めてではなかった。2021年、遠くの地から東京オリンピック開催の報を知り、「やはりやってしまったか」と思いはしたが、そうはいっ...

吉岡余真人「機材エンジニアから見る通訳ブースマナーについて」

この度はこのような執筆の機会をいただき、誠にありがとうございます。 私は1989年(平成元年)から約35年間、通訳機材のエンジニアとして、通訳ブースの隣で、通訳者の皆さんが通訳する音声を最高の音質で参加者に届けるため、日々奮闘しております。 今回は、機材エンジニアから見た通訳ブースマナーについてお話しをしたいと思います。 1.資料の取り扱いについて 皆さん会議が終わったあ...

保護中: 【第11回】薬事の通訳ー医療機器を中心に「業の責任(総論) 」

【会員限定コンテンツ】  前回までは大まかに分けて薬機法上の製品の取り扱い(どのように製品の有効性・安全性を証明するか)について書いてきました。今回からは、製品そのものから視点を変えて、品質管理に関することに触れていきます。 製品の検証だけでは不十分  製品の有効性と安全性を根拠とともに説明するのが大切で、そのための手続きはどのようなものかと過去10回かけて説明してきました。項...

保護中: 【第18回】あの通訳研究って、実際どうなの?「機械は人間にとって代わるのか?―機械通訳の可能性」

【会員限定コンテンツ】  8月になりました。猛暑どころか酷暑と言いますが、これだけ気温の高い日々が続くと、まさに「地球沸騰化」を実感します。救急車を見かけることも多くなりました。  また、このところ株価の乱高下、為替の大幅な変動など、どこを見ても通常とは異なるレベルで物事が動いているようです。  加えて、7月末から始まったパリ五輪では、審判やルール適用に様々な疑念が報道...

保護中: 【第4回】映像翻訳家インタビュー 風間綾平さん「PART3:会長と講師と人気コラム」

【会員限定コンテンツ】 PART3: 会長と講師と人気コラム ―風間さんは映画翻訳家協会の会長をされていますね。昨年度から引き続きということで2期目ということでしょうか? 会長のお仕事は大変ですか? 風間 いや、まだ1期目です。1期が3年なので。 会長の仕事としては、プラットホームが増えて複雑になりました。たとえば昔なら劇場公開してパッケージ化して終わりだったんですが、今...

保護中: 【第4回】映像翻訳家インタビュー 風間綾平さん「PART2:差別用語と歌詞の字幕」

【会員限定コンテンツ】 PART2: 差別用語と歌詞の字幕 ―『ブラック・クランズマン』(2018年)についてお伺いします。 1970年代に黒人刑事が白人至上主義団体「KKK(クー・クラックス・クラン)」に潜入捜査した実話を基にした映画です。監督がスパイク・リーということもあり、差別用語がバンバン出てきますが、日本語でもかなり思い切った訳にしていますね。 原音)Since...

保護中: 【第4回】映像翻訳家インタビュー 風間綾平さん「PART1:調べ物に酔うな」

【会員限定コンテンツ】 約1年半ぶりとなる映像翻訳家インタビュー! その間、私(岩辺)は「映像翻訳者の会 Wakka」を仲間と立ち上げ、無事に1周年を迎えました。JACIの皆さまには昨年(2023年)のフォーラムや合同納涼会で大変お世話になりました。この場を借りて、お礼を申し上げます。 さて、4人目にお迎えするのは映画翻訳家協会の会長であり、講師でコラムニストの風間綾平さん。お会いす...

保護中: 【第17回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「どの動物?」

【会員限定コンテンツ】 このコラムを書いているのは7月中旬。その数日前にトランプ氏が狙撃されるという衝撃的なニュースが発生しました。ケネディ氏やレーガン氏が狙われたときの映像は、「歴史的資料映像」として観たことはあります。しかし、私自身が生きる今、つまり、この2024年においてそのようなことがアメリカで生じたとはにわかに信じがたいことでもあったのです。 狙撃事件の当日、私は横須賀の千...

【JIF2024】吉崎エイジーニョ「韓国のスポーツとエンタメ『日本から見るべきホントのこと』」

吉崎エイジーニョ ニュースコラム&ノンフィクション。専門は「朝鮮半島地域研究」。よって時事問題からK-POP、スポーツまで幅広く書きます。「韓国トレンド研究所」サイト編集長。 本名英治。大阪外大(現阪大外国語学部)地域文化学科朝鮮語専攻卒。北九州市小倉北区出身。 ◆20代より日韓両国の媒体で「日韓サッカーニュースコラム」を連載執筆。「どのジャンルよりも正面衝突する日韓関...

【JTF翻訳祭】高柳俊也、梶井夏実、関根マイク「通訳・翻訳の地域戦略~金沢から考える」

高柳俊也 20代前半にヨーロッパ、アジアなどを周遊して帰国後、2002年に株式会社エクスプレッションズに入社。取締役を経て、2020年に代表取締役に就任。翻訳・通訳エージェントとして金沢市を拠点に業務をしていた同社で、2017年からインバウンドのニーズに焦点を当てた戦略を立案し、会社の変化を主導してきた。現在は、翻訳・通訳業/宿泊業/旅行業の三事業を柱にしながら、各事業で得た知見を...

保護中: 【第9回】安全保障と防衛の日英通訳「同盟国・同志国との連携 ―前編」

【会員限定コンテンツ】 米バイデン政権は、2022年10月に発表したアメリカの安保戦略の中で、同盟国や同志国との「統合抑止」の推進を示しました。同年12月、日本は防衛力の抜本的強化を掲げる防衛3文書を閣議決定し、戦後の安保戦略の大きな転換点と注目を集めましたが、この中でも日米共同の「統合的な抑止力」をより強化すると述べています。そこから1年余りが経った今年4月、ホワイトハウスで行われた日米...