イベント・ニュース, Page 7

【JIF2023】長友英子「文化的な違いからくるさまざまな誤解や誤訳」

長友英子 韓国語の会議通訳、放送通訳としての第一世代。韓国語教育や通訳者教育にもかかわる。ハングルを初めて見たのは高校生のとき。映画のタイトルだった。大学時代に韓国語を学び始める。学んだ韓国語が韓国人学生に通じたことで、生き生きとした言葉として迫ってきて夢中になる。卒業後留学。ソウル大学の修士課程、帰国後筑波大学博士課程で韓国の教育史を研究する一方で、NHKラジオジャパンの韓国語放...

保護中: 【第10回】日米同盟:防衛協定からグローバルパートナーシップへの道のり「バイデン政権時代の日米同盟:パワーポリティクスの復活」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、戦後の対日講和から1990年代まで10年間ごとに整理し、2000年以降は各米大統領の政権ごとに日米同盟がどのように変化したか、そして、今後インド太平洋地域が地政学的に最も重要な地域となる中で、日米同盟が地域の平和と安定に貢献するための課題や日本を取り巻く多国間関係を紹介する。 今回は、ジョー・バイデン大統領と菅・岸田政権との関係とロシア・ウクライナ戦...

保護中: 【第24回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

第六章 銀行の通訳時代 ― 1980~1990 日中経済界の蜜月時代 1980年の春、四年間の北京暮らしを終え一家で帰国して間もなく、ひょんなことから中国の知人を介して東洋信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)に紹介され、勤務することになった。 「銀行?勤まるのかしら…」、どうせ腰掛けで、早々に辞めるのではと思ったわたしだったが、なんと十年も居座ってしまったのである。 わたしの...

【第23回】柴原早苗の通訳ライフハックス!「自分の思いを育む~書くことを通じて~」

通訳の仕事をしていると、さまざまなトピックに触れられますよね。私自身、この業務がなければおそらく出会わなかったであろう分野がたくさんあります。医学、最先端技術、国際政治、ノーベル賞、大統領選挙などなど数知れず。仕事のたびに猛予習をして臨む、そしてその世界の著名な方々のお話を訳させていただく。本当にありがたい職業だと思っています。 こうして多様な考えや価値観に触れられるのは恩恵です。でも、私...

【第14回】手話通訳士への道「手話通訳士(者)の仕事を考えてみます」

前回、「コロナ禍の手話通訳士(者)の仕事について」一般社団法人日本手話通訳士協会副会長の高井洋さんから課題となった点について報告していただきました。 コロナ禍、社会活動の制限により手話通訳依頼が激減し、手話通訳事業の存立さえ危ぶまれる状況が生まれ、手話言語通訳人材、手話通訳士(者)の身分保障などの課題も浮き彫りになったとの報告でした。 社会活動の制限は、手話言語通訳派遣事業所の存立が...

保護中: 【第40回(最終回)】翻訳家ありのまま「テレビ出演で知った“どす黒い闇”」

2022年2月某日、某テレビ局からテレビ出演の依頼が来た。40分番組のメインゲストで出てくれないかという。ウッソー、私がテレビに? でも本当だった。じつは正月明けあたりから、なぜだか知らないが自分がテレビに出る予感がしていたのだが、それがまさか現実のものになるとは。これぞクオンタムリープだ! わっはっはっはっ、これでいいのだ。 まあテレビといっても地上波ではなくネットテレビではある。でもい...

【JIF2023】千葉絵里、関根マイク「通訳なんでも質問箱~出張版」

千葉絵里 特許事務所、自動車会社等の勤務を経てフリーランス会議通訳者。得意分野は自動車・機械・IR・経営・人材/組織開発。英語講師経験も長く、効果的な学習方法・訓練方法を工夫するのが好きで、日々研究を重ねている。『通訳者・翻訳者になる本2023』(イカロス出版)に「通訳・翻訳入門ブック 通訳入門レッスン」を寄稿。繁忙期は思うに任せないこともあるが、読書や研鑽の時間を取りやすいフリー...

