保護中: 【第7回】カイシャの中身「企業会計(3)」 【会員限定コンテンツ】 みなさんこんにちは。すっかり涼しくなりました。あんなに暑かったのがちょっと不思議なくらいです。 日本通訳翻訳フォーラム2020は盛況のうちに完結し、編集後に再公開されるセッションを楽しみにしている方も多いと聞きました。大きな催し物の後ということで、今回のカイシャの中身は内容を少し軽くしてお届けしようと思います。 前回までの2回で企業会計の大枠を扱ったので...
【第12回】柴原早苗の通訳ライフハックス!「紙新聞の活用法」 今や電子版の方が紙版より購読者数が多いとさえ思える「新聞業界」。私が通訳者デビューしたころはネットすらない時代ゆえ、情報源は紙新聞でした。「新聞ダイジェスト」なる切り抜き集大成のような雑誌もありましたね。昔は紙新聞・紙雑誌、そして図書館の縮刷版を重宝しましたので、隔世の感があります。ではなぜ通訳者として紙新聞を重宝できるのでしょうか?今回は紙新聞の活用法をご紹介いたします。 1.視認性の良...
保護中: 【第23回】放送通訳の世界「ボイスオーバー」 【会員限定コンテンツ】 放送通訳は細かく分類すると「時差通訳」「半生同通(はんなまどうつう)」「生同通(なまどうつう)」があります。時差通訳は事前にニュースの動画を視聴し、日本語原稿を作成し、本番でその動画に合わせるというものです。一方、半生同通は原稿を作成する時間はないものの、1、2回は動画を視聴した上で本場に臨みます。いずれもNHK-BSの海外ニュースで用いられているのですね。この場...
保護中: 【第10回】通訳ブースは宝の山「時々の初心」 【会員限定コンテンツ】 愛知県立大学の英米学科では通訳講座を開設していて、筆者が担当している。受講生はTOEIC800点くらいの“選抜”された学生であるが、規定の授業時間だけでは逐次通訳の訓練も十分にはできず、ましてや通訳の“最終形”ともいえる同時通訳の訓練までは手が回らないのが現状である。民間の通訳学校のように、逐次通訳の訓練を十分積んでから同時通訳に移行するのとは、大分事情が異なる。...
保護中: 【第7回】トップの通訳「会食の通訳」 【会員限定コンテンツ】 通訳のとき、皆さんはどのようなマスクをお使いですか?クライアントの会議室でのリモート会議、エージェントの通訳センターや同時通訳ブースなど、誰かと一緒にいる空間で通訳する場合、多くの方が感染予防としてマスクを着用されているかと思います。 通訳中の感染対策として、クライアントが会議室にアクリル板を設置してくださることもあります。しかし実際は横並びで座っているため、...
保護中: 【第5回】はじめてのサイバーセキュリティ「標的型攻撃」 【会員限定コンテンツ】 イントロ みなさんこんにちは。 前回は、さまざまな種類の攻撃を詳しく見ていきました。スパムから、リスト型攻撃、そして最後にはIoT機器を狙ったMiraiまで盛りだくさんの内容でしたね。簡単におさらいすると、悪意のあるソフトウェアを総称してマルウェアと呼びます。詳しくは下の表をご確認ください。また、自動化されたタスクを実行するアプリケーションをボット、ソフ...
【第6回】シリコンバレー徒然通訳テクノロジーだより「ペーパーレスへの道 その2: iPadで資料を快適&便利に扱う方法」 日本は台風が猛威を振るいましたが、皆様ご無事でお過ごしでしょうか。影響のあった地域の暮らしが一日も早く元に戻るように願っています。 カリフォルニアでも温暖化の影響は日々実感させられるところで、大規模な山火事が複数発生し、ここ2,3週間は外に出られないほどの煙です。ドアを開けるとサウナ並みに暑く、煙で視界は白く灰が舞い、キャンプファイヤーのような匂いがして目が痛くなります。鳥も見かけません。...
