第26回 最終回スペシャル☆残り物には福がある?!ジャンル不問の在庫一掃大放出!!
Posted April 18, 2019
皆さん、こんにちは!今回は「最終回スペシャル☆残り物には福がある?!ジャンル不問の在庫一掃大放出!!」と題してお届けします。「コラムのテーマに合わない」「今後の記事の目玉として温存していた(笑)」などなど、様々な理由でこれまで取り上げてこなかったけれど、日頃から筆者が神と崇めている(?!)逸品たち。それらの中から7アイテムを厳選してご紹介します。最後までお楽しみくださいね。
逸品その1「盛って、固める」…まさに接着剤の異次元体験!!
従来の瞬間接着剤は、ある程度の接着面積が確保されていないと効果を発揮できませんでした。立体物同士の接着であっても、その機能はあくまで「面と面」を貼り合わせるという「2次元的」なものでした。
一方、このBondicは、紫外線でジェルを「カッチカチ」に固めてプラスチックと一体化させてしまいます。つまり、切断面の接着だけでなく周囲の補強や、少し欠けた部分を埋めるという「3次元レベル」の接着が可能なのです。折れてしまったサングラスのつるや「割けるチーズ化(?!)」してしまったスマホケーブルの根元など、これまで諦めていたものも修理できますね。
その威力を知るには、ウェブサイトの動画を御覧いただくのが一番です。ただし、WWE(米プロレス団体)も真っ青の「煽り系」ナレーションが入っていますので、スピーカーの音量にはくれぐれもご注意を!(笑)
逸品その2 凝縮された深い眠りをもたらす、これはもはや「神の枕」
筆者は冬になると、ほぼ毎週のように夫婦でスキーに出かけています。夜中の3時ごろ車で出発し、その日の夜遅くに帰ってくるという強行軍。昼食やトイレ以外は休憩なしでリフト終了ギリギリまで滑り倒す…まさに一分一秒も惜しんでのスケジュールなのですが、毎回どうしても昼食後に激しい眠気が襲ってきて、リフトに乗りながら居眠りなんてことも。夫と交代で運転しているとはいっても、ちゃんと休めていないんですよね。
それが、この枕に出会って変わりました。相手が運転している間はお互いに寝ることに専念して自分の番に備えるのですが、この枕に頭を載せて目を閉じていると、いつの間にか「無」の世界にひきずりこまれ、起きた時には完全にリフレッシュ&リセット。運転でも何でもどんと来い、という感じ(笑)。あくまで私個人の感想ですが、夫も同じことを言っています。
この枕、新幹線や飛行機の移動でも大活躍です。途中で長めの休憩が入る時など、都内の仕事に持っていくことも(笑)。気軽に持ち歩くにはちょっとかさばるのサイズですが、その不便さを上回る素晴らしさがあります。なんと、ふるさと返礼品の対象にもなっています。
逸品その3 冬は暖かく、夏はさらっと涼しい「羊からの贈り物」
アウトドア用ベースレイヤー(アンダーウェア)「スーパーメリノウール」
「いや、贈ってないし」という、毛を刈られた羊の声なき声が聞こえてきそうですが(笑)あえてこんなタイトルにしたのも、これを着るたびに天然素材の凄さを実感しているからです。
こちらもスキーをきっかけに出会い、普段使いでも重宝しています。これまで、ウールといえば防寒限定で、速乾性や通気性においては化学繊維の「ハイテク素材」が勝ると思っていました。いや実際のところ、数値で比較した結果は分からないんですけどね。ただ、ひとつ言えるのは、メリノウールは「湿った感じがしない」ということ。着ている人を不快に感じさせない「何か」があります。汗冷えもしません。化学繊維にありがちな「生地はさらっとしているけど、その下の皮膚が汗だく(笑)」なんていうのとは対照的。「乾」「暖」「冷」といった単体の作用ではなく、ホリスティックに「調整」してくれているんでしょうね。おそるべし自然の力。
