リソース, Page 30

【第22回】現役通訳者のリレー・コラム「わたしの通訳修業」

(執筆・松本由紀子) 通訳業を仕事にしてから、あっという間に成人式を迎えるほどの年月が経ちました。 その間、思い返せば山あり谷あり、うまくいったこと以上に失敗したことも数々あり、自分なりにいろいろと経験をしてきました。まだまだ未熟者ですが、やりがいのある仕事に出会えて、自分は本当に幸運だったなと思います。今回、このような機会をいただき、通訳者になろうと思っている方、または社内通訳者から...

【第3回】はじめての通訳~通訳と訓練方法に対する誤解「TOEIC 730点を持っていれば通訳できますか?」

答え そうですね……条件つきで可能といったところでしょうか。 例えば、営業担当、技術者など対象分野に詳しい、該当分野について日頃から日英ともによく話しているといった揚合。 あるいは、ごくごく簡単な内容とかゆっくりとした話し方をされる方の話である場合です。 なぜこのような質問が? まず、通訳の能力の判断やフィードバックは、日本人の担当者が通訳者の日本語の訳出を聞いて行わ...

【第9回】 通訳者・平山敦子のガジェット天国「発表!!アプリ大賞☆」

(執筆・平山敦子) 時は4月。時節柄か通訳する内容も昨年度の振り返りが増える今日このごろ。昨日の会議でも「サプライヤー優秀賞2016」なる表彰がありました。そんなわけで、私もちょっぴり真似をして、昨年度お世話になったアプリの中から(勝手に)表彰し、開発者の皆さんの日々のたゆまぬ努力に感謝の意を表したいと思います。…といっても何も出ませんが…(笑)。 今回は「改善」と「効率」の2...

第9回|発表!!アプリ大賞☆

update:2017/04/28 時は4月。時節柄か通訳する内容も昨年度の振り返りが増える今日このごろ。昨日の会議でも「サプライヤー優秀賞2016」なる表彰がありました。そんなわけで、私もちょっぴり真似をして、昨年度お世話になったアプリの中から(勝手に)表彰し、開発者の皆さんの日々のたゆまぬ努力に感謝の意を表したいと思います。…といっても何も出ませんが…(笑)。 今回は「改善」と「...

保護中: 【第2回】マインドアスリートのための健康への道「実践!まずは食生活を見直そう Vol.2」

【会員限定コンテンツ】 こんにちは!スポーツ栄養士の佐藤樹里です。 気温も温かくなりすっかり春の陽気ですね。 これから温かくなるにつれて気をつけなければならないことの一つが水分補給になります。前半は前回にひきつづき食生活の見直し実践編、後半は水分補給についてお伝えしたいと思います。 では、前回にひきつづき、今回もご協力いただいた方の実際の食事をベースに見ていこうと思...

保護中: 【第2回】製薬業界の通訳「臨床試験の通訳」

【会員限定コンテンツ】 第2回目の今回は「臨床試験の通訳」ということでお話させていただきます。「製薬業界の通訳」で、最重要トピックの1つが「臨床試験」だからです。「これだけは押さえておきたい!」という単語については英語を併記していきたいと思います。 臨床試験の目的は、臨床試験の前段階である非臨床試験(後々、取り上げたいと思います)において、試験管・培養器内(in-vitro)で組織や細...

【第2回】建築現場は今日も晴れ!「M6 or M8?金物は千差万別」

建築現場での通訳は、やはりガテン系(blue-collar-worker)と言えるのではないでしょうか?もちろん現場にもよりますが、現在私が働いているところでは、毎日オフィスと現場を何回も往復し、歩数が2万歩を超える日も少なくありません。建物の外では、足場(scaffolding)を何度も上り下りしますし、建物内もエレベーターが付くまでは、階段を使うしかありません。一方職人さんたちは、重い腰道具を...

