【JIF2024】みょんふぁ「“通訳さん”と呼ばれて…。女優としての野生通訳『心をつなぎたい』」

みょんふぁ

マルチばんざい女優。女優、司会・ナレーション業を中心に活動する他、プロデューサーや通訳・翻訳、演技講師、韓国語教師としても活躍。大阪生まれの在日コリアン3世。SORIFA代表。一般社団法人日韓演劇交流センター副会長。

2014年、日本の文化庁の在外研修生として選ばれ、韓国国立劇団で女優としての訓練を受け、2015年韓国国立劇場でデビュー。企業や芸術分野においての日韓通訳や両国の戯曲の翻訳紹介、両国の演劇や映画をプロデュース、各種演劇祭へのコーディネートなど、積極的に日韓交流活動に取り組む。

2017年には、その功績と翻訳力が認められ、小田島雄志翻訳戯曲賞を受賞。2021年12月、実存した伝説の舞姫“崔承喜”の一人芝居を、鄭義信の作演出で公演し、約800名を動員する。映画『血と骨』『中学生丸山』『水の声を聞く』、日中韓合作映画『湖底の空』(ゆうばり国際映画祭グランプリ)他や、年間5〜6本の舞台公演。

NHKの連続ドラマ『群青領域』『ガラパゴス』、TBS『Eye Love You』などに出演。 ドラマの番宣通訳として出演した『ラヴィット!』で、“通訳さん”として大バズリを起こす。

“通訳さん”と呼ばれて…。女優としての野生通訳『心をつなぎたい』

言語というものを初めて意識したのは、幼い頃にテレビで見た、『兼高かおるの世界の旅』でした。兼高かおるさんが世界を飛び回りながら、異文化に触れ、現地の人たちと心を通わせるシーンを毎週楽しみに見ていました。色んな国を見てまわり、たくさんの人たちと触れ合いたいと強く思うようになった私は、母親に「大人になったら、毎年世界のあちこちから年賀状を出すね」と断言していました。

しかし、女心と子供心は秋の空。いつしか女優に憧れ始めた私は演劇の世界にどっぷりハマり始めました。演劇も言葉の世界です。意思疎通の世界です。心の交感です。大切なのは「伝えること」。そして「伝わること」。何より「伝わったことを確認すること」。

通訳と女優、この二つの職業には絶対的な共通点があると信じています。

どちらも未熟ではありますが、私の現場での“居かた”についてお話できればと思います。

日本通訳フォーラム2024