【JIF2015】関根マイク「フリーランス通訳者のレート交渉術」
フリーランス通訳者のレート交渉術
「日本人は交渉が苦手」とよく言われますが、私たちは普段の生活の中で常に交渉をしています。待ち合わせの時間、レストランの選択、値引き、納期の調整など、交渉とは意識していないかもしれないけれど、そこには確実に交渉というプロセスが発生しています。交渉と聞いただけで「私には無理」と萎縮してしまう通訳者が少なくありませんが、恐れることはないのです。本セッションでは交渉学や行動経済学における基本的概念を紹介し(このほとんどは、みなさんがなんとなく理解しているものです)、この知識をフリーランス通訳者のレート交渉の場でいかに応用するかを説明します。
関根マイク
会議通訳者、翻訳者。ブリティッシュ・コロンビア大学を卒業後、G8沖縄サミットの仕事で沖縄に移住。長らく政治経済と法務を中心に活動していたが、近年は建築、現代アート、ゲーム、エンタメなどに守備範囲を拡大中。東京移住後、某社トライアルでは「声が小さい」と評価されたが、現場では隣(そして時にはその隣)のブースから「声がデカいから静かにやれ」と怒られる程度には元気。うまく訳せたときにはブース内でもドヤ顔を忘れない。スポーツ好きで、アメリカ四大スポーツの通訳ではおそらく日本一だと(勝手に)思っている。『ENGLISH JOURNAL』で通訳関係のエッセーを連載中。