【JIF2018】鈴木小百合「エンターテインメント業界の通訳とは?」
鈴木小百合
翻訳家、通訳者。東京生まれ。小学2年から中学2年までをオーストラリア、シドニーで過ごす。国際基督教大学教養学部語学科卒業(異文化間コミュニケーション)。広告代理店勤務、イベント会社勤務などを経て、フリーの通訳・翻訳家に。演劇の現場での通訳としてスタートを切る。その後、ジョン・パトリック・シャンリィの『お月さまへようこそ』を皮切りに戯曲翻訳を手がけるようになる。2007年には、戯曲翻訳2作品に対して「第14回湯浅芳子賞」受賞。井上ひさし作『藪原検校』、水上勉作『はなれ瞽女おりん』、山田太一作『日本の面影』等、日本の演劇作品の海外公演用の英語字幕を手がける。
通訳者としては映画のプロモーションで来日するハリウッド・スターや監督たちの通訳を担当。また東京国際映画祭での通訳を20年以上に渡り担当。オープニング・セレモニーや授賞式、舞台挨拶や記者会見などで、小泉首相、麻生首相、鳩山首相、野田首相、安倍首相、及び各国の映画監督、製作者、俳優たちの通訳をする。2013年からは麗澤大学外国語学部客員教授も務める。
エンターテインメント業界の通訳とは?
もともと大の演劇・映画好きだった私ですが、たまたま大学の先輩に紹介されてエンターテインメント通訳者としてのスタートを切ってから、現在まで30年以上、夢中で走り続けてきました。この業界での通訳は、最後まで挨拶の原稿が届かなかったり、舞台に上がる直前に段取りが変更されるのは日常茶飯事。本講演では、「予想外」が頻発しがちな現場で、いかに様々なハプニングに対処するのかを、私自身の経験に基づいてお話したいと思います。
■ハイライト
・通訳になった経緯
・舞台の通訳から映画の通訳へ
・東京国際映画祭との関わり
・映画の通訳の一日
・仕事のための準備
・気をつけること (服装、道具、話し方など)
・一番大事なこと