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【JITF2021】グリーン裕美「実践!通訳トレーニング」

グリーン裕美 会議通訳、外交通訳、グリンズアカデミー運営。在英歴20年あまり。 元バース大学大学院翻訳通訳修士課程非常勤講師。2009年~現在、ロンドン・メトロポリタン大学大学院会議通訳修士課程非常勤講師。英国翻訳通訳協会(ITI)認定会員(会議通訳・翻訳)、2018年ITI通訳認定試験で最優秀賞を受賞。 翻訳書には『ゴールは偶然の産物ではない』、『GMの言い分』、『市...

【JITF2021】丹埜段「通訳者・翻訳者の市場価値」

丹埜段 通訳者・翻訳者。IR通訳会社「アイリス」代表。http://iris-japan.jp昭和49年(1974年)、イギリス人の父と日本人の母との間に生まれ、日・英の教育を受ける。1998年に慶應義塾大学経済学部卒業後、三菱商事、モルガン・スタンレー証券でのサラリーマン生活を経て、2008年に通訳者に転向。野村證券のインハウス通訳者としてIR通訳を始める。2012年、IR通訳に...

保護中: 【第2回】遠田和子の無手勝流英文法「境目を意識せよ」

前回に続けて冠詞の話です。第1回では、日本人に特徴的な冠詞ミス「裸の C」(可算名詞の単数形を a, the, s 等なしの無冠詞で使う)を取り上げ、根本原因は日本語の名詞が不可算であると書きました。日本語ではモノに言及するとき「数える」必要がありません。 お昼におにぎりを食べました。 仕事でクライアントがこんな発言をしたら、皆さんはどのように訳しますか。ate a rice bal...

保護中: 【第1回】バズワード「AI」の取説「AIの歴史と機械学習・深層学習」

【会員限定コンテンツ】 今日、「AI(artificial intelligence、人工知能)」という言葉は、新聞などで目にしない日はないほど重要な技術として社会に浸透し始めています。一方でその技術の特性や意味合いを正確に理解している方はどのくらいいるでしょうか。筆者はコンサルタントとして大企業向けに機械学習と呼ばれる技術の導入を様々な業界で支援してきていますが、まだ世間のイメージとその...

保護中: 【第28回】放送通訳の世界「スクリプト、使う?使わない?」

【会員限定コンテンツ】 4月29日(日本時間)にアメリカ議会ではバイデン大統領の演説が行われました。私はその日、とある放送局で同時通訳を仰せつかり、大統領の今後に向けての方針を訳す機会に恵まれました。そこで今回は私が行った準備および「当日のスクリプト」に焦点を当ててお話いたします。 まず、政府要人の演説の場合、ご本人は原稿が映し出される「テレプロンプター」という機械を見ながら話を進め...

第4回JACI特別功労賞 受賞者コメント

名誉ある特別功労賞の受賞にあたり、まず貴協会関係者のみなさまに心よりお礼申し上げます。 身に余る光栄な出来事に恐縮するとともに、戸惑いがありましたが、貴協会の決定を真摯に受け止めるべきだとの家族や手話言語通訳関係者の声から受賞を決断した次第です。 また、手話通訳士としての「私」があるのは、ろう者の権利保障を目指す「ろう運動」、手話言語の認知を求める「手話運動」、ろう者が自らの...

第4回JACI特別功労賞 川根紀夫

日本会議通訳者協会(JACI)は2018年に、通訳業および通訳業界に多大な貢献をし、その発展に寄与した個人および/または組織の功労を讃えることを目的に、JACI特別功労賞を制定しました。 厳正な審査を経て、第4回の受賞者は手話通訳者の川根紀夫氏に決定しました。 川根氏は手話通訳者として長期にわたり他の範となる実績を重ねてきました。実務に優れるだけではなく、時代の要請に応じた手...

