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保護中: 【第6回】翻訳家ありのまま「かくして大型契約が消えてなくなった」

ミシガン大学大学院出身の男性は自信過剰なところがあり、他人を小ばかにする癖があった。それを最初に感じたのは、入社して間もないころ、社長を除いた翻訳スタッフ5名で開いたミーティングのときだった。 彼はまだ我々と一緒に仕事をしたことがなかったのだから、我々がどれくらいの実力の持ち主なのか知らなかったはずである。なのに彼はみんなの前で私のことを評してこう宣ったのだ。 「宮崎は男なんだから本...

保護中: 【第34回】放送通訳の世界「どこまで溜める?」

【会員限定コンテンツ】 通訳者に必要なのは「語学力・知識力・体力」。私はこれを合言葉にしており、ジム通いも大事な業務の一環(?)です。中でもお気に入りはバーベルを使い、音楽に合わせて体を動かすスタジオレッスン。わずか30分でもたっぷり筋トレになります。 レッスンでよくインストラクターさんが使う「溜める」という言葉。たとえばスクワットの場合、しゃがんだ状態で数秒間「溜めて」か...

【第7回】通訳案内士のお仕事~北の大地から「北海道の冬のトラブル」

皆様、こんにちは。北海道の通訳案内士・通訳者、飛ヶ谷園子です。本連載では、通訳案内士の仕事に関して、研修講師や通訳案内業務の内容についてこれまでお伝えしてきました。第7回の今回は少し趣向を変え、これまでの業務で直面した交通トラブルについてお話します。 大雪と交通 「北海道といえば、雪」―北海道を訪れる外国人旅行客、特にアジアからの観光客が最も期待するものが雪です。冬は北海道では観光の...

【第6回】通訳・翻訳学習記-ミドルベリー国際大学院編「通訳の実務経験あふれる夏休み②」

皆さん、こんにちは!ニック・コンチーです。遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。2021年は連載をご一読いただき誠にありがとうございました。引き続き2022年も皆さんに楽しんでいただけるような記事を書いていこうと思いますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。前回はつくもさんがオリンピックの遠隔通訳体験について説明しましたが、今回は私がオリンピックと同時に参加していたインターンシ...

【第5回】通訳・翻訳学習記-ミドルベリー国際大学院編「通訳の実務経験あふれる夏休み①」

皆さん、こんにちは! 丹羽つくもです。今回は、私の夏休みの経験について書きたいと思っています。 東京オリンピックでリモート通訳! 在学中に、なんとオリンピック関連の通訳の経験をしてしまいました。これも、様々な偶然が重なって可能となったことでした。 まず、皆さんがご存じの通り、夏季オリンピックの東京開催はコロナの影響により2020年から2021年に延期になりました。それにより、私...

【第17回】柴原早苗の通訳ライフハックス!「手帳・ノートとの付き合い方」

記憶をたどると私が日記を付け始めたのは小学校2年生のとき。当時暮らしていたアムステルダム日本人学校補習校では児童の日本語力維持のため、「日記を毎日つけること」が課題でした。一方、初めて手帳を使い始めたのは中2でロンドンから帰国してから。公立中学校の「生徒手帳」がきっかけでした。以来、手帳および日記やノートとの付き合いは長きに渡ります。 今月の「ライフハックス」は年初ということもありますので...

保護中: 【第5回】翻訳家ありのまま「ミシガン大学大学院出身の男性は“規格外”だった」

我が翻訳部は新設後1ヶ月で早くも1名を失ったが、人員としてはまだ余裕があった。京大卒社長兼翻訳部長が率いる中、翻訳スタッフとして東大大学院出身の女性、ミシガン大学大学院出身の男性、東外大卒の女性、それに私がいたし、翻訳部専属の営業部員として中央大卒の男性や日英翻訳をした際の校正者としてオーストラリア人男性がいた。1名抜けたくらいではびくともしていなかったのである。 ところがその頃からミシガ...

