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保護中: 【第15回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

京劇代表団日本各地で公演 大学入試に失敗して落ち込んでいたのも束の間、次々と仕事が舞い込んできた。 貿易代表団に続き、1956年5月には中国訪日京劇代表団が来日。 京劇の名優梅蘭芳(メイランファン)を団長とする大型代表団で、朝日新聞社と日中友好協会の招待で実現した。5月下旬から53日に及ぶ日本滞在中、各地で計32回の公演が行われた。 訪日公演のパンフレット1956年朝日新...

保護中: 【第31回】翻訳家ありのまま「出版が遅らされ、支払いも遅らされ…」

すでに「未払い印税回収劇」を三度お話ししたわけだが、“出版された本”の印税は比較的回収しやすいのである。ところが、ずるずる出版を遅らされている場合は、出版されていないだけに回収が難しい。出版社側にしても“出版されてない本”は売り上げが上がってないわけだから印税を先払いするのは難しいだろう。だからずるずる出版が遅れることは出版社にとっても著訳者にとっても非常にまずいことなのだ。 その“ずるず...

保護中: 【第5回】日米同盟:防衛協定からグローバルパートナーシップへの道のり「日米同盟の幻想:冷戦構造の終焉による日米間の問題の露呈」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、戦後の対日講和から1990年代まで10年間ごとに整理し、2000年以降は各米大統領の政権ごとに日米同盟がどのように変化したか、そして、今後インド太平洋地域が地政学的に最も重要な地域となる中で、日米同盟が地域の平和と安定に貢献するための課題や日本を取り巻く多国間関係を紹介する。 第5回となる今回は、再び米ソ対立が激化し、新冷戦と呼ばれた1980年代にお...

【3/19】NAT・JACI通訳ワークショップ【日英通訳・対面】

NAT(一般社団法人 新潟県通訳翻訳協会)とJACI(一般社団法人 日本会議通訳者協会)の初共催イベントです。 チケット購入はこちらから JACI会員には割引が適用されます。非会員の皆様も、この機会にぜひ正会員として入会を御検討ください。 日本会議通訳者協会 入会案内 <イベント概要>日時:2023年3月19日(日)10:00~15:00参加資格:なし定員:15人<講師>...

保護中: 【第14回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

中国への熱い想い 中国から帰国して一年余り、わたしの中国への想いは深く、中国語に飢えていた。高校に在籍しているものの、学校の勉強よりは夜間の倉石中国語講習会(日中学院の前身)などに行って聴講するなど、むしろ中国語を忘れまいという気持ちのほうが強かった。おそらく陳東海先生の授業だと思うが、老舎の『駱駝(らくだ)の祥子(しゃんず)』を朗読された時の美しい北京語(標準語)がいまでも耳にやさしく響...

保護中: 【第12回】あの通訳研究って、実際どうなの?「重力モデル(The Gravitational Model)と可用性(Availability)」

【会員限定コンテンツ】 2023年を迎え、既に2ヶ月目になりました。暦の上では既に春ですが、まだまだ寒い日が続いています。コロナ対策にも変化が見えるようになり、5月にはマスクを外すことが出来るかもしれません。 このようにウィズコロナ生活も浸透しつつあるようで、ヒトの動きも戻ってきています。ヒトが動けば、モノもカネも情報も動きます。様々な経済活動も活発になってきたところで会議の数も増加...

保護中: 【第30回】翻訳家ありのまま「未払い印税回収劇③マル秘催促法」

私が作家・翻訳家デビューした1990年代半ばは出版業界が最も盛り上がっていた頃だったが、その後IT革命のあおりを受けて本が売れなくなり、出版業界は未曽有の大不況となった。出版業界の規模は年々縮小し、出版社の数も書店の数も激減した。 だが、その一番のしわ寄せが行ったのは作家・翻訳家ではないかと思えてならないのだ。実際、翻訳家へ支払われる訳者印税は8%が相場と言われていたが、7%になり6%にな...

保護中: 【第3回】映像翻訳家インタビュー チオキ真理さん「PART3:翻訳者の心構え」

―真理さんが翻訳の勉強を始めてから、今にいたるまでの経緯を教えていただけますか? チオキ 最初に学んだのはフェローアカデミーです。入門クラスで半年ほど学び、試験を受けてゼミに入れてもらいました。1年半いて、先生の下訳をさせてもらえるようになって。ただ今後、自立に必要であろう新人らしい仕事には繋がらなかったので、JVTAに入ったんです。当時は半年通えば翻訳者として登録できて、特典の仕事とか新...

保護中: 【第3回】映像翻訳家インタビュー チオキ真理さん「PART1:中堅の星」

インタビュー3人目は、私が勝手に“中堅の星”と呼ぶチオキ真理さん。字幕と吹替の両方を手がけ、『メッセージ』『ムーンフォール』といったSFから、『コミ・カレ!』のようなコメディ、『クーリエ:最高機密の運び屋』といった歴史サスペンスまで、幅広く手がけています。『ブラックパンサー』の女性言葉を避けた字幕が、画期的だと注目を浴びたことも記憶に新しいのでは。同じ勉強会仲間でもある岩辺が、今回も映像翻訳者の...