保護中: 【第27回】製薬業界の通訳「おススメ製薬通訳教材②」

【会員限定コンテンツ】 前回から、少し趣向を変えて、第25回までに取り組んできた各トピックをさらに学習する際のおススメ教材を紹介しています。第2弾の今回は、第4回~第8回が対象です。 第4回は「製薬営業の通訳」に取り組みました。本トピックのおススメ本はこちらです: 前田英二(2010).『医療用医薬品マーケティング 実務者が説く理論と実践』メディカルレビュー社. 目次は以...

【5/2】平山敦子のガジェット天国~21年春編【遠隔】

あのガジェット天国が帰ってきた!今回は「ニューノーマルの生活に役立つもの」というテーマで、①在宅の通訳のためのグッズ、②たまの現場仕事に便利なもの、③おうち時間を楽しく&健康に、の3本立てで、様々なガジェットや便利な小技を紹介します。Zoomによる遠隔セミナーですので場所を問わずご参加いただけます。ゆる~いガジェットトークです。JACI会員は割引料金が適用されます。会員限定グループで共有されてい...

保護中: 【第1回】遠田和子の無手勝流英文法「『裸のC』に気をつけろ」

初めまして、翻訳者の遠田和子です。私は長年にわたり日英翻訳に従事し、その傍ら翻訳学校で英訳のクラスを担当しています。今月スタートの当連載では、通訳プロの皆さまに役立つ情報を提供できるよう頭を絞ります。タイトルにある「無手勝流」の意味は、「自分勝手の流儀・自己流」です(「戦わずに勝つ」の意味もありますが、戦いに挑むつもりはありません)。退屈で面白みに欠ける文法解説ではなく、私が日英翻訳で日々格闘す...

【第12回】翻訳・通訳会社のクレーム処理「オンライン通訳でのクレーム」

翻訳・通訳会社は、翻訳者・通訳者には見えない舞台裏で様々なクレーム処理を行っています。本連載は目的は、その一部を紹介することで、翻訳・通訳会社が日々取り組む業務に関して理解を深めてもらうことです。執筆は現役の翻訳・通訳会社コーディネーター。登場人物はすべて仮名です。 前回、オンライン通訳でどのような方が指名されるのかについて述べましたが、今回はクレームについてです。クレームというよ...

【第11回】翻訳・通訳会社のクレーム処理「コロナで変わったもの」

翻訳・通訳会社は、翻訳者・通訳者には見えない舞台裏で様々なクレーム処理を行っています。本連載は目的は、その一部を紹介することで、翻訳・通訳会社が日々取り組む業務に関して理解を深めてもらうことです。執筆は現役の翻訳・通訳会社コーディネーター。登場人物はすべて仮名です。 コロナで世界が一変して早一年、皆様いかがお過ごしでしょうか。 通訳エージェントである弊社の昨年今頃は、予定して...

【第30回】通訳者・翻訳者の子育て「外国語の海に生まれて/通訳者 蛇川真紀さん」

(通訳者 蛇川真紀さん) 絵本が大好き。でも発話は苦手 現在5歳の娘は、陣痛が来る前に生まれるほど安産でした。夜中の授乳も聞いていたほど辛くはなく、「なんだ、楽勝じゃないか」と思ったのもつかの間、娘は1歳半を過ぎても歩くことも指さすことも話すこともありませんでした。気づけば母子手帳の「~はできますか?」というページに「いいえ」が並ぶようになります。何より、ほかの子どもたちと一緒にいて...

日本通訳翻訳フォーラム2021

日本会議通訳者協会(JACI)が毎夏主催する日本通訳フォーラムですが、今年も新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、完全遠隔で開催します。多くの大規模通訳・翻訳イベントが中止を決めていることから、業界全体を元気づけるため、今年も昨年に続き「日本通訳翻訳フォーラム」と名前を変えて8月1日から31日の1か月にわたり、合計40程度の通訳・翻訳セッションを企画しています(海外の演劇祭をイメージしてく...

