【第11回】通訳者・関根マイクの業界サバイバル・ガイド「ビジネスオーナーとして考える その2」
(執筆・関根マイク)
前回からの続きで、一人の通訳者(職人)であると同時に、一人のビジネスオーナー(自分という「会社」の経営者)として考えようという内容です。今のような変化の時代を上手く立ち回るには、フリーランス通訳者であっても、社内通訳者であっても、一人の経営者としての視座を持って行動することが求められているからです。ブランディングや価値把握、交渉については以前に触れましたが、今回は投資についてです。
■自己投資を忘れずに
通訳者にとって最高の投資は不動産でも仮想通貨でもなく、自己投資です。適切な自己投資は通訳者の人材価値を確実に上げます。多くの人は仕事が順調に入ってくるようになると、目の前の仕事の準備をするだけで精一杯になり、職人として自分の技を磨く意識が希薄化していきます。しかし長く仕事を続けていきたいのであれば、目的意識を持って将来への自己投資を忘れないようにしましょう。