Page 40

【第13回】通訳者・平山敦子のガジェット天国「自転車操業者の皆様へ贈る~繁忙期を華麗に乗り切るためのアイテム~」

(執筆・平山敦子) 早いもので、今年もあと残り4分の1を切りました。得意分野(業界)によって多少の差はあれど、これから12月半ばまでの期間はフリーランス通訳者にとって一年で最も忙しい時期ではないでしょうか。 タイトルの「自転車操業」は、資金繰りのことではありません。「忙しさのあまり目先の予定しかフォローできない状態」を指す、いわゆる通訳業界用語(?!)ですね。 仕事が終わ...

【第1回】通訳者の道具

現役の通訳者の方や通訳者志望者の方なら知っておきたい情報、ノウハウ、思考法などを、フリーランスのプロ通訳者 関根マイクさんが惜しげもなく提供します。この連載が明日のあなたを変えるはず。 update:2017/10/16 私が通訳者として現場デビューしたのは当時住んでいたカナダなのですが、もしあの時に日本在住だったら迷わず通訳学校に通っていたと今は思います。一定の経験を積んだ今だから...

第13回|自転車操業者の皆様へ贈る~繁忙期を華麗に乗り切るためのアイテム~

update:2017/10/16 早いもので、今年もあと残り4分の1を切りました。得意分野(業界)によって多少の差はあれど、これから12月半ばまでの期間はフリーランス通訳者にとって一年で最も忙しい時期ではないでしょうか。 タイトルの「自転車操業」は、資金繰りのことではありません。「忙しさのあまり目先の予定しかフォローできない状態」を指す、いわゆる通訳業界用語(?!)ですね。 ...

【第6回】通訳者・翻訳者の子育て「バイリンガル子育ての道は険しい! 我が家のヘタレ例と他家の成功例」

(執筆:通訳者・坂井裕美) いきなり情けないタイトルで申し訳ありません。私は現在英国在住通算18年目の英日通訳者です。英国人との夫との間に17歳(男)、14歳(女)、12歳(女)の3人の子どもがおります。しかし、この記事のタイトルからもわかるように、私はバイリンガルの子どもに育てるための努力はそれほどしておりません。その理由はほかの国際結婚の父兄の頑張りを見ていてあまりにも大変そうだったので...

保護中: 【第8回】つながっていたんだ!~通信・ネットワーク系の通訳で学んだこと「MVNO とSIMフリー」

【会員限定コンテンツ】 前回ご紹介したように、私は携帯端末の「2つ持ち」をしています。一つは大手通信会社のガラケー、もう一つは「MVNO」キャリア、いわゆる「格安スマホ」のサービスで使っているスマホです。ガラケーは主に母との連絡用。ファミリー契約に母を入れている都合上(簡単に言うと、ファミリー契約だと母が料金を気にせず私に連絡できるように、という理由で)、大手通信キャリアとの関係を維持してい...

保護中: 【第8回】建築現場は今日も晴れ!「現場はいつも危険と隣り合わせ」

【会員限定コンテンツ】 建設プロジェクトで最も優先されるのは何でしょう?意匠?工期?コスト?いいえ、それは「安全」です。もちろん人命が何より大事なのは言うまでもありませんが、実は現場で怪我人が出てしまうと工事がストップしてしまい、怪我の度合いによっては、工期もお金もぶっ飛んでしまうだけでなく、ゼネコンさんであれば指名停止(be suspended from participating in ...

【第8回】はじめての通訳~通訳と訓練方法に対する誤解「私、新聞を読まないしテレビも見ないんです」

答え このコメントは何を意図しているのでしょうか。勉強を一生懸命しているアピールなのでしょうか。私は周りのことには関心をもたず一心不乱に勉強しているということなのでしょうか。(心の声) なぜこのような質問が? 受講生からこのようなコメントが出る場合とは以下のような状況に集約できます。 時事問題が背景になっているとき 事前に配布した資料に載っていないような一般的な話であると...

【第3回】知っていればこんなに楽しいワイン通訳~葡萄畑から食卓まで~「テイスティング(香り〜白ワイン編)」

先日、通訳者の方を対象に「ワインと通訳」のレクチャーを行った時に「香りを嗅ぎわけるには、特殊な才能がやはり必要ですか」という質問がありました。テイスティングは感覚的なもので素人には無理、と思いがちですが、実はトレーニングである程度はできるようになりますし、分類はかなりロジカルです。マトリックスを理解できれば、通訳をする時にグッと楽になると思います。 お酒が苦手な方も見た目と香りまでで、ワイン...

【第27回】現役通訳者のリレー・コラム「出産・子育てのブランクから通訳復帰を目指して」

(執筆・寺山なつみ) 「このコラムを書いてみないか」と、以前何度か仕事でご一緒させていただいたことがあり、今では第一線で活躍されている先輩通訳者から連絡があったときは正直驚きました。というのも、私はここ5年近く、2度の出産、子育てのため通訳の現場から離れており、最近ようやく、通訳の仕事に戻る足がかりを模索し始めたところだったのです。スキルもすっかり錆びついてしまい、知り合いの通訳者たちは今や...

