【JITF2021】ジュディ・ジェナー「コロナ時代の通訳サービスの価格設定」

ジュディ・ジェナー

主にビジネスや法務分野でスペイン語・ドイツ語の翻訳を行い、会議通訳も行う。米連邦裁判所認定の西英法廷通訳人。ラスベガス在住。マーケティングでMBAを修了し、双子の妹ダグマーとブティック型の通訳翻訳会社であるツイントランスレーションを経営。アメリカ翻訳者協会(ATA)のスポークスパーソンであり、Translation Timesブログを執筆。ATAクロニクルでは「Entrepreneurial Linguist」コラムを持つ。2010年にはThe Entrepreneurial Linguist: The Business-School Approach to Freelance Translationを出版。カリフォルニア大学サンディエゴ校と、自身が卒業したネバダ大学ラスベガス校で通訳を教える。

パンデミック発生前は通訳で各地を飛び回り、空港コードを記憶するのが得意な趣味だった。ブラジル、ノルウェー、スウェーデン、チェコ共和国、ドイツなど、世界各地の通訳・翻訳会議やイベントで講演(2020年ですべてが変わってしまいましたが……)。12月に極寒のフィンランドでバルト海に飛び込むほどの寒中水泳好き。当時は大統領候補だったジョー・バイデンの通訳を担当したのが個人的な誇り。

コロナ時代の通訳サービスの価格設定

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により会議通訳者の仕事は劇的に変化しました。2019年は限定的なケースであったRSIも、2020にはニューノーマルとしてその位置を確立しました。あまりに大きく早い環境変化ゆえ、通訳者は走りながらその都度テクノロジーなどについて学び、適応し、クライアントの維持・新規獲得に努めてきましたが、価格設定の点では、多くの通訳者は新しい現実を反映した価格にアップデートしていないようです。

技術リハについては誰が支払うのか?通訳者のネット回線に不具合が生じた場合の責任は誰が負うのか?通訳が録画・録音された場合の報酬設定は?本セッションではコロナ渦を乗り切るための明日から実践可能な価格設定のヒントを(講演者の成功例や失敗例を紹介しながら)多数共有します。質疑応答の時間も十分に確保する予定です。

日本通訳翻訳フォーラム2021