【JITF2020】深井裕美子「パンクチュエーションを読む・訳す」
深井裕美子
翻訳者・通訳者 エンターテインメント・メディア・マーケティング・PR分野を得意とする一方、翻訳学校で1996年から教鞭を取る。翻訳フォーラムではイベントの企画運営とYouTubeを担当。共著に『翻訳のレッスン』(講談社)。2019年4月から2020年3月まで大修館書店『英語教育』の「英文ルール総点検」にて句読法を解説した。
パンクチュエーションを読む・訳す
.!?,:;-[ ]( )'” “‘ ‘…/。、?!・「」『』()【】―…それぞれの読み方はわかりますか? 使い分け方はご存じでしょうか。
パンクチュエーションの正確な知識は、書く時だけでなく読む時にも重要です。原文読者が思い浮かべる「絵」と訳文読者が思い浮かべる「絵」が同じになるように訳すためには、パンクチュエーションをおろそかにしてはいけません。翻訳者はそれぞれの記号の意味と意図を読み取り、正確に訳文言語で表す必要があります。また、英語と日本語で形状が似ていても、使い方が違う記号はいくつもあります。英語にしかない記号、日本語にしかない記号もあります。思い込みで誤用してしまわないよう、確認しておくと安心です。
これまで翻訳フォーラムのシンポジウムやレッスンシリーズで3回にわたってパンクチュエーションを取り上げてきました。今回はそのダイジェスト版に新しい内容を加えてお話しする予定です。自習のための参考資料もご紹介します。