【2/19】「海外大学院で通訳を学んでみた~延長戦」【遠隔】

一般社団法人 日本会議通訳者協会が『通訳翻訳ジャーナル』でお馴染みのイカロス出版株式会社と組んで共同編集した『通訳の仕事 始め方・続け方』の発売を記念して、11月から6か月連続でイベントを開催します!第4弾は特典動画で協力していただいた、海外大学院で通訳を学んだ5人を迎えて延長戦トーク! 動画でもワイワイやっていましたが、延長戦では視聴者からの質問もを受け付け、さらにディープな学生ライフについて...

保護中: 【第30回】製薬業界の通訳「おススメ製薬通訳教材⑤」

【会員限定コンテンツ】 第26回から、第25回までに取り組んできた各トピックをさらに学習する際のおススメ教材を紹介しています。第5弾の今回は、第18回~第20回が対象です。 第18回は「メディカル・ライティングの通訳」に取り組みました。記事で説明したように、メディカル・ライティングは医薬品(drug, pharmaceutical)や医療機器(medical device)の臨...

【第7回】通訳・翻訳学習記 東京外国語大学編「2年次夏休みとオンライン課外実習」

皆さん、こんにちは。日本会議通訳者協会理事の佐々木です。 もう冬ですね。私は、相変わらず修士論文の執筆や授業で日々忙しく過ごしています。 今回は、夏季休暇とオンライン形式で行われた同時通訳の課外実習の概要をお伝えしたいと思います。 夏季休暇 今年の夏は昨年とは異なり、夏学期の授業がなかったため、長い休みになりました。 夏休みの前半は、日本会議通訳者協会主催の「日本通...

保護中: 【第1回】 映像翻訳家インタビュー 石田泰子【後編】

PART 3: 毎日が字幕翻訳 多くの劇場公開映画の字幕を手がけ、第一線で活躍し続ける石田さん。最終回は、どのように翻訳作業を進めているのか、オンとオフの切り替えなど、日常についてうかがいます。 -石田さんは一日の作業ペースを決められているんですか? 石田 私はそれができない人で、没頭するか、あるいは乗らなければダラダラとネットを見たりでなかなか進まない(笑)。頭の中で何となく...

保護中: 【第1回】 映像翻訳家インタビュー 石田泰子【中編】

PART 2: 歌の字幕 石田泰子さんはミュージカル映画の字幕も多く手がけ、訳詞にも定評があります。今回は、『ハミルトン』で知られるリン=マニュエル・ミランダが原作、音楽、製作を手がけた『イン・ザ・ハイツ』を中心に、歌の字幕についておうかがいしました。 https://www.youtube.com/watch?v=dSMhpXR-g44 -『イン・ザ・ハイツ』(以下『イン...

保護中: 【第1回】 映像翻訳家インタビュー 石田泰子【前編】

本連載では、字幕翻訳家の岩辺いずみさんが映像翻訳業界の名人たちをインタビューし、彼らの訳を支える思考や創造性を可視化することを目的としています。シンプルな訳でも、その裏には数多くの苦労がある。字幕翻訳者だけでなく、通訳者も学べることがあるはずです。 「好きな字幕翻訳家は?」と聞かれるたびに、真っ先にお名前を上げさせていただいている石田泰子さん。青春ものから音楽もの、ドキュメンタリー...

保護中: 【最終回】遠田和子の無手勝流英文法「ことばを吟味するーレジスターと語源」

この連載は無手勝流ながら一応「文法」について語るもので、文法とは単語を並べて文にするときの配列や語形変化の規則です。今回は文法から少し離れ、文の構成要素である単語に焦点を当てて、ことばの選択が文や文章全体に与える影響を考えます。キーワードは「レジスター(register)」と「語源(etymology)」の2つ。 最初に次のAとBを読んで違いを感じてください。 Stars t...

