【JIF2023】ベリャコワ・エレーナ「日本におけるロシア語通訳者の状況」
ベリャコワ・エレーナ(小泉エレーナ)
ロシア語会議通訳者・翻訳者。モスクワ大学附属アジア・アフリカ諸国大学(IAAS)日本文学研究科修士課程修了。住友商事、東京大学での勤務を経て、医学、環境をはじめ幅広い分野における国際会議、商談、査察等の通訳に従事。合同会社U&L代表社員。通訳案内士資格保持(ロシア語・英語)。ロシア語通訳協会会員。立教大学異文化コミュニケーション研究科博士課程後期課程在学。研究テーマはロシア語通訳者の学習。
日本におけるロシア語通訳者の状況
日本におけるロシア語通訳の歴史的背景を振り返る。また、現役の通訳者を対象とする調査1等を基に、日本におけるロシア語通訳者のキャリア形成、仕事の種類や分野、稼働状況、需要の特徴について報告する。
コロナ拡大中、ロシア語のリモート通訳の需要は、英語に比べてそれほど普及しなかった。コロナ終息後、少しずつ戻っていくとの期待もあったが、日露交流は完全に停止してしまっている。このような背景の下で、2022年2月以降にロシア語通訳者が直面した状況を振り返り、通訳者への影響を分析するとともに、中央アジア等における言語使用およびロシア語通訳の活用について概観し、今後の展望について見通す。
1 ベリャコワE. (2022). 「日本における日露通訳者のインフォーマルな学習及びノンフォーマルな学習」『通訳翻訳研究への招待』第24号
ベリャコワE. (2023). 「オーラルヒストリー・インタビューから見たロシア語通訳者の学習に対する意識」『ロシア・東欧研究』第51号