イベント・ニュース, Page 8

【JIF2023】池田和子「通訳者養成法を活用した効果的な英語強化法」

池田和子(いけだ・かずこ) 上智大学外国語学部、比較文化学科卒業。モントレー国際大学大学院、会議通訳修士。コロンビア大学大学院、英語教授法修士。外国資金為替ディーラーを経て、1993年よりフリーランス会議通訳者・翻訳者。スポーツから国際会議まで幅の広い分野をこなす。2002年より東京外国語大学非常勤講師として、通訳講座および通訳訓練法を応用した英語講座を担当。2021年より早稲田大...

【第3回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「通大1年生、第1学期の1週間」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回は、学期中における私個人の「平均的な1週間の過ごしかた」についてです。 課題に始まり、課題で終わる 結論から言いますと、学期中の生活=課題に追われる生活、です。 常に膨大な量の課題に追われています。奇跡的に...

【第16回】通訳なんでも質問箱「通訳現場での緊張」

「通訳なんでも質問箱」は、日本会議通訳者協会に届いた質問に対して、認定会員の岩瀬和美と山本みどり(プラスたまに特別ゲスト)が不定期で、回答内容を事前共有せずに答えるという企画です。通訳関係の質問/お悩みがある方はぜひこちらからメールを。匿名で構いません。 Q. 通訳業務に携わり15年も経つのに、今も現場でとても緊張します。遠隔通訳、特に自分以外にも当該外国語を解する人が複数いる場面では緊張...

保護中: 【第8回】この台詞に注目!映像翻訳の楽しみ方『ザリガニの鳴くところ』

【会員限定コンテンツ】 映像翻訳者の松本陽子です。配信作品を中心に字幕翻訳と吹替翻訳を手がけています。映画を見るのが大好きで、2022年は映画館で190本ほど鑑賞しました。動画配信サービスでも多くの作品を見るなかで、すばらしい訳に出会い、「この見事な技術を身につけたい」と思ってきました。そんな日本語訳を、ご紹介します。 第8回の作品は全世界で累計1500万部を売り上げたミステリー小説...

保護中: 【第4回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「~balance the budget~」

【会員限定コンテンツ】 放送通訳の仕事を始めてから一番気にかけているのは、「必要以上の無音状態を作らないこと=放送事故」です。放送事故は放送局によって定義が異なるようですが、ラジオの場合、無音状態が「5秒、13秒、20秒」続くと放送事故だそうで、総務省に報告の義務があるのだとか。大ごとになりますので、テレビの同時通訳もやはり気を付けなければいけません。 となると、いかに無音状態を回避...

保護中: 【第23回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

「小休止」のフィナーレ ところで息子はやがて通いなれた西頤小学校を卒業し、近くの名門校人民大学付属中学へ入学。「外国人村」の仲間、アンディーくん(注)やタイホワくんもみんな一緒だった。ただ、これは「推薦入学」によって入れていただいただけで、熾烈な受験戦争に打ち勝って入学したのではない。中学生になってからは宿題も増えたとみえて、夜12時頃まで机に向かう日々だった。 注:いまでは中国語を...

保護中: 【第39回】翻訳家ありのまま「すぐにできるはずの打ち合わせを何ヶ月延期するんだよ!」

出版業界はスケジュール変更などザラにあるが、打ち合わせ日程をずるずると延期されるとどんなにやる気が喪失するか、その実例をお話ししたい(これは前回の続きである)。 「出版できるか否か検討するからA氏の本を貸してほしい」と頼まれたのでA氏の本を6冊ほどH社に送ったところ、翌日編集者からメールが来た。「社長が面白そうねと言っていました」とは書かれてあったが、まだ出版決定というわけではない。翻訳は...

【結果発表】第5回 JACI 同時通訳グランプリ

第5回 JACI 同時通訳グランプリの結果を以下の通り発表いたします。 【学生部門】 グランプリ安部望海(あんべ のぞみ)(Middlebury Institute of International Studies at Monterey) 準グランプリ山田舞(やまだ まい)(Middlebury Institute of International Studies at Mo...

