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保護中: 【第22回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

毛沢東主席逝去 1976年9月9日、毛主席が亡くなり、息子は学校で“伟大的领袖毛主席逝世了”(偉大な指導者毛主席が亡くなった)という表題の作文を書いた。多分やさしいご学友に助けられながら中国語で書いたのだと思うが本人に翻訳させたら次のような文章だった。「ぼくはさいしょ労働から帰るときに農家のいろいろな所から、でっかいラジオの音がひびいたのでなんだろうと思って立っていた。みんなせいれつしてい...

【第15回】通訳なんでも質問箱「勉強時間の捻出」

「通訳なんでも質問箱」は、日本会議通訳者協会に届いた質問に対して、認定会員の岩瀬和美と山本みどり(プラスたまに特別ゲスト)が不定期で、回答内容を事前共有せずに答えるという企画です。通訳関係の質問/お悩みがある方はぜひこちらからメールを。匿名で構いません。 Q.Sと申します。勉強時間についての質問です。よく通訳者はずっと勉強を続けることが大切、勉強する人は能力がのびるといいますが、皆さんどの...

保護中: 【第3回】安全保障と防衛の日英通訳「日本の護衛艦 ―イージス艦と海洋安全保障」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、日本の安全保障政策や防衛体制をまとめながら、防衛関連の日英通訳をする上で知るべき用語などを紹介していきます。今回は周辺海域や海上交通の安全を担う日本の艦船について見ていきたいと思います。 日本の護衛艦 空の安全を守る上では、航空自衛隊が警察と防衛の両方の役割を担っていますが、海の安全においては、平時は海の警察である海上保安庁の巡視船などが活動し...

保護中: 【第45回】放送通訳の世界「悩ませ単語」

【会員限定コンテンツ】 ロンドンのBBCで放送通訳デビューをしたのが1998年。計算するとかれこれ25年間、この仕事に携わっていることになります。その間、様々な出来事が世界を駆け巡りました。順不同ですが思い出すニュースと言えば、エリザベス皇太后葬儀、クリントン元大統領とモニカ・ルインスキーさん事件、9・11事件、イラク戦争、東ティモール独立、トランプ政権誕生などなど。本当に多くの出来事があ...

【第13回】手話通訳士への道「 コロナ禍 手話言語通訳者の仕事がどう変わったか 」

2023年5月、新型コロナウイルス感染症の位置づけが、いわゆる2類相当から5類感染症に変更となりました。 そこで、「コロナ禍の手話言語通訳者の仕事について」一般社団法人日本手話通訳士協会副会長の高井洋さんに課題となったことを中心に振り返ってもらいましたので紹介します。 *** 一般社団法人日本手話通訳士協会 副会長 高井洋 今回、川根さんからコロナ禍での手話通訳者、...

保護中: 【第21回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

子育てと仕事と  小売り部の「売れ残り」の野菜売り場にはいささかがっかりしたが、こと子どもに関しては、プラス面がグーンと跳ね上がり、安心材料が増えた。  友誼賓館の庭園で 息子は中国語がわからず、初めの三か月ほどわたしにべったりくっついていたが、その後は「外国人村」の子どもたちとすっかりなじんで仲良くなった。同い年のアメリカ人のアンディーくん、タイ人のタイホアくん、日本人で年下...

第5回JACI同時通訳グランプリ(2023)予選通過者

厳正な審査の結果、以下の方が2023年6月25日(日)に行われる本選に進出することが決定いたしました。当日は体調を整え、実力を遺憾なく発揮されることを期待しております。 (以下、順不同) <学生部門> 井原菜緒(国際基督教大学)𠮷田眞子(Middlebury Institute of International Studies at Monterey) 安部望海(Middleb...

保護中: 【第8回】日米同盟:防衛協定からグローバルパートナーシップへの道のり「オバマ政権時代の日米同盟:遅きに失したアジアへの回帰」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、戦後の対日講和から1990年代まで10年間ごとに整理し、2000年以降は各米大統領の政権ごとに日米同盟がどのように変化したか、そして、今後インド太平洋地域が地政学的に最も重要な地域となる中で、日米同盟が地域の平和と安定に貢献するための課題や日本を取り巻く多国間関係を紹介する。 今回は、バラク・オバマ大統領と短命に終わった日本の民主党政権の各首相、そし...

【第3回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「”State’s largest employer”」

アメリカ大統領選挙は4年に一回おこなわれます。実施年はオリンピックと同じ。放送通訳者にとって、その年の夏は五輪関連のニュースが増え、秋になると大統領選たけなわということになります。 しかし、大統領選挙は投票日のある11月「だけ」ではありません。実はその数年前から戦いは始まっているのです。2020年の「トランプ対バイデン」の時も、ずいぶん前から「指名候補、予備選挙、選挙人団、党員集会」といっ...