保護中: 【第16回】通翻訳者が知るべきBrexit「波乱の9月再び」 1年が経つのはあっという間だ。昨年9月に掲載した連載第5回のタイトルは『波乱の9月』だった。9月9日の深夜に国会が閉会され、2週間後の9月24日に最高裁判所が国会閉会を違法で無効とする司法判断を出した。再開された国会は大荒れに荒れた。新型コロナウイルス感染症パンデミックを挟んだ今振り返る1年前は、別の時代のように遠く見える。 ところが、コロナ禍でずっとニュースの紙面から追いやられていたBr...
保護中: 【第6回】カイシャの中身「企業会計(2)」 【会員限定コンテンツ】 みなさんこんにちは。この原稿を書いているのは8月下旬です。毎日猛烈な暑さが続いています。皆様も健康に留意してお疲れが残らないようにと願っています。 暑さをものともせず日本会議通訳者協会は史上最大・日本最大、ひょっとすると世界でも有数な規模の通訳・翻訳イベントを実施しました。実質は「通訳・翻訳月間」で、8月1日から31日まで毎日(1日の中休みもなく)オンラインイ...
保護中: 【第6回】トップの通訳「外国人社長の社内会議」 【会員限定コンテンツ】 ここのところ、リモート通訳の需要が伸びているようですね。自宅からのリモート通訳を始めた頃は、仕事と生活の距離が近いことに戸惑いを覚えたものです。案件終了後、以前なら地下鉄に揺られて、熱くなった脳をクールダウンさせながら帰宅していましたが、今はリビングのドアを開けた途端、家族の会話に引きずり込まれるし、会議の休憩中に水を取りに行くのは自宅の冷蔵庫です。当初はこの『どこ...
保護中: 【第4回】はじめてのサイバーセキュリティ「さまざまな攻撃」 【会員限定コンテンツ】 みなさん、こんにちは。 前回は、いくつかの前提知識を取り上げました。具体的には、まずサーバーセキュリティにおけるCIAという三要素(機密性、完全性、可用性)です。セキュリティを担保するには、三要素全てをおさえておく必要があるということでした。また、「認証」「認可」「特権」という概念も取り上げました。認証とは特定の個人を識別すること、認可とはユーザーに合わせた権...
【第5回】シリコンバレー徒然通訳テクノロジーだより「ペーパーレスへの道: iPadを使ってメモ取りをする方法 その1」 皆様 お元気でお過ごしでしょうか。 少し前になりますが、アメリカではついにトランプ大統領がマスクを付けたことが話題になりました。私の地元にもanti-maskerと呼ばれるマスク反対派がいます。散歩中に他人とすれ違う場合には大抵の人が顎に下ろしているマスクを口の前に引き上げ、距離を置いて行き交うのが暗黙の了解となっています。(本当は顎に下ろしたマスクを着けなおすのも感染症的にはタブーですが...
保護中: 【第5回】カイシャの中身「企業会計」 【会員限定コンテンツ】 みなさんこんにちは。JACI会員やコンテンツ利用者のみなさんの中にもコロナウイルス流行で大変な苦労を強いられている方がいらっしゃると思います。連載記事や各種コンテンツはそうした困難を直接解決することはできませんが、もし自由になる時間が増えたのでしたら役立つ情報を見つける一助になるかもしれません。 今年は金融翻訳者中山桂さんが財務諸表の読み方についてすばらしいオ...
保護中: 【第22回】放送通訳の世界「さあ、違いはどっち?」 【会員限定コンテンツ】 放送通訳と会議通訳。この大きな違いは「同じ空間にパートナーがいるか否か」だと私は思っています。かつて国際会議の同時通訳をメインに稼働していたころは、常に先輩や同僚通訳者の存在がありました。同じ狭いブース内でサポートをしながら、ハードな一日を乗り切るというものだったのですね。用語のすり合わせをしたり、難解な用語を速攻で辞書で調べたり、めまいがするような数字のオンパレ...
保護中: 【第5回】トップの通訳「外国人エグゼクティブの習慣」 【会員限定コンテンツ】 皆さん、こんにちは。1か月ほど前、ソフトバンクの孫正義さんがインタビューの中でこんなことを語っていました。 「今まで(コロナ前)は人と会って話したいという思いが強かったけれど、やってみると案外テレビ会議などでも人と人の心は伝わるものですね。生産性が上がることもある。そんな発見があった一方で、『やっぱり生で会いたい』という気持ちがますます湧きますよね。」 ...
