保護中: 【第3回】製薬業界の通訳「非臨床試験の通訳」 【会員限定コンテンツ】 第3回目のテーマは「非臨床試験の通訳」ということでお話させていただきます。第2回では「臨床試験」についてお話ししたので、今回はその前段階となる「非臨床試験」をトピックとして選びました。 非臨床試験(nonclinical study)は、新薬の候補物質(=被験物質[test article ](substance, compound) )の有効性と安全性を科学的...
【第23回】現役通訳者のリレー・コラム「日英同時通訳で気を付けること」 (執筆・トム・エスキルセン) 表題のテーマで執筆を依頼された時、日本で宣教師をしていた父がよく言っていたことを思い出しました。たまに日本人牧師と欧米人宣教師が会議をする時、牧師が英日、宣教師が日英の通訳をすることが多かったそうですが、話がちぐはぐになったり、逆の意味で訳されたりする場面を父は何度も見てきたそうです。通訳の基本は、話し手の意図を理解し、忠実に伝えることなので、アウトプットが多少...
【第4回】はじめての通訳~通訳と訓練方法に対する誤解「全部訳さなければいけませんか?」 答え はい、原則として全部訳さなければなりません。 本タイトルを思い出してください。「はじめての」通訳。 情報をまとめ、省略などと考えるには早すぎるということです。 なぜこのような質問が? 他の言語ですが、話者が話した内容をかなり省略、あるいは増やして訳出している通訳者を見たことが何回かあります。 「何回もおなじことを繰り返してくどい」 「私の方がこの...
【第4回】建築現場は今日も晴れ!「めくるめく匠の技をどう訳す?」 建築関係の通訳をしていると、テーマパークや外資系ホテル、メーカーの工場など新しい建物の建設プロジェクトに呼ばれることが多いのですが、私の住んでいる京都では、伝統建築の修復や復元プロジェクトでのニーズも少なからずあります。京都だけでなく、近接する奈良や大阪にはさらに歴史の古い木造建造物が現存しており、常にどこかで修復作業が行われています。前回BIM(Building Information Mode...
保護中: 【第2回】モータースポーツの通訳「予備知識編その1 モータースポーツ業界」 【会員限定コンテンツ】 2.予備知識編 その1 モータースポーツ業界 「モータースポーツ」と一口に言っても、自動車、オートバイ、カート、ソーラーカーなど、様々な車両が異なるカテゴリーやクラスに細分化され、競技の形態もレース、ラリー、ジムカーナ、ダートトライアル、など多種多様です。それぞれに「業界」と「業界関係者」が存在します。それらを一括りにすることはおよそ不可能ですが、ここではあえて...
保護中: 【第3回】マインドアスリートのための健康への道「まずは栄養の基礎を知って基盤を作ろう!」 【会員限定コンテンツ】 こんにちは!スポーツ栄養士の佐藤樹里です。 もう気温が30℃近くになる日も多々あり、夏はすぐそこですね。 夏は薄着になるため、特に女性の皆様はこの時期からダイエットをしよう!と決意をする人も多いと思います。 ただ、 “間違ったダイエット” をされる方も非常に多いです。 例えば、〇〇だけダイエットやとにかく全く食べないダイエットですとか… ...
【第1回】通訳者・翻訳者の子育て「幼少期は母語を大事に、高校からNZへ留学 」 (執筆:会議通訳者 岩瀬かずみ) 2020年の英語教育義務化完全実施を見据え、早期英語教育が改めて加熱しています。では、英語のプロと言われる通訳者・翻訳者は、どうやって英語を身につけたのでしょう? また、子供の英語教育をどう捉え、何を期待し、何を実践し、そして何を悩んでいるのでしょうか? この連載では、これまで実践してきた子育てや語学教育の体験談、日本の英語教育へ提言などを、毎回、異なる通...
保護中: 【第1回】モータースポーツの通訳「はじめに」 【会員限定コンテンツ】 モータースポーツの通訳 目次(予定) 1.はじめに 2.予備知識編 その1 モータースポーツ業界 その2 レース関係者(WHO) その3 レースの仕組み(WHAT & WHY) その4 レーシングコースとタイムテーブル(WHERE & WHEN) その5 「文化」としてのレースやクルマに関する知識 3.実践編(HOW) そ...