保護中: 【第5回】製薬業界の通訳「薬剤の生産の通訳」

【会員限定コンテンツ】 当局から承認を受けて上市(launch)した薬剤の生産は、原薬(Active Pharmaceutical Ingredient;API)の製造というステップから始まります。その後、APIに加えて原薬以外の原料も用いて製剤(formulation)が行われ薬ができたのち、包装(packaging)がなされます。包装された薬剤はその後、保管施設(storage faci...

【第7回】建築現場は今日も晴れ!「工程と予算はいつもタイト!建築の法規と監理(2)」

建築現場で働く女性が気になるのが、トイレ事情ではないでしょうか?建築現場はなんてったっていかつい男の世界、女性用のトイレってあるんだろうか、いやそもそもトイレ休憩に行かせてほしいなんて言えるのだろうか、と心配になりますよね。でも心配はご無用!むくつけき男たちではありますが、現場の職人さんたちはとにかく女性に優しいのです!毎日現場に入っていると、「あれ、それユニクロの新しいやつ?ええやん!」と、現場...

【第5回】通訳者・翻訳者の子育て「まずは日本語で論理的に話せるように」

(執筆:通訳者・丸尾一平) 我が家はワタシと妻、現在小3の長男、幼稚園年中の長女の四人構成です。今回はこちらのリレーエッセイに寄稿いたしますが、子どもの英語教育について、偉そうに語れることは大してございません、恐縮です。 我が家の教育方針は、少なくとも小学校までの間は習い事など、子どものやりたいことはなるべく全部やらせる、裏を返せば子どもが自主的にやりたいと言っていないことは無理強いし...

保護中: 【第5回】モータースポーツの通訳「予備知識編その2 レースの仕組み(WHAT & WHY)―中編2/2」

【会員限定アクセス】 (前回からの続きです。) というわけで、最も安定して、かつトータルでカーブを速く走り抜けるためのドライビングとは。これまで書いたことを総合すると… カーブの手前の直線部分にいるうちにブレーキを踏んで減速する。(カーブに入ってからはアクセルを踏む一方であることを見越して十分スピードを下げるのが鍵。) カーブに入ったら、頂点付近の「クリッピング・ポイント」...

【第7回】はじめての通訳~通訳と訓練方法に対する誤解「単語は全部覚えないと通訳できませんか?」

答え 全部覚えるのは無理です。確かに、会議の前には200から300語の単語を覚えますが、それでも全部ではありません。しかも短期記憶用です。 日本語でも知らない単語はありますよね。 ましてや外国語ですし、日々新しい単語が登場するのですから、全部覚えようとするのは大変です。 でも、単語がわからないからといって通訳できないわけではありません。  なぜこんな質問が? 理由は2つ考え...

保護中: 【第6回】マインドアスリートのための健康への道「ハイパフォーマンスになるための睡眠」

【会員限定コンテンツ】 こんにちは!スポーツ栄養士の佐藤樹里です。 9月に入りますが、まだまだ残暑が続いて寝苦しいときもあるのではないでしょうか。 前月は簡単にできるストレッチ方法などをお伝えしました。みなさん実践してくださっているでしょうか。少しだけでもストレッチでカラダを動かすとリフレッシュしますよね。ぜひ続けていただきたいと思います。 さて今回は、健康の三本柱の一つ、...

保護中: 【第7回】つながっていたんだ!~通信・ネットワーク系の通訳で学んだこと「携帯通信規格の進化」

今、私の机の上には違う世代の通信規格の携帯端末が2つあります。何を隠そう(私を知っている人は、ここでクスクス笑っているかも)、まだガラケーも使っております。別に「携帯通信規格の歴史」を持ち歩きたいわけではありません。ファミリー契約になっている親との無料通話・通信を維持したい、その他もろもろの個人的理由からです。(このあたりは、また別のテーマで背景をご説明します。) 「ある日、突然」やってきた! ...

【第26回】現役通訳者のリレー・コラム「表敬訪問の通訳」

(執筆・山下朗子) 過去の連載にはフリーランス通訳者の方からの投稿が多いですが、私はインハウスでの通訳経験が比較的長く、現在も企業の社内通訳です。今回は直近まで勤務していたある自治体での経験をもとに、海外の賓客をお迎えする場面での通訳、というテーマをメインにお届けします。 私は学生時代の海外滞在経験もなく、社会人になって通訳学校に通い始めるまでは通訳者になろうとは考えていませんでした。...