【第6回】通訳案内士のお仕事~北の大地から「北海道の通訳案内士・知識編」

皆様、こんにちは。北海道の通訳案内士・通訳者、飛ヶ谷園子です。前回は、通訳案内士の仕事について、北海道とその他地域での実践面での違いについてお伝えしました。第6回目の今回は、ガイディングの知識面についてお話します。 通訳案内士に必要な知識 新人ガイドが先輩たちから何度も言われる言葉があります。それは「どんな質問をされても『知らない』とは言ってはいけない」ということです。もちろん知らな...

【第4回】通訳・翻訳学習記-ミドルベリー国際大学院編「同時通訳と金融業界に挑戦していく2学期目」

 皆さん、こんにちは。ニック・コンチーです。丹羽つくもさんが前回1年目の秋学期の授業内容について説明してくれましたが、いかがでしたか。私は続きまして今回1年目の春学期の授業内容について書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。   春学期は秋学期に比べて特に大きな変化が二つありました。一つ目は、内容が「一般」から「経済・金融」というはるかに専門的なテーマに変わったというとこ...

保護中: 【第8回】あの通訳研究って、実際どうなの?「通訳者に求められる倫理とは」

【会員限定コンテンツ】 今年も師走がやってきました。このところは新型コロナ感染者数も落ち着いており、安心して年末年始を迎えられるかと期待していたところに、オミクロン株のニュースが飛び込んできました。2年ぶりのクリスマスパーティ、忘新年会などを計画された方もいらっしゃるでしょうし、帰国を心待ちにしていた在外邦人も多いと思われますが、新型株の登場で混乱も生じているようです。また、海外では再び...

保護中: 【第33回】放送通訳の世界「お国訛り英語トレーニング」

【会員限定コンテンツ】 CNNでは様々な国のニュースが取り上げられます。キャスターもアメリカ人ばかりとは限らず。ちなみに私は90年代にロンドンのBBCで働き、2000年代初頭からはCNNメインで放送通訳をしています。CNNデビューをして間もない頃、「あれ?このキャスター、数年前までBBCにいたのに」と思ったものでした。 そう、ヘッドハントあるいはとらばーゆ(ああ、用語が古すぎ!...

保護中: 【第4回】翻訳家ありのまま「某一流企業入社1ヶ月で激震が走った!」

入社日は3月1日だったが、その会社の給料は「前払い」だったので3月20日に初回の給料が払われることになっており、給料日の前日(つまり3月19日)に給与明細書が配られた。これを見れば「災いが2回連続して起こる」のか「災い転じて福と成す」のかが判明することになる。 恐る恐る給与明細書を開いてみると、なんのことはない、面接時に伝えられていた金額が印字されていた。 (あ~、助かった~。これで...

【第3回】通訳・翻訳学習記-ミドルベリー国際大学院編「ついに1年生の授業を受け始める」

皆さん、こんにちは!丹羽つくもと申します。 1回目に続いて、私が現在通っているミドルベリー国際大学院 (Middlebury Institute of International Studies)についてご紹介させていただきます。2回目はクラスメイトのニック・コンチーさんが、入学するまでの準備や、モントレーでの生活について説明してくれたので、3回目となる今回は、ついに、授業の内容について書...

【第5回】通訳案内士のお仕事~北の大地から「北海道の通訳案内士・実践編」

皆様、こんにちは。北海道の通訳案内士・通訳者、飛ヶ谷園子です。連載第4回目の前回まで、通訳案内士を講師として活用する事業についてお伝えしました。第5回目の今回からは数回にわたり、通訳案内士の仕事について、北海道での事情を中心にお話します。 北海道とその他の地域、それぞれの難しさ 私は主に北海道で活動していますが、たまに北海道外での仕事をすると、北海道との違いを実感することが多々ありま...

保護中: 【第8回】遠田和子の無手勝流英文法「Punctuation is Powerful」

今回はpunctuation(句読点)にまつわるお話です。「テンとかマルの話?通訳には関係ないし、つまんなそう。」そんなことないですよ。カンマ (,)やピリオド(.)などのちっぽけな記号には文の意味をガラリと変えてしまう力があります。 少し古い話ですが、下記のフレーズに見覚えあるでしょう。これは2015年のアメリカ大統領選挙中、ヒラリー・クリントン候補が選挙キャンペーンでツイートしたスロー...