個人的な一押しはSmartwoolですが、お値段もそこそこ張ります。そんな中、モンベルの「スーパーメリノウール(薄手)」は、比較的リーズナブル。こちらのレディースは襟ぐりが深めなので、仕事着の下に着てもはみ出しません。
ウールは「洗濯に弱い」「乾きにくい」とよく言われますが、筆者はネットに入れて洗濯機で普通に洗っていますし、一晩で完全に乾いていますね。真夏以外なら年中使える感じです。かさばらないし、汗をかいても匂わないので、旅行にもお勧めです。
逸品その4 NYでもドバイでも。湯船で目を閉じれば…そこは健康ランド
銭湯に行くと「薬草風呂」があったりしますよね。それと全く同じ体験を家庭で手軽に楽しめる入浴剤です。頑張った日の自分へのご褒美や、出張のお供にいかがですか。普通のお湯に浸かるよりも体の芯まで温まり、疲れをスッキリ取り去ってくれる気がします(個人の感想です)。
「励明薬湯に入ると、肩のこりなど体に炎症のある部分に、ヒリヒリと特に痛みを感じます。(中略)薬湯はその凝りの部分に浸透し、その凝りを取り去ってしまう。つまり、鍼灸などと同様に、気血の流れを促進するのです。」(製造元サイトより)
「ヒリヒリ」は分かりませんが、確かに「浸透している」感覚があります。湯上がりは「ウコンの力?」を全身に浴びたのか、と言わんばかりにスッキリ。そして、しばらくすると無性にトイレに行きたくなるんですね。トイレに行くと、さらにスッキリします。それ当たり前じゃないかって(笑)。いや、そういう意味ではなく、肩や手足がさらに軽くなった気がするんですよ(これまた個人の感想です)。
ちなみに、少し色がついているので、入浴後はすぐにお湯を抜いて流水でよく洗い流しておいたほうが良いかも。注意書きをよく読んでご使用くださいね。
逸品その5 発想の転換で使いこなす「超絶進化てぬぐい」
アウトドア用速乾タオル「Pack Towl ウルトラライト」
キャンプ用品のお店に行くと、様々なブランドの軽量かつ速乾性に優れたタオルが数多く売られていますが、中でも一番のお勧めは「PackTowlウルトラライト」です。
このブランドのタオルは、少し厚手の「オリジナル」を長年使っていたのですが、それだけなら「数ある似たような商品の一つ」ということで、ここでわざわざご紹介することはなかったかもしれません。
そう言いつつ、この「ウルトラライト」の第一印象は、実はいまひとつでした。店頭でサンプルを見たらあまりにも薄く、まるで画用紙のようで「どうせ使い物にならないだろう」と元々選択肢から外していたくらいでした。
ただ、ネットのレビューを見ていると、特に本国アメリカのサイトで「オリジナル」と比較して「ウルトラライト」を絶賛している人が結構いたんですね。ちょっと気になって、半分バクチのつもりで購入してみたのですが・・・実際に使ってみると、これがメチャクチャいいんです。肌触りはもちろん妥協しなければなりませんが、そこはアウトドア用タオルの宿命。どれも似たり寄ったりなわけです。だったら薄くて軽いに越したことはありません。この薄さにしてこの吸水力はずば抜けています。
これより厚手の「オリジナル」を選べば、吸水力はさらに上がりますが、いざ外出先で使ってみると、吸水キャパシティの高さを追求するより、薄手のものを「絞りながら使う」ほうが有効だということが分かります。まさに手ぬぐい的発想。しかも、綿と比較して八割も速く乾く(製品ウェブサイトより)ので、ちょっと広げておくだけで「気がついたらもう乾いている」という感じです。アウトドア用タオルの弱点である肌触りについても、使い込むうちに柔らかくなり表面も毛羽立ってくるので、さほど気にならなくなってきます。