第12回|困った時のお助けアイテム(後編)

update:2017/08/31 引き続き「困った時のお助けアイテム」をテーマにお届けします。今回の「ピンチ」もなかなか手強いですよ。さてどんな解決法が登場するか・・・乞うご期待!!? 「困った」その4~外は暴風雨!!・・・なのに仕事・・・(涙)~ 今年はお盆前後(8月10日~20日)の東京の降水量が、平年の224%だったそうです。なんといつもの2倍以上も降ったんですね。ちな...

【第2回】知っていればこんなに楽しいワイン通訳~葡萄畑から食卓まで~「テイスティング(前編)」

みなさんこんにちは。今日はワインのテイスティングについてわかりやすくお伝えしたいと思います。数年前に資格を取るためにワインスクールに通っていた時、復習と銘打って授業のあとにクラスメートとよくテイスティングをしていました。 周りから見ると、かなり怪しい雰囲気だったと思います。真剣な顔をしながら食事はそっちのけでグラスを傾け「清澄度は、粘性は」、鼻を近づけてクンクン「柑橘系」だの「火打石」だの(...

【第4回】通訳者・翻訳者の子育て「小6で英検準1級・バイリンガル育児奮闘記」

(執筆:翻訳者・奥田良子) 現在13歳の息子(びりちゃん)は、公立小学校6年(11歳)で英検準1級に合格し、中学校を英語で受験、現在国際バカロレア(IB)認定校でバイリンガル教育を提供している一条校(教育基本法で定める学校)に通っています。息子は帰国子女ではなく、純国産バイリンガルです。 私は4年の英国留学の後、外資系企業での通訳・翻訳、課長職などを経て結婚後退職。子育てをしながら自宅...

保護中: 【第1回】プロが教える!通訳機材101「マイクとの距離&パナガイドの使い方」

【会員限定コンテンツ】 通訳のみなさん、お疲れ様です。通訳機材を担当して30年目の吉岡です。 これから、日本会議通訳者協会のみなさんに有効活用していただける情報を発信しますのでよろしくお願いたします。 ■マイクの使い方 まずは通訳マイクの有効的な使い方です。みなさんがどんなにすばらしい通訳をしてもマイクの使い方一つで変わります。 下記写真をみてください。名古屋在住の原さんの様...

【第5回】マインドアスリートのための健康への道「長時間の姿勢編」

【会員限定コンテンツ】 こんにちは!スポーツ栄養士の佐藤樹里です。 暑さも続き、夏バテになっている方はいませんでしょうか? カラダの土台を作って健康的な毎日を送るためには、根本となる食をきちんと整えていく必要があります。 食べないよりは、ソーメンや冷やしうどんなどのさっぱりとしたものからで良いのできちんと食事を摂るようにしましょう。 さて、今回は栄養のお話とは少し離れ...

保護中: 【第6回】建築現場は今日も晴れ!「“不燃”は燃えない?建築の法規と監理(1)」

【会員限定コンテンツ】 夏がやってきました!建設現場は、冬より夏のほうがはるかに過酷です。冬場は上に着こむこともでき、体を動かしているうちに暖かくなってくるのでいいのですが、夏はただでさえ暑い上に歩き回るため、どんどん暑くなっていきます。しかも、服装は安全のために長袖長ズボン、ヘルメット、安全靴、職人さんなら重い腰道具(tool belt)。外国人スーパーバイザーの中には、午前中ですでに「え...

保護中: 【第4回】モータースポーツの通訳「予備知識編その2 レースの仕組み(WHAT & WHY)―中編1/2」

【会員限定コンテンツ】 2.予備知識編 その2 レースの仕組み(WHAT & WHY) ―中編 前編では、様々なレースと勝つための条件について触れました。ただ、どんなレースも勝つためには、まずは「速く」なければなりません。では速く走るにはどうしたらよいのでしょう。プロのドライバーは一体どうしているのでしょうか。 私はレースの仕事(アルバイト)をする前、恥ずかしながらかなりの誤解...

【第25回】現役通訳者のリレー・コラム「英語以外の通訳市場 ~インドネシア語編~」

(執筆・土部隆行) 「へえ、それは珍しいですね」 「いったいどうしてまた……」 初対面で「インドネシア語の通訳・翻訳を生業にしている」と言うと、こんな反応が返ってきます。 ナシゴレン(焼き飯)が広辞苑に載るようになっても、日本人にとってインドネシア語はいまだに縁遠く、それ一本で食べている人間はずいぶんと風変わりに映るようです。インドネシア語には、マイナー言語というレッテルが付いて回...

【第6回】はじめての通訳~通訳と訓練方法に対する誤解「記憶力がよくないと通訳になれませんか?」

答え そんなことはないと思います。通訳者同士で記憶力の良し悪しの話をしたことはないですし、私自身も記憶力がいいとは思いません。私事ですが、私の弟は記憶力がよく、1年前、5年前といった昔の出来事を鮮明に覚えていて「備忘録」のように家族から重宝されております。片や私は日常生活の細々したことはしょっちゅう忘れ、家族のイベントがあったことすら忘れていることもあります。 なぜこのような質問が? まず、...