【JIF2023】松尾ジョージ「マジックレクチャーって種あるの?」

松尾ジョージ フリーランス日英翻訳通訳者。10歳の頃からマジックに興味を持ち、プロマジシャンに憧れる。ある日参加したマジックレクチャーで通訳の方を見て、これなら憧れのマジシャンと交流が持てる、種を教えてもらえると思い、通訳を志す。だが、米国育ちで日本語は未熟。力と専門知識をつけるため、先ずは工業系の電気技師として働き、日英翻訳と通訳をはじめる。次第にマジックの通訳も依頼が来るように...

【JIF2023】バルビエコーポレーション株式会社「デジウェーブ・マイスター認定講習」

吉岡余真人 バルビエコーポレーション株式会社代表取締役社長。専門学校卒業後に家業の理髪店を経営するが、オリンピックで開催される国際会議にあこがれて1989年同時通訳機材会社に就職し、東京サミット、APEC大阪、ADB福岡会議などの機材運営に携わる。長野五輪組織委員会渉外部にも在籍し、全会場の同時通訳機材運用を統括。第107回IOC総会、理事会、メインプレスセンター、選手村、IBC国...

【JIF2023】関根恵美「印象で損しない!通訳者のメイクアップ術」

関根恵美 香港を拠点に世界で活躍する人気メイクアップアーティスト。雑誌、コマーシャル以外に、セレブ、トップモデルも多く手掛ける。2018年、2019年は香港バレエ団の広告においてキーメイクアップアーティストとして抜擢される。主なクライアントはVogue, Tatler, Hong Kong Land, Cathay Pacificなど。HP: www.megumisekine.co...

日本通訳フォーラム2023

一般社団法人 日本会議通訳者協会(JACI)が毎夏主催する日本通訳フォーラムが今年も帰ってきます!今年も全セッション(20~25程度を予定)を遠隔でお届けします。リアルタイム参加が難しい方には、アーカイブ動画の見逃し配信もあります。日本通訳フォーラムは現役の通訳者・翻訳者や志望者、関係者に学びの機会を提供するとともに、通訳・翻訳の諸問題について対話を深めていくことを目的としています。 チケ...

【JIF2023】長井鞠子「通訳者に伝えたい『伝える極意』」

(撮影 織田桂子) 長井鞠子(ながい まりこ) サイマル・インターナショナル専属会議通訳者、同社顧問。仙台市生まれ。国際基督教大学在学中、1964年の東京オリンピックで学生アルバイトとして通訳を経験。その後、日本初の同時通訳エージェントとして創業間もないサイマル・インターナショナルの通訳者となり、東京2020大会でも招致からオリンピックに携わる。サミット、G20の同時通訳、国内外要人...

【JIF2023】白倉淳一「通訳学校を使い倒す方法」

白倉淳一 フリーランス日英会議通訳者。2012年に28年続けた会社員生活に終止符を打ち、通訳学校「専業通学者」になる。社内通訳者を経験せずに2014年からフリーランスとなり業務経験を重ね、年間業務日数もほぼ上限に達しつつある。人生経験が長い分オールラウンドな対応が可能だが、エネルギー、機械、電気、IT、会計など産業系を得意とする。通訳学校初日に初投稿したブログ「50歳で始めた通訳訓...

【JIF2023】河原沙和、金佳録、中村かおり「韓国の通訳翻訳大学院、通ってみたら○○だった」

河原沙和 京都生まれ京都育ちの23歳。中学3年生のとき、アイドルグループの東方神起にハマったことから韓国語学習を始める。2018年、同志社大学グローバル地域文化学部に進学し、2022年3月に卒業する。就活中、韓国語の専門家になりたいという思いから、通大受験を決意。約9ヶ月間の受験勉強の末、現在通っている梨花女子大学通訳翻訳大学院韓日通訳専攻に合格。 金佳録 韓国...