保護中: 【第2回】つながっていたんだ!~通信・ネットワーク系の通訳で学んだこと「さあ『お部屋づくり』を始めよう」

前回、通訳をする際には「アタマの中に『お部屋づくり』をする」作業が必要、と書きました。では、どうすればいいでしょうか?いろんなやり方があるとは思いますが、オススメは書店に行くことです。「インターネットが普及した時代に、何を言ってるんだ?」「通信が得意な通訳がこんなこと書いていいのか?」と、早速ツッコミが来そうですが、いえいえ落ち着いて下さい(笑)。決して、インターネットで調べものをすることを否定し...

【第2回】はじめての通訳~通訳と訓練方法に対する誤解「英会話ができれば通訳できますよね?」

答え できません。 なぜこのような質問が? まず、通訳に対する無理解が根底にあるように思います。「人間自動翻訳機」あるいは「語学変換パイプ(左から外国語を吹き込むと右から訳語が出てくる)」と勘違いされている方もいらっしゃいます。確かに技術がかなり進歩し、自動翻訳機の精度はかなり向上しました。特に英語の音声認識技術は人間レベルにまで到達したと言われています。ただ、1つの言葉でも...

【第21回】現役通訳者のリレー・コラム「イギリスの通訳業界事情」

(執筆・坂井裕美) 皆さん、初めまして。わたしはロンドン在住の英日通訳者で坂井裕美(ひろみ)と申します。働きながら大学院の会議通訳コースにも通っています。小・中・高校生の3人の子どもを持つ年季入りのおばさんではありますが、通訳歴はまだ4年半です。 つまり、わたしも今、流行り(と勝手に決める)の「中年過ぎの通訳者デビュー」だったのです。それ以前は18年間、専業主婦をしていました。専業主婦...

保護中: 【第1回】マインドアスリートのための健康への道「実践!まずは食生活を見直そう」

【会員限定コンテンツ】 ■食事で集中力は変わる!まずは自身の食生活の見直しから 同時通訳者の皆様は超集中力型の仕事をしていらっしゃり、将棋・囲碁につぐマインドアスリートの一種ではないのかと考えます。アスリートといえば試合に臨むため、ご自身のコンディション管理・栄養管理が必須ですね。 同時通訳者の皆様の仕事中の集中力もまさにアスリートです。 つまりは、同時通訳者のみなさまも‶...

第8回|通訳者も破壊的テクノロジーで業務改革!!(後編)

update:2017/03/23 破壊的テクノロジーその3ーFinTech?モバイル Suica からビットコインまで 早いもので、Apple Watch2を入手して4カ月が経過し、もはやコレ無しの生活は考えられない!というほど重宝しています。その中でも毎日一番お世話になっている機能が「モバイルSuica」。リュウズの脇のボタンをダブルクリックするとSuica画面が立ち上が...

【第8回】 通訳者・平山敦子のガジェット天国「通訳者も破壊的テクノロジーで業務改革!!(後編)」

(執筆・平山敦子) 早いもので、Apple Watch2を入手して4カ月が経過し、もはやコレ無しの生活は考えられない!というほど重宝しています。その中でも毎日一番お世話になっている機能が「モバイルSuica」。リュウズの脇のボタンをダブルクリックするとSuica画面が立ち上がり、これを改札やコンビニのリーダー(読取機)にかざすだけ。お財布をカバンから取り出す必要がなくなり、ホントに楽...

保護中: 【第1回】製薬業界の通訳「製薬分野における通訳」

【会員限定コンテンツ】 現在、某製薬会社で社内通訳者として勤務している森田系太郎です。このたび、本連載「製薬業界の通訳」を担当させていただくことになりました。これから何回かに渡って、どうぞよろしくお願いします。 第1回目の今回は「製薬分野における通訳」ということでお話させていただきます。 製薬(=文字通り、「薬を製造する」)のプロセスは、ご存じの方も多いとは思いますが大まかに次の...