保護中: 【第9回】日米同盟:防衛協定からグローバルパートナーシップへの道のり「トランプ政権時代の日米同盟:不確実性との格闘」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、戦後の対日講和から1990年代まで10年間ごとに整理し、2000年以降は各米大統領の政権ごとに日米同盟がどのように変化したか、そして、今後インド太平洋地域が地政学的に最も重要な地域となる中で、日米同盟が地域の平和と安定に貢献するための課題や日本を取り巻く多国間関係を紹介する。 今回は、ドナルド・トランプ大統領と安倍政権との関係と対中政策での一致、対北...

【JIF2023】上村魁、小柳幸美「ポスト・コロナ/with AI時代における通訳のビジネスセンスとは」

上村魁 株式会社ジャック・インターナショナル代表取締役社長。千葉県出身。オレゴン大学卒業後、ソフトバンクBB株式会社にて営業、事業企画を担当した後、株式会社ライブドア、外資系ソフトウェア企業のマネージャーを歴任。2012年に株式会社ジャック・インターナショナル代表に就任。65言語の通翻訳者のアサインを行いつつ、自身でも現場にでており2021-2022年のリモート通訳時間は合計100...

保護中: 【第22回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

毛沢東主席逝去 1976年9月9日、毛主席が亡くなり、息子は学校で“伟大的领袖毛主席逝世了”(偉大な指導者毛主席が亡くなった)という表題の作文を書いた。多分やさしいご学友に助けられながら中国語で書いたのだと思うが本人に翻訳させたら次のような文章だった。「ぼくはさいしょ労働から帰るときに農家のいろいろな所から、でっかいラジオの音がひびいたのでなんだろうと思って立っていた。みんなせいれつしてい...

保護中: 【第38回】翻訳家ありのまま「そんなに売れている本の真似がしたいわけ?」

打ち合わせするはずだった予定がずるずると延ばされると、(本当にこの編集者、この本出したがっているの? 本当は出すのを止めたいんじゃないの?)とだんだんやる気が失せてくる。今回は、打ち合わせを延期されるたびにやる気がどんどん失せていき、やっとのことで行なった打ち合わせの席で私が失言を吐いてしまった結果、出版自体がパーになってしまった失敗談をお話ししよう。同じような扱いを受けている著訳者も多いと思う...

【第15回】通訳なんでも質問箱「勉強時間の捻出」

「通訳なんでも質問箱」は、日本会議通訳者協会に届いた質問に対して、認定会員の岩瀬和美と山本みどり(プラスたまに特別ゲスト)が不定期で、回答内容を事前共有せずに答えるという企画です。通訳関係の質問/お悩みがある方はぜひこちらからメールを。匿名で構いません。 Q.Sと申します。勉強時間についての質問です。よく通訳者はずっと勉強を続けることが大切、勉強する人は能力がのびるといいますが、皆さんどの...

保護中: 【第3回】安全保障と防衛の日英通訳「日本の護衛艦 ―イージス艦と海洋安全保障」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、日本の安全保障政策や防衛体制をまとめながら、防衛関連の日英通訳をする上で知るべき用語などを紹介していきます。今回は周辺海域や海上交通の安全を担う日本の艦船について見ていきたいと思います。 日本の護衛艦 空の安全を守る上では、航空自衛隊が警察と防衛の両方の役割を担っていますが、海の安全においては、平時は海の警察である海上保安庁の巡視船などが活動し...

保護中: 【第45回】放送通訳の世界「悩ませ単語」

【会員限定コンテンツ】 ロンドンのBBCで放送通訳デビューをしたのが1998年。計算するとかれこれ25年間、この仕事に携わっていることになります。その間、様々な出来事が世界を駆け巡りました。順不同ですが思い出すニュースと言えば、エリザベス皇太后葬儀、クリントン元大統領とモニカ・ルインスキーさん事件、9・11事件、イラク戦争、東ティモール独立、トランプ政権誕生などなど。本当に多くの出来事があ...