保護中: 【第3回】つながっていたんだ!~通信・ネットワーク系の通訳で学んだこと「知らない人が『お部屋』にいる!」 【会員限定コンテンツ】 前回は、通訳するための「アタマの中の『お部屋づくり』」作業を説明しました。次は「お部屋の住人」と仲良くなる工程が待っています。「知らない人が『お部屋』にいる!」状況を解決せねばならないのです。「知らない人が『お部屋』にいる」と落ち着かないですよね。通訳の『お部屋』もしかり。そこで快適な生活のために、「『お部屋』の住人」とお知り合いになっていきます。ここで、ようやくイン...
保護中: 【第3回】建築現場は今日も晴れ!「2D図面と3Dモデル」 【会員限定コンテンツ】 建築に携わっている人たちは、2Dの図面を見て即座に3Dのイメージを思い浮かべることができます。平面図を前にしての会議では、通訳も立体のイメージを頭に描けないと話についていくのに四苦八苦します。建築の図面は、工期の段階によってさまざまな種類の図面があり、用途も違っています。 設計の初期段階で出てくるのが基本構想(schematic design)を図面化したスケマ...
【第22回】現役通訳者のリレー・コラム「わたしの通訳修業」 (執筆・松本由紀子) 通訳業を仕事にしてから、あっという間に成人式を迎えるほどの年月が経ちました。 その間、思い返せば山あり谷あり、うまくいったこと以上に失敗したことも数々あり、自分なりにいろいろと経験をしてきました。まだまだ未熟者ですが、やりがいのある仕事に出会えて、自分は本当に幸運だったなと思います。今回、このような機会をいただき、通訳者になろうと思っている方、または社内通訳者から...
【第3回】はじめての通訳~通訳と訓練方法に対する誤解「TOEIC 730点を持っていれば通訳できますか?」 答え そうですね……条件つきで可能といったところでしょうか。 例えば、営業担当、技術者など対象分野に詳しい、該当分野について日頃から日英ともによく話しているといった揚合。 あるいは、ごくごく簡単な内容とかゆっくりとした話し方をされる方の話である場合です。 なぜこのような質問が? まず、通訳の能力の判断やフィードバックは、日本人の担当者が通訳者の日本語の訳出を聞いて行わ...
第9回|発表!!アプリ大賞☆ update:2017/04/28 時は4月。時節柄か通訳する内容も昨年度の振り返りが増える今日このごろ。昨日の会議でも「サプライヤー優秀賞2016」なる表彰がありました。そんなわけで、私もちょっぴり真似をして、昨年度お世話になったアプリの中から(勝手に)表彰し、開発者の皆さんの日々のたゆまぬ努力に感謝の意を表したいと思います。…といっても何も出ませんが…(笑)。 今回は「改善」と「...
保護中: 【第2回】マインドアスリートのための健康への道「実践!まずは食生活を見直そう Vol.2」 【会員限定コンテンツ】 こんにちは!スポーツ栄養士の佐藤樹里です。 気温も温かくなりすっかり春の陽気ですね。 これから温かくなるにつれて気をつけなければならないことの一つが水分補給になります。前半は前回にひきつづき食生活の見直し実践編、後半は水分補給についてお伝えしたいと思います。 では、前回にひきつづき、今回もご協力いただいた方の実際の食事をベースに見ていこうと思...
保護中: 【第2回】製薬業界の通訳「臨床試験の通訳」 【会員限定コンテンツ】 第2回目の今回は「臨床試験の通訳」ということでお話させていただきます。「製薬業界の通訳」で、最重要トピックの1つが「臨床試験」だからです。「これだけは押さえておきたい!」という単語については英語を併記していきたいと思います。 臨床試験の目的は、臨床試験の前段階である非臨床試験(後々、取り上げたいと思います)において、試験管・培養器内(in-vitro)で組織や細...
