留学

【JIF2023】河原沙和、金佳録、中村かおり「韓国の通訳翻訳大学院、通ってみたら○○だった」

河原沙和 京都生まれ京都育ちの23歳。中学3年生のとき、アイドルグループの東方神起にハマったことから韓国語学習を始める。2018年、同志社大学グローバル地域文化学部に進学し、2022年3月に卒業する。就活中、韓国語の専門家になりたいという思いから、通大受験を決意。約9ヶ月間の受験勉強の末、現在通っている梨花女子大学通訳翻訳大学院韓日通訳専攻に合格。 金佳録 韓国...

保護中: 【第21回】翻訳家ありのまま「『暇があったら翻訳お願いできませんか』って言われても…」

2年間の大学院生活を終えて帰国する際、私は“ちょっとした有名人”になった気分に浸っていた。今から思えば、まったくの錯覚なのだが、当時の私が錯覚するのも無理はなかった。というのもシェフィールド大学のエッセーコンテストに4期連続で入賞したり、在英邦人向けの日本語新聞2紙からコラム連載を依頼されたり、留学体験記を出版するとイギリスの新聞にバカでかい顔写真付きで紹介されたり、その流れでBBCラジオに出演...

保護中: 【第20回】翻訳家ありのまま「イギリスでのハチャメチャなバイト体験」

前回、留学中に「翻訳以外にも通訳、日本語教師、日本語のナレーター、在英邦人向け新聞のコラム連載の仕事が入ってきた」と書いたため、私が語学力抜群の優秀な人材だと勘違いしたかたもおられると思うので、タネ明かしをしておこうと思う。 私が次々と仕事にありつけたのは、それだけ私が優秀だったというよりも、シェフィールド在住の日本人の数が限られていたからである。つまり、当時のシェフィールドには「日本人だ...

保護中: 【第19回】翻訳家ありのまま「イギリスで翻訳の仕事にありつけたものの…」

“一流”と言われる企業を自ら希望退職し、社長がいう“無名の”大学院に留学するというのは、社長に言わせれば「意味がない」ことだし、同僚に言わせれば「もったいない」ことではあった。しかし30歳手前になっていた私にとって、その時期を逃せば一生後悔することになるという切迫感があった。出版翻訳家だけでなく同時通訳者にも憧れがあったので、1年でも早く留学してネイティブに近い発音を身に付けたかったからである。...

保護中: 【第18回】翻訳家ありのまま「私の退職後10ヶ月で翻訳部は消滅した」

振り返ってみれば、翻訳部は創設直後からずっとゴタゴタ続きだった。 しょっぱなから慶大卒スタッフが無断欠勤続きで解雇となったし、ミシガン大学大学院出身の男性も大型契約を潰す原因を作ったために「自宅待機」となり、中央大卒の営業部員は“人間としてやってはならない超ヤバいこと”をやったために即解雇となり、東外大卒スタッフも“ヤバいこと”をしたというきな臭い噂が社長の耳に入ったために1年で契約が打ち...

【最終回】通訳留学奮闘記~ロンドンメトロポリタン大学編「Dissertation、レポート、卒業! そして…」

皆さん、こんにちは。 前回の記事からだいぶ期間があいてしまいました。あまりにも空いてしまったので、もしかしたら溝田は脱落したのではないかと思われた方もいらっしゃるかもしれません。そして、時間が経ってしまったのですが今回が最終回となりました。 ■Dissertation 前回はDPSIという公共サービスの通訳の試験のことを書きました。6月下旬に通訳の口頭試験、翻訳の筆記試験を終えました。そ...

【第9回】通訳留学奮闘記~ロンドンメトロポリタン大学編「試験後の取り組み」

みなさん、こんにちは。前回は5月下旬に行われた期末試験のことを書きました。期末試験が終わるとモジュールの授業は実質終了です。 私は会議通訳修士コースの必修のモジュールとして自分が選択した「EU/UN」のモジュールではないほうである公共通訳のモジュールを追加していました。第6回の奮闘記でご紹介したように、警察や法廷などの公共サービス通訳「PSI」のためのモジュールで、Chartered Ins...