保護中: 【第1回】つながっていたんだ!~通信・ネットワーク系の通訳で学んだこと「衝撃の一言」

その瞬間、アタマの中が真っ白に。「・・・今この人、『のうど』って言ったよね・・・」隣に座る外国人の顔を私はじっと見つめてしまいました。 これは、通信系の企業で社内通訳として働きはじめたころの話です。その会社では、新人の社内通訳は「オブザーバー」として、先輩方が通訳する会議に数カ月同席して勉強させてもらっていました。その後、晴れて社内通訳としてデビューしていたのですが、会議の数が予想以上に立て...

【第1回】建築現場は今日も晴れ!「Hardhat and Steel Toes」

通訳者の皆さま、初めまして。京都在住のフリーランスの会議通訳、仲田紀子と申します。フリーランス通訳の皆さまならご承知の通り、私たちの仕事は業務場所もクライアント様も多岐にわたります。ダークスーツに身を包んで、某国の大統領や皇族の方との夕食会の通訳をすることもあれば、同通ブースにこもるシンポジウムなどの国際会議、また食品業界の工場では、頭からつま先まですっぽりと覆う白衣を着て通訳することもありました...

【第20回】現役通訳者のリレー・コラム「大学院で同時通訳を学ぶということ」

(執筆・藤井里咲) はじめまして。この春に東京外国語大学大学院 英語通訳翻訳実践プログラムを卒業予定の藤井里咲と申します。私はプロの通訳者ではなく、大学や大学院で通訳訓練を受けてきた一学生ですので、本コラムを執筆する機会をいただいて驚くとともに大変光栄に思います。 一般的には、日本で通訳者を目指すなら大学院よりも民間の通訳学校に通う場合が多いです。しかし、近年は、通訳・翻訳学を学ぶこと...

【第1回】はじめての通訳~通訳と訓練方法に対する誤解「通訳ってハリウッドスター来日会見の通訳をするあの人のことですか?」

はじめに 私は5年近く通訳学校や大学で主に初心者向けの通訳演習授業を行ってきました。私か訓練を始めたころより通訳という職業が身近なものになり、かつインターネットで容易に情報が取得できるようになったにもかかわらず、依然として通訳に対する理解が不十分なまま授業に参加される方がいらっしゃいます。その結果、授業を十分に消化できないまま夕-ムが終わってしますケースが見られました。通訳という職業、その訓...

第7回|通訳者も破壊的テクノロジーで業務改革!!(中編)

update:2017/02/15 破壊的テクノロジーその2ーモバイル 今回のテーマは「モバイル」。当然スマホを中心とした話題になりますが、いつもの「便利アプリ」のお話とはちょっと違うんです。 というわけで、本題の前に少しだけ前置きを…。 皆さんは、EFO(Entry Form Optimization/入力フォーム最適化)という言葉を聞いたことがありますか? ウェ...

【第7回】通訳者・平山敦子のガジェット天国「通訳者も破壊的テクノロジーで業務改革!!(中編)」

(執筆・平山敦子) 今回のテーマは「モバイル」。当然スマホを中心とした話題になりますが、いつもの「便利アプリ」のお話とはちょっと違うんです。 というわけで、本題の前に少しだけ前置きを…。 皆さんは、EFO(Entry Form Optimization/入力フォーム最適化)という言葉を聞いたことがありますか? ウェブで問い合わせや申し込み、登録フォームの入力をしてい...

【第19回】現役通訳者のリレー・コラム「わたしの転機。 そして、『ずっと長く道は続くよ』」

(執筆・橋本佳奈) このコラム執筆のお話をいただく少し前、実は、通訳の仕事を辞めたいと悩んでいました。 「本当は人前で話すことは得意ではないのに」などと、心の中でいつも苦しんでいました。でも、依頼がくると、反射的に「はい」と言って引き受けてしまう。そして、仕事の当日までもがき苦しむ。そんな繰り返しでした。「楽な仕事は世の中にはない」、「私を必要としている人がいる」「今の私にできる仕事は...

