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【第21回】通訳者・翻訳者の子育て「まずは日本語を徹底的にインプット」

(執筆・翻訳者 裏地良子) 夫は翻訳書の編集者を20年ほどやっていますが留学経験はなく、私のほうは大学時代に1年ほど英国に留学していた程度です。息子たちは現在6歳と3歳です。まだ教育方針と言っても手探りではありますが、ここまでの経過を書かせていただきたく思います。 まずは日本語で 論理的思考ができる土台を これまで翻訳の仕事をしてきて痛感したのが、基本的な日本語力の必要性です。英語を小...

保護中: 【第6回】大原ケイの背後からメッタ斬り!「サンクスギビングを祝うアメリカ人はどれだけアメフトが好きなのか?」

【会員限定アクセス】 まもなくアメリカでは、ハロウィーン後・クリスマス前の一大イベントであるサンクスギビング(感謝祭)を迎える。これは日本の盆暮れと同じように、アメリカ人にとっては何が何でも家族親戚で集まらなければならない日とされている。毎年11月第4木曜日と決められているサンクスギビングの前日、つまり水曜日夕方からオフィスでは波が引いたように人が消え、高速道路はどこも大渋滞、運悪く天候が悪...

保護中: 【第21回】製薬業界の通訳「患者情報保護の通訳」

【会員限定コンテンツ】 今回は、製薬業界に関連した患者(個人)情報保護に対する世界の取り組みを見ていきたいと思います。 まず、ヨーロッパから見てみましょう。ヨーロッパと言えば、2018年5月頃に新聞紙面を賑わせていたGDPR。GDPRはGeneral Data Protection Regulationの略で、邦訳は「(EU)一般データ保護規則」です。2018年5月25日から施行された...

保護中: 【第8回】Welcome to the Ballpark!「7th Inning」

【会員限定コンテンツ】 みなさん、こんにちは。前回から、少し間が空いてしまいました。 というのも、9月に入った頃から自分の周りに「スポーツの秋」が一気に押し寄せてきて、ありがたいことなのですが、想像以上に様々な準備などに時間を取られてしまいました。上旬にはアメリカで最も高い人気を誇るプロスポーツであるNFL(アメフトのプロリーグ)が開幕し、中旬からは女子テニスの「東レパンパシフィックオ...

保護中: 【第7回】通翻訳者が知るべきBrexit「10月31日」

【会員限定コンテンツ】 この原稿を書いている今日は2019年10月31日。ボリス・ジョンソン首相が”do or die”、“come what may”、“no ifs or buts ”と約束したEU離脱期限のはずだったが、延長が決まって普通のハロウィーンになってしまった。思えば離脱のカウントダウンが始まったのが2017年3月30日。2019年3月29日の離脱期限は4月12日に延長され、さ...

保護中: 【最終回】東洋と西洋をつなぐヨーガの通訳「そもそもヨガとは?」

【会員限定コンテンツ】 ヨギーニ通訳者の中井です。この連載も最終回となりました。 これまで、ヨーガの通訳の現場の紹介や、ヨーガの基本的な用語を中心に紹介してきました。最終回は、「そもそもヨーガってなに?」という疑問を、その歴史といくつかの流派から考えて結びにしたいと思います。 最近のヨガ・ブームから、街ではヨガマットを抱えて歩く人を見かけることも増え、巷には様々な種類のレッスンがあふ...

【第8回】柴原早苗の通訳ライフハックス!「時間泥棒撃退法」

この仕事をしていると「時間」にはどうしてもシビアになります。現場に遅れないよう、私など心配で1時間前には到着してしまいますし、同通時に数秒でも間が空いてしまうと自分の通訳力不足を痛感して焦ります。大量の書類がドサッと宅配で届き、「ああ、読まなくては」と思いつつも、なぜか掃除・洗濯・カーテン洗い・窓の桟拭きなど、どう考えてもプライオリティが低いことに関心が向かい、「ああ、また時間不足に」と嘆くことも...

