【JIF2017】鳥飼玖美子「通訳者の役割〜同時通訳パイオニアのオーラルヒストリーから考える」

鳥飼玖美子

立教大学名誉教授。大学在学中より同時通訳者として第一線で活躍。NHK「ニュースで英会話」監修およびテレビ/ラジオ講師。著書に『歴史をかえた誤訳』(新潮文庫)、『戦後史中の英語と私』『通訳者と戦後日米外交』『英語教育論争から考える』(以上、みすず書房)、『国際共通語としての英語』『本物の英語力』(以上、講談社現代新書)などがある。専門は通訳翻訳論、言語コミュニケーション論、言語教育。

通訳者の役割〜同時通訳パイオニアのオーラルヒストリーから考える

「通訳とはなにか?」「通訳者の役割とは?」―これらの問いは通訳という職務を遂行する上で根源的であり、誰もが共通の理解をもっていると考えられがちであるが、実際は解釈が分かれることが少なくない。たとえば「なにも足すな、なにも引くな」と主張する通訳者がいる一方、「それでは通訳という行為は成立しない」と反論する通訳者もいる。遡れば、「通訳とはなにか?」という問題は、日本における同時通訳のパイオニアたちも答えを出そうと格闘してきた。そのパイオニアたち――西山千、相馬雪香、村松増美、國弘正雄、小松達也――にインタビューを行い、各氏の思想の特徴を研究した講演者が、自らの同時通訳者としての見解を交えながら、この究極的問いを紐解く一つの道標を提示する。


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