【第8回】通訳留学奮闘記~ロンドンメトロポリタン大学編「とうとう後期の期末試験」

皆さん、こんにちは。 日本ではもう暑い日が続いているというニュースも耳にします。ロンドンでは寒すぎず、暑くもなく、緑も生い茂ってとても気持ちいい季節になりました。街もきれいで比較的天気も良く、外に出かけたい気分ではありますが、早くも試験シーズンがやってきました。後期のモジュール「EU/UN」「会議通訳2」「TIPE」の中には、いわゆる「試験」があるものと、ないもの(試験以外で評価されるもの)...

【第7回】通訳留学奮闘記~ロンドンメトロポリタン大学編「イースター後はあっという間」

皆さん、こんにちは。 日本は今年は10連休のゴールデンウィークを楽しまれた方も多くいらっしゃるのではないかと思いますが、ロンドンでは4月にイースター休暇があり、大学も2週間のイースター休暇がありました。 では、前回の記事以降各モジュールで学んだこと等をご紹介したいと思います。 ■EU/UN 2週間ごとに4回の模擬会議が開かれました。前半の2回がEUの会議、後半の2回が国連の会議を模...

【第5回】通訳留学奮闘記~ロンドンメトロポリタン大学編「期末試験ー後編ー」

■期末試験を終えて 試験を終えてみるとやはり反省点は多々あります。逐次通訳では、題材となっていた時事問題はなじみがあるものでスピーチ自体も非常にわかりやすく、特にここが分からないなどということもなく試験中も「ラッキー!」と思うほどだったのですが、訳すときにはやはり細かいところにもこだわってしまって、一文一文の間をかなり長くとってしまいました。普段のようにとりあえず訳し始めて、とすると途中で文の構...

【第4回】通訳留学奮闘記~ロンドンメトロポリタン大学編「期末試験ー前編ー」

皆さん、こんにちは。今日はいよいよ期末試験のことを中心にご紹介したいと思います。 ■期末試験までの準備 3週間にわたるクリスマス休暇が終わると1月2週目から授業が再開です。とはいえ、授業再開後2週目は授業がなく、その翌週が期末試験なので、休暇が終わると即試験前最後の授業という形になります。期末試験があるモジュールは逐次通訳と会議通訳1(同時通訳)で、試験前最後の授業ではいずれも試験当日の時間の...

【第3回】通訳留学奮闘記~ロンドンメトロポリタン大学編「年内の授業が終了、クリスマス休暇」

皆さん、こんにちは。この記事を書いている現在はクリスマス休暇中です。今回は、休暇前までにそれぞれのモジュールで新たに学んだことに加えて、クリスマス休暇中の取組みやモジュール以外のことについてご紹介したいと思います。 ■各モジュールで新たに学んだこと 1.逐次通訳 前回も少しご紹介した、ノートテイキングの時に使うシンボルについては、数回の授業でじっくり学びました。また、これまで学んだノートテイ...

【第2回】通訳留学奮闘記~ロンドンメトロポリタン大学編「引き続きモジュール紹介、そして早くも前期半ば」

皆さんこんにちは。 第2回となる今回は、前回ご紹介しきれなかった会議通訳1のモジュールと、この1カ月で新たに学んだことについてご紹介したいと思います。 まずはモジュール紹介の続きです。 ■会議通訳1 基本的には同時通訳の授業になります。日本の多くの通訳学校では学習し始めたころは逐次通訳のみに特化し、ある程度「完成」してからでないと同時通訳の訓練をすることはありません。その点で日本での通訳...

【第1回】通訳留学奮闘記~ロンドンメトロポリタン大学編

皆さんこんにちは。溝田樹絵(みぞたじゅえ)と申します。2018年10月より、ロンドンメトロポリタン大学の会議通訳修士コースで学んでいます。ロンドンでの留学生活で体験することを、等身大でお伝えしていきたいと思います。海外での通訳訓練の様子に興味をお持ちの方や今後留学を考えている方に少しでもお役に立てればと思います。初回の今回は、クラスの様子と、授業の一部をご紹介したいと思います。 まず、クラス...