【JIF2023】成川彩「映像作品を通して学ぶ韓国の歴史・政治・文化」

成川彩 韓国在住文化系ライター。大阪生まれ、高知育ち。神戸大学法学部在学中に2度ソウルへ留学し、韓国映画の魅力にはまる。大阪大学大学院で通訳翻訳を専攻し、大阪地方裁判所、大阪府警などで司法通訳を務める。全国通訳案内士(韓国語)資格取得。朝日新聞記者として9年間文化を中心に取材し、退社後2017年からソウルの東国大学大学院へ留学。韓国映画を学びながら、共同通信やAERA、中央日報(韓...

第5回 JACI同時通訳グランプリ 入賞者の声

【学生部門】 グランプリ 安部望海(ミドルベリー国際大学院モントレー校) この度はグランプリを受賞することができ、大変光栄に思っております。 2度目のグランプリ受賞を果たせたことは、大学院で愛情あふれるご指導をして下さった恩師、最後まで伴走してくれた同期、常に私の憧れであり続けて下さる業界の先輩方、そしていつも私を支えてくれる家族のおかげです。この場を借りて心から感謝の...

【JIF2023】深草孝之「Fake it ‘till you make it!」

深草孝之 大阪府出身。小学校の時からアメリカ映画を通じて英語へのあこがれがありながらも、中学・高校の英語教科は大嫌いに。その後、大学経済学部からバイクショップに就職。ワーキングホリデーで初の海外長期滞在から映像関連の経験を経て帰国。テーマパークのタレントケアから通訳キャリアを積み上げ、同時通訳者としてお買い物チャンネルQVCへ。現在は通訳部のマネージャーと通訳を兼任。プライベートで...

【JIF2023】酒井秀介「元・通訳コーディネータが見てきた稼ぐ通訳者の共通点と事例紹介」

酒井秀介(さかい しゅうすけ) 元・通訳翻訳コーディネータ。現・通翻訳業界専門コンサルティング「カセツウ」代表。11年のコーディネータ経験と個人が使えるマーケティングノウハウを活かして2015年に通訳者・翻訳者向けのコンサルティング/コーチングを開始。以来8年にわたり「知る人ぞ知る」サービスとして200人を超える通訳者翻訳者の収入アップと目標達成をサポート。毎週日曜日の朝8時から「...

【JIF2023】池田和子「通訳者養成法を活用した効果的な英語強化法」

池田和子(いけだ・かずこ) 上智大学外国語学部、比較文化学科卒業。モントレー国際大学大学院、会議通訳修士。コロンビア大学大学院、英語教授法修士。外国資金為替ディーラーを経て、1993年よりフリーランス会議通訳者・翻訳者。スポーツから国際会議まで幅の広い分野をこなす。2002年より東京外国語大学非常勤講師として、通訳講座および通訳訓練法を応用した英語講座を担当。2021年より早稲田大...

【第3回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「通大1年生、第1学期の1週間」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回は、学期中における私個人の「平均的な1週間の過ごしかた」についてです。 課題に始まり、課題で終わる 結論から言いますと、学期中の生活=課題に追われる生活、です。 常に膨大な量の課題に追われています。奇跡的に...

【第16回】通訳なんでも質問箱「通訳現場での緊張」

「通訳なんでも質問箱」は、日本会議通訳者協会に届いた質問に対して、認定会員の岩瀬和美と山本みどり(プラスたまに特別ゲスト)が不定期で、回答内容を事前共有せずに答えるという企画です。通訳関係の質問/お悩みがある方はぜひこちらからメールを。匿名で構いません。 Q. 通訳業務に携わり15年も経つのに、今も現場でとても緊張します。遠隔通訳、特に自分以外にも当該外国語を解する人が複数いる場面では緊張...

保護中: 【第8回】この台詞に注目!映像翻訳の楽しみ方『ザリガニの鳴くところ』

【会員限定コンテンツ】 映像翻訳者の松本陽子です。配信作品を中心に字幕翻訳と吹替翻訳を手がけています。映画を見るのが大好きで、2022年は映画館で190本ほど鑑賞しました。動画配信サービスでも多くの作品を見るなかで、すばらしい訳に出会い、「この見事な技術を身につけたい」と思ってきました。そんな日本語訳を、ご紹介します。 第8回の作品は全世界で累計1500万部を売り上げたミステリー小説...