保護中: 【第10回】シリコンバレー徒然通訳テクノロジーだより「Zoom RSI 応用編」

【会員限定コンテンツ】 皆さんお元気でいらっしゃいますでしょうか。先日運転中に聴いていたラジオから、年配のカウンセラーと若者が話しているトーク番組が流れてきました。その若者が「マジでヨロだ」「結局ヨロだし好きなことをしなくちゃ」などと数回「ヨロ」と言ったところで、カウンセラーが「君がさっきから言ってる『ヨロ』って何のことだい?」と質問しました。私も疑問に思っていたのですが、その答えは “Y...

保護中: 【第20回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

三度(みたび)成田を訪れて 2022年秋コロナ禍のなか、通訳仲間に促されて又も成田を訪れた。1968年激突の三里塚から数えて、成田空港の裏玄関を訪れたのは三度目、出迎えてくれたのは三年前と同じ中研の卒業生Aさんである。 京成成田駅前通りはコロナ禍の影響をもろに受けて、2019年春の二度目の時に比べ、美しかった街頭の花々も色褪せ、近くのホテルも門を閉じていた。Aさんによれば、前ほど騒音...

保護中: 【第13回】あの通訳研究って、実際どうなの?「言語権(Linguistic Rights)と通訳」

【会員限定コンテンツ】 初夏のような陽気となり、日差しもまぶしい季節となりました。コロナ禍の制限も徐々になくなり、マスク無しで外出も可能となってきました。人出も一気に増えて、コロナ禍前の生活が戻ってきているようです。  それと共に、、外国人観光客も一気に増えてきました。街中でさまざまな外国語が聞こえてくるようになり、再び、ヒト・モノ・カネ・情報が動くようになったということでしょう。外...

保護中: 【第7回】この台詞に注目!映像翻訳の楽しみ方『エンパイア・オブ・ライト』

【会員限定コンテンツ】 映像翻訳者の松本陽子です。配信作品を中心に字幕翻訳と吹替翻訳を手がけています。映画を見るのが大好きで、2022年は映画館で190本ほど鑑賞しました。動画配信サービスでも多くの作品を見るなかで、すばらしい訳に出会い、「この見事な技術を身につけたい」と思ってきました。そんな日本語訳を、ご紹介します。 第7回の作品は『アメリカン・ビューティー』や『1917 命をかけ...

【第14回】通訳なんでも質問箱「フリーランスへの転向タイミング」

「通訳なんでも質問箱」は、日本会議通訳者協会に届いた質問に対して、認定会員の岩瀬和美と山本みどり(プラスたまに特別ゲスト)が不定期で、回答内容を事前共有せずに答えるという企画です。通訳関係の質問/お悩みがある方はぜひこちらからメールを。匿名で構いません。 Q.アザラシと申します。現在企業で正社員として社内通訳をしております。一方、いつ頃フリーランスへ転向すべきか悩んでおります。社内通訳者か...

【第2回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「ピカピカの1年生、新学期スタート」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回は、3月2日からスタートした新学期についてのレポートです。 韓国の新学期は「受講申請」という関門から始まる 日本の大学の「履修登録」にあたるものを、韓国では「受講申請」と呼びます。文字どおり受講したい授業を自ら選択して申請...

保護中: 【第19回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

コップのなかの嵐-中研の内なる“文革” 文革が始まって、中国から来日する代表団も少なくなり、デモからひと月たった四月から中研で中国語の教師をすることになった。 中研は、戦後間もない1946年に設立された中国研究所(平野義太郎初代所長)によって1966年に開校された。奇しくも中国の文化大革命が始まった年と重なる。いわば今後の日中関係の発展にともない、必要とされる中国語人材を養成するため...

【第12回】手話通訳士への道「 中間まとめ 」

連載が始まり何とか1年を迎えることができました。過去の原稿を読み返し、乱暴だな。誤字脱字など目に付くな。と反省しつつ原稿書きしていた時の様子を思い起こしたり良い時間を過ごしました。今回は、連載を振り返り、中間のまとめをしておきたいと思います。 未熟な通訳  ここでは、私の通訳レベルの前期を紹介します。「オギャー」と生まれた大方の赤ちゃんは、1年経つと、立ち上がり、歩くようにな...

【第2回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「”So steeped in history.”」

訳語についてあれこれ考えるという行為。これは何も通訳ブースの中だけとは限りません。私の場合、日常生活で見聞きする英語すべてが「通訳対象」となっています。あれこれ訳語を即座に考えること。そうした瞬発力を自分に課すのはスリリングでもあるのです。 ただ、放送通訳の場合、対象はニュースです。よって、いつもそうした「ゲーム感覚」で対処できるわけでもありません。ニュースの大半は事故や事件、人々の苦しみ...

保護中: 【第12回】チャーリーの金融英語「生成AI(Generative AI)」(1/3)

【会員限定コンテンツ】 新興企業オープンAI(OpenAI)が「チャットGPT」(ChatGPT)を発表したのが昨年11月30日。以来わずか4カ月しかたっていないのだが、今や各種新聞、雑誌等のメディアにこの言葉を見ない日がないほど。 「チャットGPT」とは「オープンAIによって開発され、提供されている生成(generative)人工知能(AI)モデル」のことで、事前学習に基づいて入力...