キャンプや旅行だけでなく、大雨の日の外出時にも持っていると重宝しますよ。ロングヘアの方の朝の時短対策にもお勧め。さすがアウトドア用品だけあって、いわゆる「女性用ヘアドライタオル/ターバン」とは比較にならないほどの性能です。
逸品その6 八面「六」臂の活躍を支える「包容力」
6種類のカードを20枚ずつくらい入れられるカードケースです。フリーランス通訳者にとって、この「6種類」というのが絶妙で、ホントありがたいのです。いつもの名刺入れにプラスして、普段よく仕事をするエージェントの名刺を入れて「予備」としてカバンに入れておいても安心ですね。副業などで複数の名刺を使い分けている人にもお勧め。
ネットの画像では、漢字のロゴが若干武骨な印象でしたが、実物を手にしてみたらそうでもありませんでした。裏地がついているので、名刺に色移りしないのがいいですね。使い込むほどに味が出そうな革で、愛着が湧いてきます。
逸品その7 究極の着心地とルックスの両立は、身に纏う「イタリアン・マジック」
よくあるジャージ素材のジャケットだろうと思ってサイトを覗いてみると、お値段にぶっ飛びますが、仕立ての良いイタリア製テーラードジャケットにプラスアルファの機能(着心地の良さ)が備わっていると考えれば、納得していただけるでしょうか。
筆者は微妙に規格外の体型(胸板が厚く、腕ぐりが太い。かつ腕が後ろに付いている)をしており、日本で普通にジャケットを探そうとするといつも苦労します。かといって、スーツをオーダーメイドするような財力や仕事着に対する情熱もなく(笑)。…というわけで「きちんと見える」伸縮素材ジャケットの探求は、もはやライフワークとなっていました(情熱の方向性がズレてますかね…笑)。
そんなある日、仕事の合間にふらっと立ち寄った某セレクトショップで、このChircolo1901のジャケットと出会い一目惚れ。生地の張りといい裁断といい、一見してこれが伸縮素材とは分からないほどです。なぜこんなことが可能なのか…まさにイタリアン・マジック。各サイトの画像をご覧いただくと分かりますが、上下揃いのスーツとはいわないまでも、ブレザー程度のフォーマルさは持ち合わせているんじゃないかと。
値段が値段なだけに、気軽にポンと買うことはできませんが、お金さえあったら全部買い占めてしまいたいほどです(笑)。畳んでかばんに入れてもシワになりにくいので、出張でも重宝しそう。ちなみに、モデルによってサイズ感がまちまちなので、寸法の確認は入念に。可能なら試着してから購入することをおすすめします。
さて、2016年9月にスタートし26回にわたってお届けしてきた「ガジェット天国」の連載も、いよいよこれで最後です。長いようで短い2年と8カ月…ウルウル(感涙)。これまでご愛読くださった皆様、本当にありがとうございました!
この場をお借りして、貴重なチャンスを下さったアルクの皆様、いつも温かく見守って下さった編集者の佐藤さん、毎回素敵なデザインに仕上げて下さったウェブデザイナーさん、そして「ゼロ人目の読者」として率直な意見やアドバイスをくれた夫に心から感謝申し上げます。
平山敦子
Atsuko Hirayama
会議通訳者。得意分野は司法、軍事、IT、自動車など。元米国大統領、経済学者など著名人講演の同時通訳も多数。この仕事を目指したきっかけは大学在学中のアルバイト。スポーツイベントのバイリンガルスタッフとして働いていたが、ある日現役のプロ通訳者と同席、その仕事ぶりを目の当たりにし衝撃を受ける。
「私もこんな風になりたい!」とアルバイトに精を出す(?!)うちに、いつしかそれが仕事に。通訳界では知る人ぞ知るガジェットおたく。パフォーマンスを最大化してくれる優れモノの道具を求め日々研究中。