【JITF2022】セス リームス「職業通訳者が考察すべき業務と報酬の釣り合いについて」

セス リームス

19歳のときに米国での大学教育を中断して来日し、国内の翻訳会社で1年間修業した。復学・大学卒業以後、英日・日英の翻訳者、および同時・逐次通訳者として現在に至る。アメリカ国内で翻訳会社を起業、約10年経営する。その後日本国内では約20年間、ブティックスタイルの翻訳・通訳会社を指揮。民間企業のマーケティングや営業分野を主戦場とするほか、民間企業の法務、技術、財務分野にも精通した。実績のある業界としては自動車、移動通信、製鉄、ラグジュアリー、FMCG流通、フィンテック、衛星放送、ホームビデオなど。

職業通訳者つうやくのプロが考察すべき業務と報酬の釣り合いについて

リアルの世界に加えてバーチャルの世界が発展している21世紀では、通訳形態の複雑化に相まって簡便性が求められ、簡便性による合理性の要求が高まっている。一口に言えば通訳業務が提供しやすくなれば、通訳料金も合理化ということだけで廉価が当然という論理である。しかしながら、実際の職業通訳者に課されている対応の術は、業界関係の代理店企業、さらに顧客おいても安易に通訳者に丸投げされている印象が強い。とりわけオンライン通訳が多くの問題を提起していると言えよう。今回のトークでは、職業通訳者が今現場およびオンラインで経験している実態に照らして、提供業務と受取報酬を考察する。

日本通訳翻訳フォーラム2022