【第3回】翻訳家ありのまま「夢の夢であった産業翻訳家人生が幕を開けたが…」

学生時代から夢の夢であった翻訳人生が某一流会社の翻訳部に中途入社するという形で幕を開けた。21歳のときに翻訳家になることを夢見始めた私はすでに27歳になっていた。6年間の修練を経て、ようやく「翻訳で飯が食える」ようになったというわけだ。 初出社日に社長から驚くことを聞かされた。翻訳スタッフを5名同時に採用したのは翻訳部を新設するためだったという。それまでは翻訳が必要になったときは国際部の“...

【第6回】通訳・翻訳学習記 東京外国語大学編「二年次春学期開始」

皆様、こんにちは。日本会議通訳者協会理事の佐々木です。  夏季休暇中に修士論文の執筆やオンライン形式で行われた同時通訳の課外実習があり、慌ただしい日々を過ごしていたため、執筆が遅くなってしまいました。申し訳ありません。  新型コロナウイルス感染者数が減少傾向になってきましたね。私は、先日2回目の新型コロナウイルスワクチン接種を受けました。重症化のリスクが低下したのは、ありがたいですが...

【第1回】通訳・翻訳学習記-ミドルベリー国際大学院編「入学する前に調べたこと・やったこと」

皆さん、こんにちは! 丹羽つくもと申します。 今回から数回に分けて、私が現在通っているミドルベリー国際大学院 (Middlebury Institute of International Studies)についてご紹介させていただくことになりました。クラスメイトのニック・コンチーさんと交代で、入学するまでの準備や、授業の様子、モントレーでの生活についてなど、色々と書いていきたいと思っていま...

【第4回】通訳案内士のお仕事~北の大地から「アドバイザーとしての通訳案内士」

皆様、こんにちは。北海道の通訳案内士・通訳者、飛ヶ谷園子です。前回まで3回にわたって、今年の1月末から2月にかけて行われた「地域の観光人材のインバウンド対応能力強化研修」事業について、メインの講義についてお伝えしました。第4回目の今回は、宿泊施設で行ったオプション研修についてお話します。 通訳案内士に求められるもの 通訳案内士として外国人旅行客と一緒に旅をすると、色々なことに気付きま...

保護中: 【最終回】バズワード「AIとの上手な付き合い方と通訳翻訳産業への影響」)

【会員限定コンテンツ】 これまで第5回に渡って、AIの歴史や仕組み、活用事例、用語、学習コンテンツ等について幅広く解説してきました。本連載を読んでいただいた方にとって、AIや機械学習というものが少しでも身近なものになっていれば幸いです。 今回は最終回ということで、近い将来ますます皆さんにとって身近な存在になっていくであろうAIについて「AIとの上手な付き合い方」とそれらを踏ま...

保護中: 【第7回】遠田和子の無手勝流英文法「所有の表現」

今回は英語での所有に係る表現(所有格、アポストロフィs、前置詞of)についてお話します。 かなり以前のことですが、The New York Timesのオピニオン・ページに掲載されたThe Trouble With Intentionsと題されたエッセイが印象に残っています。このエッセイの主題は「文章は著者の手を離れて独り立ちできるよう明快に書かなければならない」ということ。「自分はそのつ...

【第2回】翻訳家ありのまま「某一流企業の翻訳部に再就職が決まった!」

 転職後初めて入社した翻訳会社は、実際に支払われた月給額が採用面接時に伝えられていた月給額より13,000円も少なかったことが原因で社長と揉めに揉めてわずか5ヶ月で退職する羽目になったが、退職直後から貯金が底をつく恐怖に悩まされるようになった。 (このまま再就職先が決まらないまま推移していけば、2,3ヶ月後には借金生活に突入することになるなぁ) 自分の心情とシンクロするフレーズは無意...