保護中: 【第42回】放送通訳の世界「理想的な作業環境は?」

【会員限定コンテンツ】 通訳者としての働き方も近年変わってきましたよね。決定的だったのはやはり新型コロナウィルス。かつて対面で行われていた案件が中止またはオンラインになりました。私も急遽、ZOOMの使い方を覚え、自宅から接続して同時通訳をすることに。パートナーとの交代はLINEでの合図。同時通訳というのは慌ただしい作業ですので、とりあえずLINEでご本人と「お友達」状態になり、本番中は交...

保護中: 【第3回】映像翻訳家インタビュー チオキ真理さん「PART2:ブレインストーミングとお守り」

―『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』(以下『ユダ&ブラック・メシア』)について、おうかがいします。ワーナー・ブラザースの公式サイトが公開している動画の字幕の一部を、松本さんがエクセル表にまとめてくれました。演説のシーンですが、そのあとのシーンも含めて見応えがありますよね。(動画、公開は2023年1月時点) 『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』無料本編10分映像  エ...

保護中: 【第4回】この台詞に注目!映像翻訳の楽しみ方『ザ・メニュー』

【会員限定コンテンツ】 映像翻訳者の松本陽子です。配信作品を中心に字幕翻訳と吹替翻訳を手がけています。映画を見るのが大好きで、2022年は映画館で190本ほど鑑賞しました。動画配信サービスでも多くの作品を見るなかで、すばらしい訳に出会い、「この見事な技術を身につけたい」と思ってきました。そんな日本語訳を、ご紹介します。 第4回の作品は高級レストランを舞台にしたダークなコメディ映画で、...

【第1回】安全保障と防衛の日英通訳「防衛3文書―防衛大綱から防衛戦略へ」

昨年末、日本政府は防衛3文書の改定を閣議決定し、国家安全保障戦略において防衛力の抜本的強化を打ち出しました。この改定により、戦後の安全保障政策は大きく転換することとなります。以降、毎日のようにメディアにも取り上げられる日本の防衛政策ですが、通訳の世界でも防衛関連の通訳需要は高まっています。この連載は、日本の安全保障政策や防衛体制のこれまでと今をまとめながら、防衛関連の日英通訳をする上で知るべき用...

【第9回】手話通訳士への道「『公』の働きを鈍らせる意識 Vol.2」

前回は、障害者に対する意識を未熟な個人意識、社会意識とに分けて取り上げてみました。 今回は、そんな社会の一端を取り上げ、考えたいと思います。 ●憲法の描く社会像との乖離 さて、私の食う、寝る、風呂など生活時間以外での時間の大半は、社会福祉領域での活動になっています。 社会福祉領域の暮らしというと、憲法25条第2項に代表される国家の役割をイメージする方が多いと思いますし、私...

保護中: 【第13回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

第Ⅱ部  帰国、通訳の道へ       第一章 緑の島―日本 舞鶴 「10月10日 天津発 塘沽新港より高砂丸に乗船    14日 京都舞鶴着 引揚援護局宿泊所に泊まる」(父のメモより)  1953年10月14日付け『朝日新聞』夕刊は、「高砂丸、舞鶴に帰る」というタイトルで次のように報じている。 「第七次中共帰国船高砂丸は、塘沽から帰国者1493人(う...

保護中: 【第29回】翻訳家ありのまま「何冊リーディングをタダでやらせるつもりなんだよ!」

ある日、何の縁もなかったLパブリッシングのK氏から突然電話がかかってきた。K氏によれば、翻訳エージェントから紹介があったとのことで、私にリーディング(原書の概要作成)を求めてきた。 じつは翻訳エージェントからの紹介で連絡が入ったのはそのときが初めてだったが、仕事に結びつくかもしれないわけであるから、紹介されること自体はありがたいことではあった。ただ、K氏がまるで私がリーディングを引き受ける...

保護中: 【第4回】日米同盟:防衛協定からグローバルパートナーシップへの道のり「日米同盟の成熟:相互不信の克服」

【会員限定コンテンツ】 本連載は、戦後の対日講和から1990年代まで10年間ごとに整理し、2000年以降は各米大統領の政権ごとに日米同盟がどのように変化したか、そして、今後インド太平洋地域が地政学的に最も重要な地域となる中で、日米同盟が地域の平和と安定に貢献するための課題や日本を取り巻く多国間関係を紹介する。 第4回となる今回は、ニクソン政権による外交・経済面でのショックによる日米相...

第5回 JACI 同時通訳グランプリ

一般社団法人 日本会議通訳者協会(JACI)は、2023年も同時通訳グランプリを開催いたします。通訳を学んでいる学生・社会人と、同時通訳者になって3年以内の通訳者の同時通訳のスキル向上、切磋琢磨する機会の提供を目的としたコンテストです。 予選および本選はオンライン開催いたします。できる限り海外からも参加できるよう、予選は海外在住の方でも参加しやすい時間帯に設定しております。これまで時差で参...