保護中: 【第9回】通訳ブースは宝の山「コロナ、コロナ、コロナ」 【会員限定コンテンツ】 それでもupskillにreskill 7月24日にBBCワールドの通訳シフトに入っていると、この日が、本来ならば、東京オリンピックの開会式であったことに気づかされた。BBCの日本特派員が報じていたからである。言われなければ、意識することもなかっただろう。「東京2020」はもはや遠い昔の物語のよう。新型コロナがなければ、今頃は沸きに沸いていたはずだ。筆者にも...
【第25回】通訳者・翻訳者の子育て「バイリンガル教育は難しい―皆そろってモノリンガル家族」 (会議通訳者 ベック徳子) 熊本弁を操っていた子どもたち 家族構成はアメリカ人の主人と娘2人、息子1人です。私は中学で初めて英語を学び、日本の短大を卒業後アメリカの大学に編入。しかし自分の稚拙な英語ではまったく会話にならないことにショックを受け、長年かけて英語を習得しました。そこで子どもが生まれたら是非バイリンガルに……という夢はあったのですが、子どもたちが学校や保育園に行くようにな...
保護中: 【第4回】あの通訳研究って、実際どうなの?「努力モデル(Effort Model)―検証の繰り返し」 【会員限定コンテンツ】 皆さん、ご無沙汰しております。今年の夏も日本は豪雨に襲われており、大変悲しいニュースも多くなっています。この場をお借りして、犠牲となられた方のご冥福をお祈りすると共に、被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げたいと思います。まず早く雨が上がること、そして一刻も早い復興を祈るばかりです。 加えて、コロナウィルスも収まる気配は見えません。一時は感染者数も減少し収ま...
保護中: 【第3回】はじめてのサイバーセキュリティ「前提知識」 【会員限定コンテンツ】 みなさんこんにちは。 前回は、サイバー空間に存在する攻撃者について説明しました。簡単に振り返りをします。攻撃者は組織の内外にいます。外部には、国家、犯罪組織、ハクティビストや個人のハッカーがいます。内部には、悪意がない者とある者がいます。通訳業務の準備では、国家と犯罪組織について押さえておくのが重要ということでした。 前回の締めにおいて、「次回は...
【第4回】シリコンバレー徒然通訳テクノロジーだより「上手にググるには? 情報検索の精度を上げる方法 その2」 皆様 お元気でお過ごしでしょうか。 カリフォルニアは一瞬経済活動の規制が緩和されましたが、再度強化されることになりました。3月から閉鎖中の学校も、夏休みが明けて半年経ってもやはり再開できないそうです。落ち着いたら行こうと思っていた美容院もまた閉鎖され、私の髪も年始以来伸び放題です。家で切って意図的もしくは意図せず出来上がった面白い髪形を corona cut と呼び、 #coronacut...
保護中: 【第4回】カイシャの中身「人事制度の通訳(2)」 【会員限定コンテンツ】 こんにちは。お元気でお過ごしでしょうか。コロナウイルスのため会議通訳の仕事量が非常に少なくなっています。それでも6月になって少しずつ業務の照会を受けるようになってきました。外国人参加は遠隔がほとんどです。顧客や通訳エージェントは機材や設定にかなり慣れてきたようですが、参加者や通訳者は「人がそこにいない」ために今までとは違ったストレスを感じています。相手の表情や視線、...
【第11回】柴原早苗の通訳ライフハックス!「本の読み方」 通訳者にとって大事なのは、「業務当日までどれぐらい沢山準備しているか」です。依頼の連絡を受けた時点で仕事は開始していることになります。よって、通訳料金というのは「当日だけの業務料金」ではなく、「依頼時点から当日に至るまでの準備時間を含めたのがギャラ」であると言えるでしょう。 私が準備段階でとりわけ意識しているのが、「いかに広く浅く狭く深く(と言うと結局『トータルに』ということになるのですが...