保護中: 【第4回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「~balance the budget~」

【会員限定コンテンツ】 放送通訳の仕事を始めてから一番気にかけているのは、「必要以上の無音状態を作らないこと=放送事故」です。放送事故は放送局によって定義が異なるようですが、ラジオの場合、無音状態が「5秒、13秒、20秒」続くと放送事故だそうで、総務省に報告の義務があるのだとか。大ごとになりますので、テレビの同時通訳もやはり気を付けなければいけません。 となると、いかに無音状態を回避...

保護中: 【第23回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

「小休止」のフィナーレ ところで息子はやがて通いなれた西頤小学校を卒業し、近くの名門校人民大学付属中学へ入学。「外国人村」の仲間、アンディーくん(注)やタイホワくんもみんな一緒だった。ただ、これは「推薦入学」によって入れていただいただけで、熾烈な受験戦争に打ち勝って入学したのではない。中学生になってからは宿題も増えたとみえて、夜12時頃まで机に向かう日々だった。 注:いまでは中国語を...

保護中: 【第39回】翻訳家ありのまま「すぐにできるはずの打ち合わせを何ヶ月延期するんだよ!」

出版業界はスケジュール変更などザラにあるが、打ち合わせ日程をずるずると延期されるとどんなにやる気が喪失するか、その実例をお話ししたい(これは前回の続きである)。 「出版できるか否か検討するからA氏の本を貸してほしい」と頼まれたのでA氏の本を6冊ほどH社に送ったところ、翌日編集者からメールが来た。「社長が面白そうねと言っていました」とは書かれてあったが、まだ出版決定というわけではない。翻訳は...

【結果発表】第5回 JACI 同時通訳グランプリ

第5回 JACI 同時通訳グランプリの結果を以下の通り発表いたします。 【学生部門】 グランプリ安部望海(あんべ のぞみ)(Middlebury Institute of International Studies at Monterey) 準グランプリ山田舞(やまだ まい)(Middlebury Institute of International Studies at Mo...

保護中: 【第9回】日米同盟:防衛協定からグローバルパートナーシップへの道のり「トランプ政権時代の日米同盟:不確実性との格闘」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、戦後の対日講和から1990年代まで10年間ごとに整理し、2000年以降は各米大統領の政権ごとに日米同盟がどのように変化したか、そして、今後インド太平洋地域が地政学的に最も重要な地域となる中で、日米同盟が地域の平和と安定に貢献するための課題や日本を取り巻く多国間関係を紹介する。 今回は、ドナルド・トランプ大統領と安倍政権との関係と対中政策での一致、対北...

【JIF2023】上村魁、小柳幸美「ポスト・コロナ/with AI時代における通訳のビジネスセンスとは」

上村魁 株式会社ジャック・インターナショナル代表取締役社長。千葉県出身。オレゴン大学卒業後、ソフトバンクBB株式会社にて営業、事業企画を担当した後、株式会社ライブドア、外資系ソフトウェア企業のマネージャーを歴任。2012年に株式会社ジャック・インターナショナル代表に就任。65言語の通翻訳者のアサインを行いつつ、自身でも現場にでており2021-2022年のリモート通訳時間は合計100...

保護中: 【第22回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

毛沢東主席逝去 1976年9月9日、毛主席が亡くなり、息子は学校で“伟大的领袖毛主席逝世了”(偉大な指導者毛主席が亡くなった)という表題の作文を書いた。多分やさしいご学友に助けられながら中国語で書いたのだと思うが本人に翻訳させたら次のような文章だった。「ぼくはさいしょ労働から帰るときに農家のいろいろな所から、でっかいラジオの音がひびいたのでなんだろうと思って立っていた。みんなせいれつしてい...