【JIF2018】袖川裕美「同時通訳はやめられない ―私が会議・放送通訳者になるまでー」

撮影/合田昌史

袖川裕美

東京外国語大学フランス語学科卒。ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)修士課程修了。1994年から4年間、BBCワールドサービス(ロンドン)で放送通訳。帰国後、フリーランサーとして放送通訳(NHK・BS、BBC、CNNなど)や会議通訳に従事する。2015年から愛知県立大学外国語学部英米学科准教授。著書の『同時通訳はやめられない』(平凡社新書・2016年)は、朝日新聞・天声人語(2017.1.10)をはじめ、読売新聞・よみうり寸評(2016.11.25)、日経新聞 (2016.10.2)、週刊新潮(2016.9.22)など多数の書評で取り上げられた。

なお、『通訳者・翻訳者になる本2018』(イカロス出版)では、プロの通訳者として巻頭記事で紹介される。最近ではテレビ東京『たけしのニッポンのミカタ』(2018年4月20日放映)に出演。同時通訳者として密着取材を受けた。

同時通訳はやめられない ―私が会議・放送通訳者になるまでー

『同時通訳はやめられない』は、2016年に平凡社新書から上梓した拙著の書名です。講演のタイトルと同じにしたのは、この言葉が通訳の醍醐味を凝縮していると思うからです。

講演では、ホットなニュースを取り上げ、放送通訳者としての取り組みを伝えます。また最近の会議通訳の仕事からは、冷や汗とちょっと誇らしいエピソードを紹介し、準備や心構えについてお話します。

どんなに程遠いように見える仕事でも、初めの一歩があり、途中経過があります。なんとかこなせるようになっても、完璧になることはなく、プレッシャーは続きます。それでも、通訳という“縁の下の力持ち的”仕事を通して学び、世の中の動きに触れ、歴史的瞬間に立ち会えることは、それに勝る喜びがあります。


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