寄稿記事, Page 31

【第10回】現役通訳者のリレー・コラム「フリーランス通訳と子育ての両立」

(執筆・岩瀬和美) リレー・コラムをお読みの皆さん、こんにちは。 こちらのサイトに訪れる皆さんは老若男女さまざまで、これから通訳を目指す方から既に何年も経験を積んでい らっしゃる方まで、色々な方がいらっしゃるかと思います。それぞれの立場で抱えている課題は千差万別だと思いますが、私、岩瀬和美は、「フリーランス通訳 と子育ての両立」という観点からこのコラムを書いていきますね。 続きは「翻訳・...

【第9回】現役通訳者のリレー・コラム「通訳者としてお役に立つために~医療に関する通訳」

(執筆・ケイト・スイフト) 次は血液検査ですから、採血します。チクッとしますよ」 「息を吸って、吐いて。今度は深く吸って、一生懸命吐いてください」 「臨床試験では10例が終わって、自由診療に移る前にまず、先進医療Bの申請を提出する予定です。来週厚労省でアドバイスを受けます」 「その認証を取得するためには審査が必要で、全文書で140以上あり、現場でどのように運用されているかの審査も...

【第8回】現役通訳者のリレー・コラム「パラスポーツ通訳 ~大分国際車いすマラソンで学んだこと~」

(執筆・池田裕佳子) 2020年に東京オリンピックを控え、英会話レッスンを再開したり、通訳を目指して勉強を始めたりする人が増えているそうです。私もそのうちの一人。た だ、通訳学校の申込時に「オリンピックを目標にしている人は多いけれど、パラリンピックのために、という人は初めて」だと言われました。私にとってオリン ピックはニュースで結果を知る程度。一方のパラリンピックは、陸上競技となると特に、選...

【第7回】現役通訳者のリレー・コラム「フリーランス通訳になる前に 知っておきたい知識」

(執筆・マイヤーズ若菜) 私は東京出身、大阪在住の駆け出し会議通訳者です。去年まで関東の外資系企業に勤める社内通訳でしたが、夫の仕事の都合で大阪へ引越しフリーランス 通訳になりました。フリーランスになる前は、守られた会社員生活を離れる不安もありました。幸い、フリーランスで働くために必要なビジネス知識をある程度 持っていたため転身する決心がつきました。 この知識は、米国カリフォルニア州に...

保護中: 「通訳ガジェットを語ろう」まとめ

【会員限定コンテンツ】 2015年12月12日の講演で平山敦子さんが紹介したガジェットやライフハックのまとめです。参考リンクは便宜上、事務局が追加したものです。 1. スマホのユーザー辞書機能 参考リンク:iPhoneのユーザ辞書を活用して、文字入力を短縮して時短する方法 2. さいすけ 定番カレンダーアプリ 3. By Mail 発行されたアドレスに、タ...

【第6回】現役通訳者のリレー・コラム「通訳者としてお役に立つために」

(執筆・稲垣富美子) 通訳は「お役に立ってなんぼ」の商売だと思っています。 会議通訳者をしていると、この仕事はライブだと感じます。聴衆の反応からその場で、お役に立てているかどうかが実感できる職業です。そういう職業はあまり多くないのではないでしょうか。そして、この特質は恐怖にも大いなる喜びにもなり得るものです。 ある学会での通訳業務の終了後、通訳エージェントの方から「今日は通訳用イ...

【第5回】現役通訳者のリレー・コラム「アメリカの大学院の通訳訓練法」

(執筆・佐藤梓) 「通訳者になるためにどんな勉強をしたのですか?」 私がMIIS(モントレー国際大学院・現ミドルベリー国際大学院)というアメリカの海沿いの美しい町、モントレーにある大学院で通訳を勉強していた、という話をすると、通訳志望の方だけではなく、お客様からもこの質問をされることが度々あります。そんなときには、「企業秘密です」と笑顔でお答えするのが常なのですが、決して出し惜しみをし...

【第4回】現役通訳者のリレー・コラム「沖縄の通訳現場から」

(執筆・玉城弘子) 今回、通訳リレーを依頼されている通訳者の中で、私が唯一の地方在住者ということですので、私からは地方の通訳事情について書いてみることにします。た だ、一口に地方といっても各地それぞれ事情が異なるでしょうから、あくまでも私が住んでいる沖縄の状況ということになりますが、大都市から離れた場所には 何らかの共通点があるかもしれませんので、首都圏以外の状況を知りたいという人にとって参...

【第3回】現役通訳者のリレー・コラム「オーストラリアの通訳現場から」

(執筆・エバレット千尋) バリバリバリ・・・。真冬といえども日本にいるほど身体の芯から冷えるような感覚のないメルボルンで久々に聞いたこの音。「曇り時々雨。突風に注 意」の天気予報を信じ、珍しく自動車で今日の現場に向かおうとすると、フロントガラスが凍りついていました。オーストラリアの大都市はどこもそうなのです が、朝の道路状況は刻一刻と変わります。 今日の仕事は王道の9時開始。その上シテ...

【第2回】現役通訳者のリレー・コラム「IR通訳とテニス」

(執筆・丹埜段) 私は通訳者として、少し変わった育ち方をしてきました。 10年間のサラリーマン生活を経て、通訳者に転向しました。通訳学校に行きはしましたが、たった半年。しかも、生来の飽きっぽさも手 伝って、その半年間すらあまり熱心に通っていません。大手通訳エージェントへの登録をモタモタと進めている内にたまたま縁があってインハウス通訳者になり ました。自身がエージェントとしての顔を持った...

【第1回】現役通訳者のリレー・コラム「フリーランス通訳者への転身」

(執筆・大竹純子) 私が最初にフリーランスという仕事を身近に意識したのは、この“翻訳・通訳のトビラ”でも紹介している、日本翻訳者協会(JAT: Japan Association of Translators)主催プロジェクトの運営委員になった時です。最初の顔合わせで会った他の委員は、ほぼ全員がフリーの通訳者・翻訳者の方々ばか り。会社員人生を送ってきた私には、会社員の知り合いしかおらず、フ...