【第5回】通訳者・関根マイクの業界サバイバル・ガイド「仕事はエージェントとの共同作業」
(執筆・関根マイク)
エージェントの登録手続きが無事に終了……してもあなたはまだスタートラインに立ったばかりです。当然ですが、本当の仕事はここからです。今回はあなたの強い味方となってくれる(はず!)エージェント担当者、特に個別の案件を担当するコーディネーターとの関係について書きます。
あなたの適性・経験にマッチした案件が入ると、コーディネーターからオファーメールが届きます。急ぎの案件などは例外的に電話でくることもありますが、基本的には効率性と正確な記録保存が重要なので、メールでやり取りをするのが普通です。たとえば私は、10年以上やり取りをしているコーディネーターさんで、一度も声を聞いたことがない人がいます。メールには①日時、②場所、③クライアント、④通訳形態(同時/逐次/ウィスパーかなど)、⑤同時通訳の場合は通訳者の人数(2人か3人体制)やブースのタイプ(フルスペック/簡易ブース/生耳パナガイドなど)を含む基本情報が記載されているはずですが、不足している場合はきちんと確認しましょう。同時通訳といってもフルスペック3人体制と生耳パナガイド2人体制では天と地の差があります。特に繁忙期は無駄に消耗したくありませんよね。