【第11回】通訳なんでも質問箱「 海外出張の時差対策」

「通訳なんでも質問箱」は、日本会議通訳者協会に届いた質問に対して、対照的な背景を持つ協会理事の岩瀬和美と関根マイク(プラスたまに特別ゲスト)が不定期で、回答内容を事前共有せずに答えるという企画です。通訳関係の質問/お悩みがある方はぜひこちらからメールを。匿名で構いません。 今回の質問は海外出張の時差対策ということで、日本・北米・欧州で活動する認定会員の中村いづみさんと、旅行代理店勤務の坂井由...

保護中: 【第6回】通翻訳者が知るべきBrexit「Mr Brexit」

【会員限定コンテンツ】 いよいよEU離脱期限が今月末に迫ってUKはまたもや騒然としているが、今回はひとまずBrexit前史に話を戻したい。連載第3回のバナナの話の続きになる。 Prorogation裁判進行中の9月半ばに、しばらく忘れられていた名前がニュースを賑わせた。デイヴィッド・キャメロン(David Cameron)元首相だ。2016年6月24日、Brexitが決まった朝に辞任を...

【第6回】大手を振って中道を行く−できない私の通訳雑談「通訳学校でサイトラ頑張るの巻」

台風19号、怖かったですよね。 今回の台風は10月に日本を襲いましたが、通常台風が日本列島を襲うのは9月。少なくとも近畿地方を襲うのは9月と決まっていました。私は9月生まれなのですが、生まれた年もやはり9月に台風が近畿地方を襲い、私が生まれた直後も父は浸水した近くの線路の掃除に追われていたと聞いています。私が子供の頃は毎年のように台風が来ていました。台風が来て「暴風雨警報」が発令されると学校が休...

保護中: 【第20回】製薬業界の通訳「PMDAの通訳」

【会員限定コンテンツ】 第20回の今回はPMDA(Pharmaceuticals and Medical Devices Agency;医薬品医療機器総合機構;「機構」)関連トピックを見てみたいと思います。 PMDAは日本の薬事規制当局で、上市(launch)を計画する医薬品(pharmaceutical)や医療機器(medical device)の申請先であり、審査(review)・...

【第1回】あの通訳研究って、実際どうなの?「通訳者の疲労とエラーの相関関係」

はじめに 皆さん、はじめまして。通訳研究者の毛利雅子と申します。今回から、通訳研究に関する連載を担当させていただくことになりました。私自身は研究者の末席を汚す身で、論文執筆や学会発表なども行っていますが、最初から研究者になろうと思っていたわけではありません。語弊があるかもしれませんが、どちらかといえばその時その時で疑問に思ったことから行動したという、ある種の成り行きに近いかもしれません。したがっ...

保護中: 【第5回】通翻訳者が知るべきBrexit「波乱の9月」(号外)

【会員限定コンテンツ】 次々と前代未聞の事態が続くBrexit渦中のUKで、またもや前代未聞の事態が到来した。前回ボリス・ジョンソン新首相が9月から10月にかけての5週間にわたって国会を閉会すると発表したことを伝えた。その言葉どおり議会は9月9日夜(正確には10日未明)に閉会されたのだが、それから2週間後の9月24日朝、最高裁判所が「今回の国会閉会は違法行為であり無効」との司法判断を出したの...

【第20回】通訳者・翻訳者の子育て「英語教室から少しずつ」

我が家は今年(2019年)の2月に、主人の転勤で大阪から東京へ引っ越してきました。引っ越すと子どもたちはすぐ標準語になるだろうなと思っていると、今年から小学1年生になった長女は、あっという間に家の中でも東京弁を話し始めました。1歳半の次女は、大阪の記憶がほとんどないだろうから、お姉ちゃん以上に関西弁は話せないだろうなと思っていると、なんと、「あかん、あかん。(正確には、あかっ、あかっ)」と「ダメ」...

【第10回】通訳なんでも質問箱「損害賠償条項と営業活動の制限」

「通訳なんでも質問箱」は、日本会議通訳者協会に届いた質問に対して、対照的な背景を持つ協会理事の岩瀬和美と関根マイク(プラスたまに特別ゲスト)が不定期で、回答内容を事前共有せずに答えるという企画です。通訳関係の質問/お悩みがある方はぜひこちらからメールを。匿名で構いません。 今回は通訳会社と通訳者が締結する業務委託契約書に関する質問です。きわめて専門的な内容のため、緑川由香法律事務所の緑川由香...