【JIF2023】岩辺いずみ、井村千瑞、横井和子「ゆるく繋がる映像翻訳者の輪/ダジャレを訳してみよう」

岩辺いずみ 大学卒業後に雑誌で編集&ライティングの仕事に就き、2002年から英語、フランス語の作品を中心に字幕を手がける。代表作に映画『サントメール ある被告』『カード・カウンター』『レッド・ロケット』『the Son / 息子』『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』『キンキーブーツ(松竹ブロードウェイシネマ版)』『mid 90s ミッドナインティーズ』『バトル・オブ・ザ・セクシ...

【第13回】手話通訳士への道「 コロナ禍 手話言語通訳者の仕事がどう変わったか 」

2023年5月、新型コロナウイルス感染症の位置づけが、いわゆる2類相当から5類感染症に変更となりました。 そこで、「コロナ禍の手話言語通訳者の仕事について」一般社団法人日本手話通訳士協会副会長の高井洋さんに課題となったことを中心に振り返ってもらいましたので紹介します。 *** 一般社団法人日本手話通訳士協会 副会長 高井洋 今回、川根さんからコロナ禍での手話通訳者、...

保護中: 【第21回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

子育てと仕事と  小売り部の「売れ残り」の野菜売り場にはいささかがっかりしたが、こと子どもに関しては、プラス面がグーンと跳ね上がり、安心材料が増えた。  友誼賓館の庭園で 息子は中国語がわからず、初めの三か月ほどわたしにべったりくっついていたが、その後は「外国人村」の子どもたちとすっかりなじんで仲良くなった。同い年のアメリカ人のアンディーくん、タイ人のタイホアくん、日本人で年下...

第5回JACI同時通訳グランプリ(2023)予選通過者

厳正な審査の結果、以下の方が2023年6月25日(日)に行われる本選に進出することが決定いたしました。当日は体調を整え、実力を遺憾なく発揮されることを期待しております。 (以下、順不同) <学生部門> 井原菜緒(国際基督教大学)𠮷田眞子(Middlebury Institute of International Studies at Monterey) 安部望海(Middleb...

保護中: 【第37回】翻訳家ありのまま「30分以内に弁護士をぎゃふんと言わせてやった」

G出版からの依頼で翻訳を仕上げたのに勝手に出版を中止にされ、調停も不調にされたので訴状を出したわけだが、驚くことに「出版契約は成立していなかった」という答弁書が返ってきた。え、初版印税も払っているのに「出版契約は成立していなかった」って、そんな主張が通るとでも思っているの? 契約は諾成契約と要物契約に分けられる。口約束だけで成立するものを諾成契約といい、物の引き渡しが必要なのが要物契約だ。...

【JIF2023】平野暁人「みんなの!通訳・翻訳ラヂヲ」

平野暁人(ひらの あきひと) 翻訳家(日仏伊)。戯曲から精神分析、ノンフィクションまで幅広く手掛けるほか、舞台芸術専門の通訳者としても活躍。加えて近年はパフォーマーとして国内外の舞台に出演しつつある。主な訳書に『純粋な人間たち』(英治出版)、『隣人ヒトラー』(岩波書店)、『「ひとりではいられない」症候群』(講談社)など。 みんなの!通訳・翻訳ラヂヲ こんにちは。翻訳家...

保護中: 【第8回】日米同盟:防衛協定からグローバルパートナーシップへの道のり「オバマ政権時代の日米同盟:遅きに失したアジアへの回帰」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、戦後の対日講和から1990年代まで10年間ごとに整理し、2000年以降は各米大統領の政権ごとに日米同盟がどのように変化したか、そして、今後インド太平洋地域が地政学的に最も重要な地域となる中で、日米同盟が地域の平和と安定に貢献するための課題や日本を取り巻く多国間関係を紹介する。 今回は、バラク・オバマ大統領と短命に終わった日本の民主党政権の各首相、そし...