2016 Video

現在、以下の動画コンテンツは会員限定で提供されております。 日本通訳フォーラム2016 (27 AUG 2016) 原不二子 (会議通訳者、株式会社ディプロマット代表取締役社長) 「通訳市場の過去、現在、未来」 マット・コンガー(Cadence CEO) 「通訳業界と市場原理~Cadenceの挑戦」 池田尽、ダン・パピア、大村直子(ディプロマットスクール) 「通訳学校では何を学べるか~ディ...

保護中: 【第2回】通訳会社コーディネーターの本音

【会員限定コンテンツ】 通訳者は仕事を手配する側、つまりコーディネーターや通訳会社の考え方や評価軸を理解しているのだろうか?そこにギャップはないのだろうか?現場で実際に働く現役通訳コーディネーターである古田弥生さん(仮名、30代)にJACIがインタビューしました。不定期連載です。 ――トライアルの合格率は? 古田 仕事をお願いするにあたり満たすべき基準は当然あります。まずはトライ...

保護中: 【第1回】通訳会社コーディネーターの本音

【会員限定コンテンツ】 通訳者は仕事を手配する側、つまりコーディネーターや通訳会社の考え方や評価軸を理解しているのだろうか?そこにギャップはないのだろうか?現場で実際に働く現役通訳コーディネーターである古田弥生さん(仮名、30代)にJACIがインタビューしました。不定期連載です。 ――なぜ通訳コーディネーターになったのですか? 古田 私は以前、通訳者を使う側のお仕事をしたことがあ...

【第6回】平山敦子のガジェット天国「通訳者も破壊的テクノロジーで業務改革!!(前編)」

(執筆・平山敦子) 明けましておめでとうございます! 1年経つのは早いものですね。元旦の朝「サードインパクト、結局起きなかったね」とつぶやいていたのがつい昨日のことのようです。「サードインパクト」はアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の中で2015年12月31日に起きた地球規模の「大災害」のこと。昔のアニメで「近未来」として描かれていた日付が次々と訪れ、過ぎ去っていくたび、ちょっぴ...

第6回|通訳者も破壊的テクノロジーで業務改革!!(前編)

update:2017/01/13 明けましておめでとうございます! 1年経つのは早いものですね。元旦の朝「サードインパクト、結局起きなかったね」とつぶやいていたのがつい昨日のことのようです。「サードインパクト」はアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の中で2015年12月31日に起きた地球規模の「大災害」のこと。昔のアニメで「近未来」として描かれていた日付が次々と訪れ、過ぎ去っていくたび...

【第18回】現役通訳者のリレー・コラム「感性を活かした通訳:クリエイティブ業界の場合」

(執筆・佐藤由香) クリエイティブ業界で社内通訳を始めた時から意識していたのは、自らの感性を支えに通訳することでした。自分にとって感性とは、英語を習得する前に、音楽を通して培ってきたものであり、語学分野への進路を選ぶより前、バイオリン演奏における訓練を通して身に付いた感性こそが、通訳業務においてパフォーマンスの支えとなってきたのです。通訳キャリア第1章となったクリエイティブ業界での通訳経験と...

保護中: 初めてのデポジション通訳~仕事の流れ編

【会員限定コンテンツ】 ■デポジションとは 法務通訳にはデポジション(証言録取、deposition)、略してデポというサブ分野ご存在する。米国の訴訟は、法廷での裁判が始まる前に当事者同士で証拠を開示する手続きがあるのだが(これはディスカバリー、discoveryと呼ばれる)、大半の案件はディスカバリーの過程で、またはこれの終了後から公判開始前に和解が成立する。一説によると95%以上の案件で和...

通訳の収入、ギャラの鍵を握るのはフリーランスの経験年数

異なる言語を話す人同士のコミュニケーションを手助けする「通訳」。近年、訪日外国人も増えていることから、需要が高まっている仕事の一つです。ハイレベルな語学力が必要なのはもちろんのこと、企業との商談から学術的な会議、政治的な交渉など案件も幅広く、さまざまな能力が試される職業でもあります。 そこで、会議通訳者の大竹純子さんに、通訳の道を選んだワケや仕事の醍醐味、そして気になるマネー事情などについて...