【第21回】柴原早苗の通訳ライフハックス!「やらないことを決める」

2023年になりました。昨年も本コラムをお読みくださりありがとうございます。本年もみなさまにとって少しでもお役に立てるような情報を執筆したいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします! さて、新年と言えば気分も心機一転。色々とヤリタイコトも出てきますよね。私は手帳の余白ページに「やりたいことリスト」を設けています。買いたいもの、観たい映画や美術展、出かけたい場所等々です。特に期限を設...

保護中: 【第9回】シリコンバレー徒然通訳テクノロジーだより「今からでも間に合う! Zoom RSI 基礎編」

【会員限定コンテンツ】 遅ればせながら、明けましておめでとうございます。アメリカは10月から年末にかけてハロウィン、サンクスギビング、クリスマスと毎月イベントが続き、一気にホリデーの雰囲気になります。しかし、新年は元旦のみが祝日で2日からは平日になるため、三が日のお正月気分を味わいたい私としては物足りない気がして、お正月はやはり日本で過ごすのが良いなと思いました。次に新年に日本に行く機会が...

保護中: 【第12回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

第六章 帰国の途へ “再見(ザイジェン)!長春(チャンチュン)”「逢うは別れの始まり」、とうとう別れの時が来た。1953年8月、わずか二年余りで附中の先生や級友たちと別れることになった。 別れに際し父に連れられて大学の成仿吾校長のところに挨拶に行った。何を書かされたか覚えていないが、先生はわたしの字をじっと見て「なかなかいい字を書くじゃないか、でも日本に帰ったら字の崩し書きに注意しな...

【第11回】チャーリーの金融英語 「二つの『デカップリング』(後編)」

(執筆:2022年12月30日) 前編はこちらから 3.米中分離論としての「デカップリング」 2009年以降、幻想の「デカップリング論」が衰退するとともに、次のような「デカップリング論」が目立ち始めた。 記事10:(欧米の)中国からの「デカップリング」 The Western decoupling from China is accelerating across ...

【第10回】チャーリーの金融英語 「二つの『デカップリング』(前編)」

(執筆:2022年12月30日) インターネットの発達によって、古い情報が更新されないままに残っていたり、新しい意味と古い意味が入り混じって使われてきたりしたためにやや混乱している人も多いのではないか。「デカップリング?あれ、なんだったっけ?」。そう思って検索してみる。ニュースソースを調べない通訳者や翻訳者はいないだろうが、ではあなたは、今自分が「検索」し、情報源を確かめた「その情報」が「...

【第3回】この台詞に注目! 映像翻訳の楽しみ方『その道の向こうに』

映像翻訳者の松本陽子です。配信作品を中心に字幕翻訳と吹替翻訳を手がけています。映画を見るのが大好きで、2022年は映画館で190本ほど鑑賞しました。動画配信サービスでも多くの作品を見るなかで、すばらしい訳に出会い、「この見事な技術を身につけたい」と思ってきました。そんな日本語訳を、ご紹介します。 第3回の作品は『ミッドサマー』などのA24が製作した映画で、字幕翻訳は伊藤美和子さん、吹替翻訳...

保護中: 【第28回】翻訳家ありのまま「リーディング料、出ないんじゃなかったの!?」

出版翻訳家が出版社からよく頼まれることの1つにリーディングがある。何をやるかといえば、原書にどんなことが書いてあるかがざっと分かるように日本語で概要を作成するのである(「概要」のことを「サマリー」といったり「シノプシス」といったりする出版社もある)。 編集者はその概要を企画会議にかけ、出版するか否かを話し合うというわけだ。私は数十人の編集者とお付き合いしてきたが、原書が読める人は皆無に等し...

【英国開催】日英通訳ワークショップ【7/29】

一般社団法人 日本会議通訳者協会はこの夏、ロンドンで日英通訳ワークショップを開催します。90分の逐次通訳セッション2本と通訳者の市場価値アップを考えるトークセッションに加えて、日本からバルビエコーポレーション株式会社の吉岡社長を招いてデジウェーブ・マイスター認定講習を開催します。通訳技術を磨くだけではなく、今後広く普及すると予想される通訳機材のマイスター認定を受けて、通訳者としてさらなるレベルア...

保護中: 【第11回】「ライラックの花香るころ―中国語を生涯の友として」

第五章 東北師範大学附属中学校 ―師生(シーション)情(チン)、同学(トンシュエ)情(チン) 水を得た魚1951年3月、裕子とわたしは市二中から長春の東北師範大学附属中学校(以下、附中と略称)の三年八組に転入した。二人の父親が師範大学の教員で、家からも近く、通うのに便利だったことなど転校の理由はいろいろあったと思う。附中は、1949年10月1日新中国が成立して一年足らずの1950年9月、戦...

【第8回】手話通訳士への道「『公』の働きを鈍らせる意識 Vol.1」

前回は、公の働きとして位置づけられている手話通訳制度を紹介しました。 なんとなくですが、第3回、第4回で個人意識と社会意識についてイメージできるよう触れています。 今回は、これまで触れていることをもう少し深め、次回につなげたいと思います。  特に、障害(者)に対する社会意識、個人意識です。 ●社会意識 ろう運動が作り上げた社会意識が反映し、手話通訳事業が法制化され「...