【JIF2016】北山ユリ「医学通訳の連想ゲーム」

北山ユリ

青山学院中等部では演劇部を創設し、高等部ではESS部長時代にESSをミュージカル部に変えてしまい、大学は英米文学科でヨーロッパ演劇とドラマツルギーを学ぶ。中等部時代から劇団四季などに侵入、アルバイトは英国ロイヤルシェークスピア劇団や、翔企画などで通訳、戯曲の下訳(「暗くなるまで待て」など)も沢山する。ただし、留学経験なし。
同時通訳は、世界心臓学会をきっかけに医学通訳に惹かれ、微生物学などの基礎科学から臨床まで学会を中心に担当。1986年、科学誌Natureが日本で行った第一回のシンポジウムの仕事がきっかけで、「分子生物学」に夢中になる。多くのノーベル賞受賞者などの通訳を担当、特にDNAの構造を解明したフランシス・クリック博士には、個人的にも強い影響を受ける。80年代後半からは、生命倫理の分野に強く傾倒し、いまでは、大学や研究所の倫理審査委員会の委員も勤める。また、「サイエンスではない」などと不当な批判を受ける「精神分析」も大好きな分野の一つ。
どの分野が得意かという質問にたいしては、「痔」以外はすべて経験あります、と数年前までは答えて来たが、とうとうその痔の通訳も何度か経験してしまった。

医学通訳の連想ゲーム

80年代には、医者や研究者の大半は、「通訳者には医学の通訳はできない」と考えていました。その雰囲気のなかで、じつはそういう専門家たちから、沢山の協力と指導を戴きながら、医学系、生物学系の通訳を可能にする方法を、工夫してきました。
医学通訳の醍醐味を、「連想のメカニズム」という切り口で説明し、皆さんを医学通訳の世界に誘いたいと計画しています。
準備と戦略の立て方、勉強の仕方、失敗談、復習の効用などを具体的に紹介します。


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