【JITF2020】今井美穂子「芸能通訳者の日常、心得〜映画を広げる、映画を伝える」
今井美穂子
上智大学外国語学部英語学科卒。大手通訳者養成学校を2008年に卒業。大学卒業後、映画バイヤー、海外交渉担当等、映画配給の仕事に10年間携わり、通訳者養成学校卒業と同時にフリーランス通訳者に転向。現在は通訳者として映画、芸能、芸術を中心に活動するかたわら、通訳者養成学校において後進の指導にあたっている。芸能通訳者としては、来日プロモーションや国際映画祭での記者会見、舞台挨拶、レッドカーペット、テレビ・電話取材での通訳を10年以上にわたり担当。過去に通訳を担当した映画監督や俳優には、(以下、敬称略)マーティン・スコセッシ、クリストファー・ノーラン、オリバー・ストーン、新藤兼人、岩井俊二、塚本晋也、園子温、河瀬直美、キアヌ・リーブス、ベニチオ・デル・トロ、サミュエル・L・ジャクソン、ミシェル・ウィリアムズ、仲代達也、渡辺謙、浅野忠信、ディーン・フジオカがいる。
芸能通訳者の日常、心得〜映画を広げる、映画を伝える
芸能通訳稼業を続けて今年で12年目になります。小学生の頃からの映画好きが高じて、大学卒業後に映画業界に就職したのですが、今こうして芸能通訳者として活動させていただけているのは、会社員時代に培った知識や業界内で働く方々とのご縁によるところが大きいです。講演では、私がどのようにして芸能通訳者としてデビューを図ったのかを含め、一部現場の通訳動画も交えながら、以下のトピックについてお話ししたいと思います。
・芸能通訳という仕事についての概況
・来日プロモーションの仕事について
・映画祭の仕事について
・情報収集や準備について
・芸能通訳ならではの難しさ
・舞台に立つときの心がけ
・表現力をどのように鍛えるか