【第3回】今日も苦し紛れ!放送通訳のブースから「”State’s largest employer”」

アメリカ大統領選挙は4年に一回おこなわれます。実施年はオリンピックと同じ。放送通訳者にとって、その年の夏は五輪関連のニュースが増え、秋になると大統領選たけなわということになります。 しかし、大統領選挙は投票日のある11月「だけ」ではありません。実はその数年前から戦いは始まっているのです。2020年の「トランプ対バイデン」の時も、ずいぶん前から「指名候補、予備選挙、選挙人団、党員集会」といっ...

保護中: 【第10回】シリコンバレー徒然通訳テクノロジーだより「Zoom RSI 応用編」

【会員限定コンテンツ】 皆さんお元気でいらっしゃいますでしょうか。先日運転中に聴いていたラジオから、年配のカウンセラーと若者が話しているトーク番組が流れてきました。その若者が「マジでヨロだ」「結局ヨロだし好きなことをしなくちゃ」などと数回「ヨロ」と言ったところで、カウンセラーが「君がさっきから言ってる『ヨロ』って何のことだい?」と質問しました。私も疑問に思っていたのですが、その答えは “Y...

保護中: 【第20回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

三度(みたび)成田を訪れて 2022年秋コロナ禍のなか、通訳仲間に促されて又も成田を訪れた。1968年激突の三里塚から数えて、成田空港の裏玄関を訪れたのは三度目、出迎えてくれたのは三年前と同じ中研の卒業生Aさんである。 京成成田駅前通りはコロナ禍の影響をもろに受けて、2019年春の二度目の時に比べ、美しかった街頭の花々も色褪せ、近くのホテルも門を閉じていた。Aさんによれば、前ほど騒音...

保護中: 【第44回】放送通訳の世界「くだけたフレーズ、どこまで?」

【会員限定コンテンツ】 「ロンドンで働きたい!」 そう思ったのは、イギリスの大学院生活を終えて帰国してしばらく経った頃。1年間の修士課程はハードでしたが、ロンドンの空気が自分に合っていたのでしょうね。戻ってくるや「次はどのようにしたら英国暮らしができるだろう?」と考えたものでした。愛読していた井形慶子さんの本を読んではあれこれ作戦を練るも、そう簡単にはいきそうにありません。選択肢...

保護中: 【第13回】あの通訳研究って、実際どうなの?「言語権(Linguistic Rights)と通訳」

【会員限定コンテンツ】 初夏のような陽気となり、日差しもまぶしい季節となりました。コロナ禍の制限も徐々になくなり、マスク無しで外出も可能となってきました。人出も一気に増えて、コロナ禍前の生活が戻ってきているようです。  それと共に、、外国人観光客も一気に増えてきました。街中でさまざまな外国語が聞こえてくるようになり、再び、ヒト・モノ・カネ・情報が動くようになったということでしょう。外...

保護中: 【第36回】翻訳家ありのまま「これが有名カリスマ社長の本性か」

表紙から自分の名前を外されて出された場合、その慰謝料はいくらが妥当なのか。あなただったら慰謝料をいくらもらったら許せるだろうか。20万? 50万? 100万? それともお金をもらっただけでは許せないだろうか。 F舎側と私の間で慰謝料(F舎側は“解決金”という言葉を使っていたが)の額を詰めている最中だというのに、弁護士はF舎に「表紙を直したものだけを外部に出す」と約束させた成功報酬として10...

【JIF2023】兼光ダニエル真「AIとネットと無断翻訳に対抗する商業翻訳術~文化の懸け橋の水先案内人としての翻訳家」

兼光ダニエル真 翻訳家。米国ミネソタ大学東アジア学部卒。商業デビューは1988年だが、英訳翻訳活動は1996年より本格化。2000年代からは海外作品の和訳も担当。これまでに多数の日本アニメ・マンガ作品を英訳。翻訳代表作ではアニメ『ガサラキ』、『ラブひな』、『機動戦艦ナデシコ』、『劇場版パトレイバー』及び『劇場版パトレイバー2』(2006年北米発売版)、マンガ『エクセルサーガ』(1~...