【JIF2016】リゼ・ウィリアム「デポジション通訳~エニグマに潜む謎に包まれる難題」
リゼ・ウィリアム
1971年、(旧)Western Electric社の研究所(ミリ波導波管室、光ファイバー室)に入所。勤務のかたわら通学し、1976年、大学を卒業する。間もなく米国電子機器メーカーの日本支店設立のため、日本に移住する。3年後、帰国しない道を選択し、技術翻訳者となる。その後、特許訴訟関連の通訳者となる。以後、特許翻訳と訴訟通訳に従事し、多数の訴訟案件(主に米国特許に関する日本における宣誓証言)を担当する。最近では訴訟通訳に加え、日本企業を対象とする米国司法省の調査関連通訳も担当。現在、(株)煌 代表取締役。
デポジション通訳~エニグマに潜む謎に包まれる難題
デポジション通訳は米国民事訴訟の証拠開示手続きにおいて必要不可欠な存在ですが、それに携わる通訳者は他の通訳分野では通常ない問題に直面します。本セッションでは30年のデポジション通訳経験を有する講演者が、デポジション通訳という通訳業界でもニッチな世界に参加者を誘います。講演でカバーする内容は以下の通り。
- 証拠開示(ディスカバリー)とは?
- デポジションの進行
- 通常の会議通訳にはないリアルタイム表示の存在
- デポ室に来る登場人物
- 「敵対通訳」の特質
- リード通訳の役割
- チェック通訳の役割
- 直訳は望ましい?
- デポジションという戦場におけるエピソード
- デポ通訳の需要はどこにある?
- 米国法律事務所 (参考資料、スケジュール情報、支払問題)
- 日本企業(当事者)から受注する場合
- 日英通訳に無知蒙昧の速記者派遣業者その他のブローカーから依頼される場合
- 日本におけるデポ通訳の需要?
- 果たしてデポ通訳を目指すべきかどうか?