【JIF2016】佐藤秀典「文化差の架け橋~ラグビー日本代表の通訳として〜」

佐藤秀典

10歳の時、母、姉と豪州ゴールドコーストに移住(1990年~1999年)。現地の高校を卒業後、帰国して雑貨店、アクセサリー店などで勤務。その頃から商談や海外買い付けの際に通訳として起用される。母親が社会人ラグビーチーム「ワールド・ファイティングブルズ」でマネージャー兼通訳として勤めていた時に、手伝いで通訳をしたところからラグビー通訳としてのキャリアをスタートさせる。2003年から本格的にフルタイムでラグビーチームの通訳を始めて以降、「キヤノン・イーグルス」、「7人制ラグビー日本代表」などのチームで通訳として勤め、2015年4月から日本代表通訳に就任。主にラグビーチームに人材を派遣する通訳派遣会社EHB Internationalの代表として会社を運営しながら、日本代表チームの通訳としても活動する。ラグビー以外ではサーフィンのトレーニング講習、太陽光エネルギー事業、音楽関係の通訳・翻訳と多岐に関わる。

文化差の架け橋~ラグビー日本代表の通訳として〜

スポーツ通訳には様々な形があるが、ラグビーチームの通訳は主に南半球から来日したコーチや選手と日本人コーチや選手との間に入り、練習はもちろん、ミーティングや記者会見など言語が発生する全ての場面で異文化の間に入りコミュニケーションの手助けをする。スポーツ通訳となると当然その競技のルール、組織のあり方や、コーチ・選手の特徴や経歴を事前に学習しておくことが大前提となります。今回の講義ではラグビー通訳としての経験と、昨年開催されたラグビーワールドカップイングランド大会で偉業を達成した日本代表チームをあそこまで鍛えあげた、ラグビー界で最も優秀で、そして鬼監督として有名なエディー・ジョーンズの通訳として経験したお話しをします。

・スポーツ通訳(ラグビー通訳)のとは
・組織の中での立場
・ラガーマンの間で架け橋となる
・信頼関係の構築
・文化の理解
・抱える情報の受け止め方
・時によって責められる立場
・通訳としてのジレンマ


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