【第3回】通訳・翻訳学習記―東京外国語大学編―「春学期期末試験から夏休み」

みなさん、こんにちは。日本会議通訳者協会理事の佐々木です。 東京を含む1都3県では3月22日から緊急事態宣言が解除され、人の往来がまた増え始めましたね。そして東京オリンピックの聖火リレーも始まりました。果たして今年、オリンピックは開催されるのでしょうか?新型コロナに気を付けながらですが、楽しみにしましょう。 第3回の今回は春学期期末試験と夏学期、夏休みの様子をお伝えします。 春...

【第14回】柴原早苗の通訳ライフハックス!「アイデア次第で快適に」

前回のライフハックスでは私自身が工夫している生活の知恵をシェアさせていただきました。あれから数か月。実は少しずつ自分の持ち物を見直しており、使っていないものや、自分にとっての「卒業」となるモノを処分し始めています。中でも大きかったのが、「自分の掲載誌や投稿の文章」です。以前の私は自分が寄稿した文章などをすべてボックスに入れ、満杯になれば日付を記載して保管していました。「いつか読み返すかもしれない...

保護中: 【第27回】放送通訳の世界「コワい数字」

【会員限定コンテンツ】  放送通訳業務、いえ、通訳全般において緊張することは数々あるのですが、中でも私の場合、一番テゴワイと思っているのが「数字」です。「なぜ?数字というのはoneからtenおよびthousandやmillionといった単語だけでしょ。だから、ラクなのでは?」と思われる方、ぜひ放送通訳者の悲哀(?)をお読みいただければ幸いです。具体的に見ていきましょう。 (1)数字間...

【第29回】自動車業界の通訳

桂田アマンダ純さん update:2017/12/01 「日本の自動車業界」と聞いて、皆さんが思い浮かべるのは何でしょうか。私の場合、小学生の時に教科書で見た「延々とコンテナ船に積み込まれる乗用車」「絶え間なく動き続ける工場のライン」といった写真でした。社会科見学も地元の自動車工場。国の経済を支える基幹産業のひとつであり、2015年度の世界市場においてはトヨタが名立たる欧米メーカーを...

【第28回】ピースボートでの通訳経験を通じて

満元証さん update:2017/11/01 通訳学校などを通じて通訳者として必要な技能を身につけたとしても、最初の仕事を獲得して通訳者としてのキャリアを歩み始めるための「第一歩」に苦労するという話を聞くことがあります。一度仕事を獲得してエージェントやクライアントとのかかわりができれば、それが実績となり次の仕事の獲得につながりやすくなりますが、そうしたつながりがない場合は実務経験な...

【第27回】出産・子育てのブランクから通訳復帰を目指して

寺山なつみさん update:2017/10/02 「このコラムを書いてみないか」と、以前何度か仕事でご一緒させていただいたことがあり、今では第一線で活躍されている先輩通訳者から連絡があったときは正直驚きました。というのも、私はここ5年近く、2度の出産、子育てのため通訳の現場から離れており、最近ようやく、通訳の仕事に戻る足がかりを模索し始めたところだったのです。スキルもすっかり錆びつ...

【第26回】表敬訪問の通訳

山下朗子さん update:2017/09/01 過去の連載にはフリーランス通訳者の方からの投稿が多いですが、私はインハウスでの通訳経験が比較的長く、現在も企業の社内通訳です。今回は直近まで勤務していたある自治体での経験をもとに、海外の賓客をお迎えする場面での通訳、というテーマをメインにお届けします。 私は学生時代の海外滞在経験もなく、社会人になって通訳学校に通い始めるまでは通...

