建築

保護中: 【最終回】建築現場は今日も晴れ!「Another Beautiful Day on Site!」

【会員限定コンテンツ】 今年はお正月明けから4月末まである現場に入っていました。今回は、建設現場というより、機械の組み上げの現場で、使う用語も違い、使う工具の種類も豊富でした。このような現場では、外国人スーパーバイザー(SV)と日本人の職人さんたちが一緒に作業を進めるので、「~(工具)をとってくれ」という内容が多くなります。例えば、「スパナ」や「トルクレンチ」だとそのまま”spanner”,...

【JIF2018】仲田紀子「『壁をとっぱらえ!』建設現場からコミュニケーションを考える」

仲田紀子 同志社大学文学部英文科卒。会議通訳者。通訳デビューは長野オリンピックの公式競技通訳。某テーマパーク建設時の社内通訳を経てフリーランスに。司法、大学、企業などで会議通訳としてキャリアを重ねるも、建設現場の通訳の楽しさに魅せられ、今はヘルメットに安全靴で出勤する毎日。JACIのホームページでコラム「建築現場は今日も晴れ!」を連載中。 「壁をとっぱらえ!」建設現場からコミュニケーシ...

保護中: 【第11回】建築現場は今日も晴れ!「スーパー監督~想像と逆算」

【会員限定コンテンツ】 会議に入って通訳していると、「通訳さん、本当によくこの業界のことわかってるね!昔この業界で働いてた?」といわれることがたまにあります。専門家の発言を流暢に訳しているのをはたから見れば、当然通訳者が内容を完璧に理解しているように見えるのかもしれません。でも実のところ、通訳者は理解どころか、専門家同士が何の話をしているのかさっぱりチンプンカンプン、という場合も少なくありま...

保護中: 【第10回】建築現場は今日も晴れ!「セメントは風邪をひく?コンクリートとモルタル」

【会員限定コンテンツ】 建築/建設分野の通訳でも、テレカン(Telephone Conference)が発生することが少なくありせん。ところがベテラン通訳さんでも敬遠しがちなのがこのテレカンです。最近は、電話だけでなくWebExやSkypeを導入されているところも多いのですが、基本的にやりづらいということに変わりはありません。相手の顔が見えない(テレビ会議では見えますが、通訳の理解を助けるほ...

保護中: 【第9回】建築現場は今日も晴れ!「まずは単語!MとEとP」

【会員限定コンテンツ】 通訳の仕事を始めた頃、つまりどの会議に入ってもことごとく失敗し、毎回青息吐息だった頃、ある大先輩にこのように褒められたことがあります。 「君は声が大きいからいい。」 …そうか、声が大きいことしかいいとこないんだ、と少しがっくりしたのですが、その先輩は続けてこうおっしゃいました。 なぜ声が大きいといいのか?特に駆け出しの頃は声が大きい、つまり、言っているこ...

【大阪】JACI通訳ワークショップ「建築通訳を学ぼうー専門用語もこわくない!必要な知識から表現まですべて教えます!」

建築業界では、今後10年にわたって通訳者の需要増加が見込まれています。 すでに建築業界で通訳をされている方はもちろん、「建築通訳はしているけど自信がない…」、「経験はないけど興味はある…」とお思いの皆さま、第一線で活躍する建築通訳者から直接指導を受けられるチャンスです!このワークショップでは、建築分野の通訳とは?に始まり、必要な知識を習得して、通訳を必要とする場面を想定した演習を通じて通訳技術の...

保護中: 【第8回】建築現場は今日も晴れ!「現場はいつも危険と隣り合わせ」

【会員限定コンテンツ】 建設プロジェクトで最も優先されるのは何でしょう?意匠?工期?コスト?いいえ、それは「安全」です。もちろん人命が何より大事なのは言うまでもありませんが、実は現場で怪我人が出てしまうと工事がストップしてしまい、怪我の度合いによっては、工期もお金もぶっ飛んでしまうだけでなく、ゼネコンさんであれば指名停止(be suspended from participating in ...