保護中: 【第7回】日米同盟:防衛協定からグローバルパートナーシップへの道のり「ブッシュ政権時代の日米同盟:黄金期から脅威認識の齟齬へ」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、戦後の対日講和から1990年代まで10年間ごとに整理し、2000年以降は各米大統領の政権ごとに日米同盟がどのように変化したか、そして、今後インド太平洋地域が地政学的に最も重要な地域となる中で、日米同盟が地域の平和と安定に貢献するための課題や日本を取り巻く多国間関係を紹介する。 第6回となる今回からは、2000年代以降の米国の各政権の日米同盟・日米関係...

保護中: 【第18回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

結婚 一人暮らしも夜間にゴキブリ包囲網に悩まされるなど、期待したほど楽ではなかった。侘しさがもたらす人恋しさもあって、1961年10月、わたしは本屋の上司であるかれと結婚した。当時はまだ共稼ぎは珍しく、かれは新しい中国に目覚め中国語を志したものの、「男子たるもの女房一人も食わせられないのはみっともない」と考えていたのかどうか、わたしはかれの勧めで結婚するふた月ほど前に書店を辞めた。 ...

【第1回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「”There’s always a little bit of a sour note in every chord.”」

今から遥か昔、学生時代の私はジャーナリストの千葉敦子さんの本を読んで大いに感化され、「報道の仕事をしたい!」と思っていました。ただ、人生、そう計画通りには進まないもの。私自身、紆余曲折を経て放送通訳の世界に入ったのでした。 で、この放送通訳、私にとっては実にエキサイティング。何しろ最大の予習法は「新聞・ニュースをチェックすること」のみ。会議通訳であれば事前に資料を頂き、単語リストを作って臨...

【第22回】柴原早苗の通訳ライフハックス!「海外ニュース、斜め上の楽しみ方」

あっという間に新年度となりましたね。ということは、2023年の残りは4分の3!ちなみに「年度」は英語でfiscal yearですが、私は通訳者デビュー当時、「年」と「年度」を混同していました。他にも「4分の3」(three quarters)などの分数が同時通訳現場で出てくると今でも緊張します。この仕事はとにかく勉強が永遠に続くのだとしみじみ思います。 さて、今回のライフハックスでは、日ご...

保護中: 【第6回】この台詞に注目!映像翻訳の楽しみ方『イニシェリン島の精霊』

【会員限定コンテンツ】 映像翻訳者の松本陽子です。配信作品を中心に字幕翻訳と吹替翻訳を手がけています。映画を見るのが大好きで、2022年は映画館で190本ほど鑑賞しました。動画配信サービスでも多くの作品を見るなかで、すばらしい訳に出会い、「この見事な技術を身につけたい」と思ってきました。そんな日本語訳を、ご紹介します。 第6回の作品は『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督...

保護中: 【第2回】安全保障と防衛の日英通訳「空の防衛 ―対領空侵犯とミサイル防衛」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、日本の安全保障政策や防衛体制をまとめながら、防衛関連の日英通訳をする上で知るべき用語などを紹介していきます。気球の領空侵犯、弾道ミサイルの発射など、空の安全保障にかかわるニュースが相次いでいます。今回は、領空侵犯やミサイルへの対応など、空の防衛に関する理解を深めながら、耳にすることの多い主要な防衛装備について触れていきます。 領空侵犯への対応 ...

【JIF2023】平山敦子「平山敦子のガジェット天国 THE TERPS ARE BACK IN TOWN!!! 〜ちょっぴり元に戻った世の中を快適に暮らし働くための最強アイテムたち〜」

平山敦子 英語の会議通訳者。かつて通訳雑誌のオンライン版にて同名の記事(「平山敦子のガジェット天国」)の連載をしていた。日々の仕事や生活を快適にしてくれるような機能性の高いアイテムを探すことに情熱を注いでいる。政治家、経営者、経済学者、建築家、アスリート、スーパーモデルの通訳など活動は多岐にわたり、その舞台も、同通ブースはもちろん、軍艦の操舵室から刑務所、ビッグベンの文字盤の裏側ま...

【JIF2023】中山桂「投資家目線の企業分析『任天堂』」

中山桂(なかやま かつら) フリーランス金融翻訳者。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。メリルリンチ日本証券株式会社にて債券、株式、転換社債、クレジット、オルタナティブの営業として機関投資家を担当。2001年にソニー銀行株式会社に転じ、自己勘定ポートフォリオでクレジット債を中心とした運用業務に従事。2006年よりIR、会計、投資関連を中心に金融翻訳、IRコンサルティングに従事。CF...

【第11回】手話通訳士への道「未熟な社会と未熟な私 Vol .2」

 前回は、適性試験の場での未熟な手話言語通訳者の川根を紹介しました。 今回も未熟な川根の紹介です。未熟な私の気づきの再確認といってもいいかもしれません。 前回、今回で、私の優れた通訳(?!)だけでは解決できないことがあり、解決のためには、みんなで、ろう者が困らない環境を作るために必要なことは何かを考え、共同して取り組む必要性について理解していただければ、目的達成です。 第4回で...