【第10回】翻訳・通訳会社のクレーム処理「他力翻訳」 翻訳・通訳会社は、翻訳者・通訳者には見えない舞台裏で様々なクレーム処理を行っています。本連載は目的は、その一部を紹介することで、翻訳・通訳会社が日々取り組む業務に関して理解を深めてもらうことです。執筆は現役の翻訳・通訳会社コーディネーター。登場人物はすべて仮名です。 今年も上半期が終わり、いよいよ下半期が始まろうとしておりますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。月日というものは、...
保護中: 【第15回】通翻訳者が知るべきBrexit「Disunited Kingdom」 【会員限定コンテンツ】 今回は、Brexitの経緯や背景を振り返る連載の区切りとして、UKにとってBrexitとは何なのか、UK国民はBrexitによって何を求めているのかを考えてみたい。 2016年6月23日の国民投票の結果EU離脱が決まった後、メディアでは"the nation has spoken"、"the nation has voted to leave"といった言葉が繰...
【第14回】駆け出しのころ「志願してつかんだデビュー」 「私はプロになれるのだろうか」「いまやっていることは本当に役に立つのだろうか」―デビュー前に誰もが抱く不安、期待、焦燥。本連載はプロ通訳者の駆け出しのころを本人の素直な言葉で綴ります。 *** こんにちは。英語通訳のカイザー真紀子です。5社8年の社内通訳を経て2014年にフリーランス通訳になりました。これを書いている2020年4月上旬現在、コロナの影響で通訳案件は昨年対比95%減と過去最悪を記録し...
【第12回】駆け出しのころ「大学職員から通訳者へ」 「私はプロになれるのだろうか」「いまやっていることは本当に役に立つのだろうか」―デビュー前に誰もが抱く不安、期待、焦燥。本連載はプロ通訳者の駆け出しのころを本人の素直な言葉で綴ります。 *** 「駆け出しの頃」がテーマですが、私は2018年からフリーランスで翻訳を始め、2019年にひっそりと通訳の看板も出し始めた駆け出し真っ只中の新人です。通訳者になるまでのこと、通訳をするようになったきっかけにつ...
【第13回】駆け出しのころ「小学生の頃に始まった夢の途中」 「私はプロになれるのだろうか」「いまやっていることは本当に役に立つのだろうか」―デビュー前に誰もが抱く不安、期待、焦燥。本連載はプロ通訳者の駆け出しのころを本人の素直な言葉で綴ります。 *** テレビの向こう側で同じ言語を話さない2者を繋ぐその存在に初めて憧れを抱いたのは小学生の頃です。それまでは何故か「将来の夢がないとかっこ悪い」と信じていて、毎年のように夢をコロコロ変えていた私ですが、以来「通...
【第11回】駆け出しのころ「一歩を踏み出す勇気を重ねて」 「私はプロになれるのだろうか」「いまやっていることは本当に役に立つのだろうか」―デビュー前に誰もが抱く不安、期待、焦燥。本連載はプロ通訳者の駆け出しのころを本人の素直な言葉で綴ります。 *** 初めて通訳という仕事を意識したのは、12歳のころだったと思います。翻訳家である母の友人が、一冊の訳書を私にプレゼントしてくれました。マザー・テレサの生い立ちや活動を紹介した児童書です。巻末の同時通訳者...
【第10回】駆け出しのころ「回り道はしたけれど」 「私はプロになれるのだろうか」「いまやっていることは本当に役に立つのだろうか」―デビュー前に誰もが抱く不安、期待、焦燥。本連載はプロ通訳者の駆け出しのころを本人の素直な言葉で綴ります。 *** 皆さんこんにちは。私はイギリス在住の英日通訳者です。私が駆け出しの通訳者だったころを形容すればそれは正に「下積み」。通訳の仕事がほとんどなかったからです。ギターを片手に木枯らしの吹く中、場末のスナックを渡り...
【第9回】駆け出しのころ「汗かき恥かき訳そうよ」 「私はプロになれるのだろうか」「いまやっていることは本当に役に立つのだろうか」―デビュー前に誰もが抱く不安、期待、焦燥。本連載はプロ通訳者の駆け出しのころを本人の素直な言葉で綴ります。 *** 私が通訳者になりたいと思ったきっかけは、地元の外国語大学3年時のボランティア通訳体験でした。あるスポーツイベントでチーム付き通訳をしていたのですが、大会数日前にユニフォームが届かないという事態が。このタイミ...