【第2回】建築現場は今日も晴れ!「M6 or M8?金物は千差万別」 建築現場での通訳は、やはりガテン系(blue-collar-worker)と言えるのではないでしょうか?もちろん現場にもよりますが、現在私が働いているところでは、毎日オフィスと現場を何回も往復し、歩数が2万歩を超える日も少なくありません。建物の外では、足場(scaffolding)を何度も上り下りしますし、建物内もエレベーターが付くまでは、階段を使うしかありません。一方職人さんたちは、重い腰道具を...
保護中: 【第2回】つながっていたんだ!~通信・ネットワーク系の通訳で学んだこと「さあ『お部屋づくり』を始めよう」 前回、通訳をする際には「アタマの中に『お部屋づくり』をする」作業が必要、と書きました。では、どうすればいいでしょうか?いろんなやり方があるとは思いますが、オススメは書店に行くことです。「インターネットが普及した時代に、何を言ってるんだ?」「通信が得意な通訳がこんなこと書いていいのか?」と、早速ツッコミが来そうですが、いえいえ落ち着いて下さい(笑)。決して、インターネットで調べものをすることを否定し...
【第2回】はじめての通訳~通訳と訓練方法に対する誤解「英会話ができれば通訳できますよね?」 答え できません。 なぜこのような質問が? まず、通訳に対する無理解が根底にあるように思います。「人間自動翻訳機」あるいは「語学変換パイプ(左から外国語を吹き込むと右から訳語が出てくる)」と勘違いされている方もいらっしゃいます。確かに技術がかなり進歩し、自動翻訳機の精度はかなり向上しました。特に英語の音声認識技術は人間レベルにまで到達したと言われています。ただ、1つの言葉でも...
【第21回】現役通訳者のリレー・コラム「イギリスの通訳業界事情」 (執筆・坂井裕美) 皆さん、初めまして。わたしはロンドン在住の英日通訳者で坂井裕美(ひろみ)と申します。働きながら大学院の会議通訳コースにも通っています。小・中・高校生の3人の子どもを持つ年季入りのおばさんではありますが、通訳歴はまだ4年半です。 つまり、わたしも今、流行り(と勝手に決める)の「中年過ぎの通訳者デビュー」だったのです。それ以前は18年間、専業主婦をしていました。専業主婦...
保護中: 【第1回】マインドアスリートのための健康への道「実践!まずは食生活を見直そう」 【会員限定コンテンツ】 ■食事で集中力は変わる!まずは自身の食生活の見直しから 同時通訳者の皆様は超集中力型の仕事をしていらっしゃり、将棋・囲碁につぐマインドアスリートの一種ではないのかと考えます。アスリートといえば試合に臨むため、ご自身のコンディション管理・栄養管理が必須ですね。 同時通訳者の皆様の仕事中の集中力もまさにアスリートです。 つまりは、同時通訳者のみなさまも‶...
第8回|通訳者も破壊的テクノロジーで業務改革!!(後編) update:2017/03/23 破壊的テクノロジーその3ーFinTech?モバイル Suica からビットコインまで 早いもので、Apple Watch2を入手して4カ月が経過し、もはやコレ無しの生活は考えられない!というほど重宝しています。その中でも毎日一番お世話になっている機能が「モバイルSuica」。リュウズの脇のボタンをダブルクリックするとSuica画面が立ち上が...
保護中: 【第1回】製薬業界の通訳「製薬分野における通訳」 【会員限定コンテンツ】 現在、某製薬会社で社内通訳者として勤務している森田系太郎です。このたび、本連載「製薬業界の通訳」を担当させていただくことになりました。これから何回かに渡って、どうぞよろしくお願いします。 第1回目の今回は「製薬分野における通訳」ということでお話させていただきます。 製薬(=文字通り、「薬を製造する」)のプロセスは、ご存じの方も多いとは思いますが大まかに次の...
保護中: 【第1回】つながっていたんだ!~通信・ネットワーク系の通訳で学んだこと「衝撃の一言」 その瞬間、アタマの中が真っ白に。「・・・今この人、『のうど』って言ったよね・・・」隣に座る外国人の顔を私はじっと見つめてしまいました。 これは、通信系の企業で社内通訳として働きはじめたころの話です。その会社では、新人の社内通訳は「オブザーバー」として、先輩方が通訳する会議に数カ月同席して勉強させてもらっていました。その後、晴れて社内通訳としてデビューしていたのですが、会議の数が予想以上に立て...