保護中: 【第4回】通訳ブースは宝の山「ヤバイっす」

【会員限定コンテンツ】 若者の言葉の乱れ、貧困な語彙。こういうことはいつの世にも言われてきたことで目新しいことではない。だが「ヤバイ」を「格好いい」や賞賛の意味で肯定的に使っているのを聞いたときには、やはり驚いた。「それってヤバイっす」と言われても、これだけでは、まずいことなのか、いいことなのか分からない。ボキャ貧(確かこの言葉が流行ったのは、故小渕恵三首相に対してだった。実際は小渕氏みずか...

【第20回】通訳者・翻訳者の子育て「英語教室から少しずつ」

(執筆:通訳者・翻訳者 高瀬恵理) 我が家は今年(2019年)の2月に、主人の転勤で大阪から東京へ引っ越してきました。引っ越すと子どもたちはすぐ標準語になるだろうなと思っていると、今年から小学1年生になった長女は、あっという間に家の中でも東京弁を話し始めました。1歳半の次女は、大阪の記憶がほとんどないだろうから、お姉ちゃん以上に関西弁は話せないだろうなと思っていると、なんと、「あかん、あかん...

【第5回】大手を振って中道を行く−できない私の通訳雑談「通訳学校に通うの巻」

あなたのために死ねます 今週はTICADの週でした。そんなTICADでは本会合以外にも多くのサイドイベントが並行でして開催されており、そのうちの一つでお仕事をしていました。「あなたのために死ねます。」これはご一緒した先輩通訳さんからお聞きした言葉です。放送通訳者でもあり、面倒見が良くて素敵な先輩通訳さんなんですが、おしゃべりがこれまた面白い。休憩時間に話題になったのは、出張面白ストーリー。トルコ出...

保護中: 【第15回】放送通訳の世界「すべてはつながっている」

【会員限定コンテンツ】 放送通訳というのは、本番になるまでどのような話題が飛び出すかわかりません。もちろん、当日の新聞やインターネットのニュースを見て予想をすることはできます。しかし、突発的な出来事が発生することもあります。事故、事件、国家元首の演説など、自分の「予習」と「山かけ」がことごとく外れる、ということもあるのですね。 よって、極端な見方をすれば、「自分がこれまでの人生で経験し...

保護中: 【第4回】通翻訳者が知るべきBrexit「Prorogation」(号外)

【会員限定コンテンツ】 これを書いている今日は8月30日(金)。国会では長い夏休みも終わりが近づき、来週火曜日から議事が再開する。筆者の予定では、まだBrexit問題の状況が大きく動かない夏休み中に、2016年の国民投票に至るまでの前史をまとめておくはずだった。が、一昨日UK政界を震撼させる爆弾ニュースが飛び込んできて、一気に事態が急転した。日本でも報道されているようなので、予定を急遽変更し...

【第2回】チャーリーの金融英語「『スラック』から考える失業率 (その1)」

金融翻訳者のチャーリーこと鈴木立哉さんが、様々な金融用語の背景を紹介し、翻訳者としてどのような思考過程で訳語を考えたのかを解説する連載(不定期)の第2回です。プロの思考法をお楽しみください! 労働市場の「スラック(Slack)」は、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン前議長が2017年3月の講演で詳しく説明し、FRBはその後のFOMC声明や議事録でも何度も取り上げたので、読んだり...

【第4回】翻訳・通訳会社のクレーム処理「準備の重要性」

翻訳・通訳会社は、翻訳者・通訳者には見えない舞台裏で様々なクレーム処理を行っています。本連載は目的は、その一部を紹介することで、翻訳・通訳会社が日々取り組む業務に関して理解を深めてもらうことです。執筆は現役の翻訳・通訳会社コーディネーター。登場人物はすべて仮名です。 お盆も過ぎ、いよいよ秋の気配が僅かに感じられる今日この頃ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。そんな夏の終わりが近付く中です...

