【JITF2020】柴田元幸、永井薫「ぼくは翻訳についてこう考えています」
柴田元幸
東京大学名誉教授、文芸翻訳者。アメリカ現代作家を精力的に翻訳。2005年、『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞を、2010年、翻訳『メイスン&ディクスン』(上・下、新潮社)で日本翻訳文化賞を、2017年、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌「MONKEY」(SWITCH PUBLISHING)の責任編集も務める。現在、「朝日新聞」金曜日夕刊にて、『ガリバー旅行記』新訳を連載中。横浜DeNAベイスターズファン。
永井薫
株式会社アルク、書籍編集チーム所属編集者。広島市出身。東京外国語大学英米語科卒業後、同社にて英語学習書、『通訳事典』『翻訳事典』『稼げる実務翻訳ガイド』などの編集に携わり、月刊『ENGLISH JOURNAL』、通信講座『1000時間ヒアリングマラソン』で編集長を務める。『同時通訳者のここだけの話』(関根マイク著)『ぼくは翻訳についてこう考えています -柴田元幸の意見100-』(柴田元幸著)を編集担当。広島東洋カープファン。
ぼくは翻訳についてこう考えています
近現代の米文学作品を独自の視点で選び抜いて翻訳し、日本の読書界を動かしている翻訳家・柴田元幸さん。柴田さんの翻訳に対する考え方や翻訳手法、翻訳を教えること、若い人たちへのメッセージなど、とっておきの100の言葉(と、なぜか本人のボケツッコミ)を集めた『ぼくは翻訳についてこう考えています -柴田元幸の意見100-』が、2020年1月に出版されました。柴田さんの本や雑誌、新聞、講演、ラジオ放送などから抜粋した、心躍り、時に考えさせられる言葉が詰まった、いいとこ取りの一冊です。翻訳家の皆さん、翻訳を勉強中の方、また、言葉についての考察が大好き、という方には、なにかしら響くページがあるのでは、と思います。本日は、柴田元幸さんと編集担当の永井とで、100の言葉の一部をご紹介しながら、深掘りしてみます。
・コロナ禍でのお仕事
・本が編まれた経緯
・柴田元幸さんの翻訳家デビュー、いかに学んできたか
・翻訳家に向く資質
・翻訳を教えることと翻訳すること
・取り入れる日本語について
・雑誌編集者の仕事と翻訳
・身体の感覚・呼吸と翻訳
・訳しにくいことを訳す
・翻訳の不十分さ
…などなどに触れたいと思っていますが、予定は未定にて。