【第7回】建築現場は今日も晴れ!「工程と予算はいつもタイト!建築の法規と監理(2)」

建築現場で働く女性が気になるのが、トイレ事情ではないでしょうか?建築現場はなんてったっていかつい男の世界、女性用のトイレってあるんだろうか、いやそもそもトイレ休憩に行かせてほしいなんて言えるのだろうか、と心配になりますよね。でも心配はご無用!むくつけき男たちではありますが、現場の職人さんたちはとにかく女性に優しいのです!毎日現場に入っていると、「あれ、それユニクロの新しいやつ?ええやん!」と、現場...

保護中: 【第6回】建築現場は今日も晴れ!「“不燃”は燃えない?建築の法規と監理(1)」

【会員限定コンテンツ】 夏がやってきました!建設現場は、冬より夏のほうがはるかに過酷です。冬場は上に着こむこともでき、体を動かしているうちに暖かくなってくるのでいいのですが、夏はただでさえ暑い上に歩き回るため、どんどん暑くなっていきます。しかも、服装は安全のために長袖長ズボン、ヘルメット、安全靴、職人さんなら重い腰道具(tool belt)。外国人スーパーバイザーの中には、午前中ですでに「え...

【第5回】建築現場は今日も晴れ!「“Creative”とは?テーマパークの見えない苦労」

大型テーマパークは、建築分野の通訳にとっては現場を経験させていただける貴重なお得意さんです。建築分野の仕事をしていると、設計段階や工事進捗の打ち合わせは頻繁にあっても、自分が現場に出て通訳する場面というのは意外に少ないものです。それは、プロジェクトにおける外国人の関わりが、施主であったり、設計者、インテリアデザイナーであったりするからなのですが、テーマパークのプロジェクトでは、スーパーバイザーやエ...

【第4回】建築現場は今日も晴れ!「めくるめく匠の技をどう訳す?」

建築関係の通訳をしていると、テーマパークや外資系ホテル、メーカーの工場など新しい建物の建設プロジェクトに呼ばれることが多いのですが、私の住んでいる京都では、伝統建築の修復や復元プロジェクトでのニーズも少なからずあります。京都だけでなく、近接する奈良や大阪にはさらに歴史の古い木造建造物が現存しており、常にどこかで修復作業が行われています。前回BIM(Building Information Mode...

保護中: 【第3回】建築現場は今日も晴れ!「2D図面と3Dモデル」

【会員限定コンテンツ】 建築に携わっている人たちは、2Dの図面を見て即座に3Dのイメージを思い浮かべることができます。平面図を前にしての会議では、通訳も立体のイメージを頭に描けないと話についていくのに四苦八苦します。建築の図面は、工期の段階によってさまざまな種類の図面があり、用途も違っています。 設計の初期段階で出てくるのが基本構想(schematic design)を図面化したスケマ...

【第2回】建築現場は今日も晴れ!「M6 or M8?金物は千差万別」

建築現場での通訳は、やはりガテン系(blue-collar-worker)と言えるのではないでしょうか?もちろん現場にもよりますが、現在私が働いているところでは、毎日オフィスと現場を何回も往復し、歩数が2万歩を超える日も少なくありません。建物の外では、足場(scaffolding)を何度も上り下りしますし、建物内もエレベーターが付くまでは、階段を使うしかありません。一方職人さんたちは、重い腰道具を...

【第1回】建築現場は今日も晴れ!「Hardhat and Steel Toes」

通訳者の皆さま、初めまして。京都在住のフリーランスの会議通訳、仲田紀子と申します。フリーランス通訳の皆さまならご承知の通り、私たちの仕事は業務場所もクライアント様も多岐にわたります。ダークスーツに身を包んで、某国の大統領や皇族の方との夕食会の通訳をすることもあれば、同通ブースにこもるシンポジウムなどの国際会議、また食品業界の工場では、頭からつま先まですっぽりと覆う白衣を着て通訳することもありました...