【第8回】通訳翻訳研究の世界~翻訳研究編~翻訳者の「検索能力」を検証

今回は「翻訳者の検索操作」についてお話します。翻訳者は正確に、よりよく翻訳するために、原文を読込み深く理解する必要がありますが、そのためには、調査や調べ物をすることが必須になります。第6 回で「翻訳プロセス」のお話をしましたが、今回はプロ翻訳者の「ウェブ検索」についての実証研究結果を紹介します。 情報検索能力の必要性 翻訳のために調べ物をする力、すなわち「情報検索能力」は、プロ翻訳者に要求され...

保護中: 【第7回】Welcome to the Ballpark!「6th Inning」

【会員限定コンテンツ】 みなさん、こんにちは。 前回は、選手異動に関するtransactionについて書きましたが、今回は選手のケガや病気にまつわる話題を取り上げてみたいと思います。というのも、スポーツにケガは付き物で、アスリートである以上どの競技であってもこればかりは避けて通ることができないからです。 私が千葉ロッテマリーンズで通訳をしていた時も、選手が傷病を患う場面に多く遭遇しま...

保護中: 【第14回】放送通訳の世界「トラブル対処法」

【会員限定コンテンツ】 CNNやCBS Evening Newsの場合、同時通訳ブースには一人で入ります。私が携わるCNNでは3時間シフトを2名で担当し、30分ないしは15分で交代しています。一方、CBS Evening Newsは番組自体が30分であるため、一人で30分間通訳をします。CNNもCBSも同室に他の通訳者やスタッフは入りません。自分がいったん同通ブースに入った以上、何があっても...

保護中: 【第3回】通翻訳者が知るべきBrexit「バナナ」

【会員限定コンテンツ】 今回はバナナの話をしたい。スラングでbananasと言えばcrazyという意味だ。Brexitなどは他の国から見たらまさにbananasだろう。しかし、ここでしたいのはその話ではない。そんなbananasなことが実際に起きてしまうほどUK民の間でEUが嫌われるようになってしまったのはなぜか、という話だ。 UKでEU離脱を支持する人たちにEUについてどう思うかと聞...

保護中: 【第5回】大原ケイの背後からメッタ斬り!「アメリカ人は敬虔なクリスチャンなのか」

【会員限定コンテンツ】 アメリカ人は信心深いのかと訊かれれば、「都合のいいときはね」と答えることにしている。まぁそれはどんな国の人だって同じだと思うし。なにせ人一倍ポルノ大好きかと思えば、マンガのパンチラはダメだっていうし、クリスマスイブに教会に行く人もいれば、毎週のように銃をぶっ放して人を殺しまくるバカもいるし…。 アメリカの宗教を理解するには、ヨーロッパの歴史から見ていくしかない。...

第2回JACI特別功労賞 小松達也

日本会議通訳者協会(JACI)は2018年に、通訳業および通訳業界に多大な貢献をし、その発展に寄与した個人および/または組織の功労を讃えることを目的に、JACI特別功労賞を制定しました。 厳正な審査を経て、第2回の受賞者は小松達也氏に決定しました。小松氏は日本における会議通訳者の草分け的な存在であり、日本初の会議通訳エージェントとして1965年に設立された株式会社サイマル・インターナ...

【最終回】インドネシア語通訳の世界へようこそ「インドネシア語通訳の世界へようこそ」

約1年にわたってお届けしてきた本連載。最後は皆さんからの質問特集です。 事前にお寄せいただいた中から、いくつかピックアップしてお答えしてみようと思います。 ***** 【Q-1】 「クライアントやエージェントとは、お互いに必要とし必要とされ、選び選ばれ、持ちつ持たれつの対等な関係」で「こびへつらわず、必要とあらば毅然とした態度で接することも必要」。確かに理想としてはその通りなんでしょう。...

保護中: 【第7回】東洋と西洋をつなぐヨーガの通訳「ヨーガの用語(その3):チャクラ、シャンティ、ムドラー」

【会員限定コンテンツ】 前回は、アーサナ(ポーズ)の具体名をご紹介しました。今回は、ヨーガをやる人にはお馴染みだけど、知らない人には「何それ?」な「チャクラ」「シャンティ」「ムドラー」についてご紹介します。 ・チャクラ(Chakra) ヨーガの瞑想では「チャクラ」という言葉が出てくることがあります。ヨーガを趣味とする人でもチャクラに精通している人は少ないかもしれませんが、瞑想指導の通...