【第25回】英語以外の通訳市場 ~インドネシア語編~

土部隆行(どべ たかゆき)さん update:2017/08/01 「へえ、それは珍しいですね」「いったいどうしてまた……」初対面で「インドネシア語の通訳・翻訳を生業にしている」と言うと、こんな反応が返ってきます。 ナシゴレン(焼き飯)が広辞苑に載るようになっても、日本人にとってインドネシア語はいまだに縁遠く、それ一本で食べている人間はずいぶんと風変わりに映るようです。インドネ...

【第24回】冬季アジア大会 公式通訳の仕事を経験して

木島里奈さん update:2017/07/01 こんにちは。北海道札幌市在住の木島里奈と申します。私はこのたび、冬季アジア大会に公式通訳として参加しました。その体験談と、そこで得た学びについて書こうと思います。 冬季アジア大会は、アジアの45の国と地域が加盟するアジア・オリンピック評議会(OCA)が開催する総合国際スポーツ大会です。札幌大会は、札幌アジア冬季競技大会組...

【第23回】日英同時通訳で気を付けること

トム・エスキルセンさん update:2017/06/01 表題のテーマで執筆を依頼された時、日本で宣教師をしていた父がよく言っていたことを思い出しました。たまに日本人牧師と欧米人宣教師が会議をする時、牧師が英日、宣教師が日英の通訳をすることが多かったそうですが、話がちぐはぐになったり、逆の意味で訳されたりする場面を父は何度も見てきたそうです。通訳の基本は、話し手の意図を理解し、忠実...

【第22回】わたしの通訳修業

松本由紀子さん update:2017/05/01 通訳業を仕事にしてから、あっという間に成人式を迎えるほどの年月が経ちました。 その間、思い返せば山あり谷あり、うまくいったこと以上に失敗したことも数々あり、自分なりにいろいろと経験をしてきました。まだまだ未熟者ですが、やりがいのある仕事に出会えて、自分は本当に幸運だったなと思います。今回、このような機会をいただき、通訳者になろ...

【第21回】イギリスの通訳業界事情

坂井裕美さん update:2017/03/28 皆さん、初めまして。わたしはロンドン在住の英日通訳者で坂井裕美(ひろみ)と申します。働きながら大学院の会議通訳コースにも通っています。小・中・高校生の3人の子どもを持つ年季入りのおばさんではありますが、通訳歴はまだ4年半です。 つまり、わたしも今、流行り(と勝手に決める)の「中年過ぎの通訳者デビュー」だったのです。それ以...

【第20回】大学院で同時通訳を学ぶということ

藤井里咲さん update:2017/03/01 はじめまして。この春に東京外国語大学大学院 英語通訳翻訳実践プログラムを卒業予定の藤井里咲と申します。私はプロの通訳者ではなく、大学や大学院で通訳訓練を受けてきた一学生ですので、本コラムを執筆する機会をいただいて驚くとともに大変光栄に思います。 一般的には、日本で通訳者を目指すなら大学院よりも民間の通訳学校に通う場合が多...

【第19回】わたしの転機。そして、「ずっと長く道は続くよ」

橋本佳奈さん このコラム執筆のお話をいただく少し前、実は、通訳の仕事を辞めたいと悩んでいました。 「本当は人前で話すことは得意ではないのに」などと、心の中でいつも苦しんでいました。でも、依頼がくると、反射的に「はい」と言って引き受けてしまう。そして、仕事の当日までもがき苦しむ。そんな繰り返しでした。「楽な仕事は世の中にはない」、「私を必要としている人がいる」「今の私にできる仕事はこれ...

【第18回】感性を活かした通訳:クリエイティブ業界の場合

佐藤由香さん update:2017/01/10 クリエイティブ業界で社内通訳を始めた時から意識していたのは、自らの感性を支えに通訳することでした。自分にとって感性とは、英語を習得する前に、音楽を通して培ってきたものであり、語学分野への進路を選ぶより前、バイオリン演奏における訓練を通して身に付いた感性こそが、通訳業務においてパフォーマンスの支えとなってきたのです。通訳キャリア第1章と...