【第1回】建築現場は今日も晴れ!「Hardhat and Steel Toes」 通訳者の皆さま、初めまして。京都在住のフリーランスの会議通訳、仲田紀子と申します。フリーランス通訳の皆さまならご承知の通り、私たちの仕事は業務場所もクライアント様も多岐にわたります。ダークスーツに身を包んで、某国の大統領や皇族の方との夕食会の通訳をすることもあれば、同通ブースにこもるシンポジウムなどの国際会議、また食品業界の工場では、頭からつま先まですっぽりと覆う白衣を着て通訳することもありました...
【第20回】現役通訳者のリレー・コラム「大学院で同時通訳を学ぶということ」 (執筆・藤井里咲) はじめまして。この春に東京外国語大学大学院 英語通訳翻訳実践プログラムを卒業予定の藤井里咲と申します。私はプロの通訳者ではなく、大学や大学院で通訳訓練を受けてきた一学生ですので、本コラムを執筆する機会をいただいて驚くとともに大変光栄に思います。 一般的には、日本で通訳者を目指すなら大学院よりも民間の通訳学校に通う場合が多いです。しかし、近年は、通訳・翻訳学を学ぶこと...
【第1回】はじめての通訳~通訳と訓練方法に対する誤解「通訳ってハリウッドスター来日会見の通訳をするあの人のことですか?」 はじめに 私は5年近く通訳学校や大学で主に初心者向けの通訳演習授業を行ってきました。私か訓練を始めたころより通訳という職業が身近なものになり、かつインターネットで容易に情報が取得できるようになったにもかかわらず、依然として通訳に対する理解が不十分なまま授業に参加される方がいらっしゃいます。その結果、授業を十分に消化できないまま夕-ムが終わってしますケースが見られました。通訳という職業、その訓...
第7回|通訳者も破壊的テクノロジーで業務改革!!(中編) update:2017/02/15 破壊的テクノロジーその2ーモバイル 今回のテーマは「モバイル」。当然スマホを中心とした話題になりますが、いつもの「便利アプリ」のお話とはちょっと違うんです。 というわけで、本題の前に少しだけ前置きを…。 皆さんは、EFO(Entry Form Optimization/入力フォーム最適化)という言葉を聞いたことがありますか? ウェ...
【第19回】現役通訳者のリレー・コラム「わたしの転機。 そして、『ずっと長く道は続くよ』」 (執筆・橋本佳奈) このコラム執筆のお話をいただく少し前、実は、通訳の仕事を辞めたいと悩んでいました。 「本当は人前で話すことは得意ではないのに」などと、心の中でいつも苦しんでいました。でも、依頼がくると、反射的に「はい」と言って引き受けてしまう。そして、仕事の当日までもがき苦しむ。そんな繰り返しでした。「楽な仕事は世の中にはない」、「私を必要としている人がいる」「今の私にできる仕事は...
保護中: 【第2回】通訳会社コーディネーターの本音 【会員限定コンテンツ】 通訳者は仕事を手配する側、つまりコーディネーターや通訳会社の考え方や評価軸を理解しているのだろうか?そこにギャップはないのだろうか?現場で実際に働く現役通訳コーディネーターである古田弥生さん(仮名、30代)にJACIがインタビューしました。不定期連載です。 ――トライアルの合格率は? 古田 仕事をお願いするにあたり満たすべき基準は当然あります。まずはトライ...
保護中: 【第1回】通訳会社コーディネーターの本音 【会員限定コンテンツ】 通訳者は仕事を手配する側、つまりコーディネーターや通訳会社の考え方や評価軸を理解しているのだろうか?そこにギャップはないのだろうか?現場で実際に働く現役通訳コーディネーターである古田弥生さん(仮名、30代)にJACIがインタビューしました。不定期連載です。 ――なぜ通訳コーディネーターになったのですか? 古田 私は以前、通訳者を使う側のお仕事をしたことがあ...