韓国語

【第1回】日英通訳者がソウル大学校語学堂に留学してみたら「BTSのおかげでソウル大へ?!」

여러분, 안녕하세요! 皆さん、ソウルからこんにちは。日英通訳者の古賀朋子と申します。11月の末からソウル大学校の語学堂に短期留学をしています。今回の連載では日英通訳者なのに、なぜか韓国に留学することになった体験を、そこに至るまでのお話と共に皆さんにお伝えしていきたいと思います。 2019年までは、韓国には個人的な旅行や出張で来たことがありましたが、それだけでした。私の母はかなり以前から韓...

【第11回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「卒業、できないかもしれない……」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回はいよいよ間近に迫った卒業試験の話です。 「卒業試験」とは 大学院に通っていることを伝えると、たいてい返ってくるのが「卒論って書くの?」という質問です。 結論から言うと通訳翻訳大学院の修士課程の場合、卒論が...

【第10回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「教授って、本当に人間なのでしょうか」

 34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。  今回は「圧倒的実力を誇る我らが教授陣についてのお話」です。 隙のないプロ集団  入学してまず驚いたのは、教授陣の卓越した(という表現すら失礼になるほどの)言語能力でした。  例えば教授陣が日本語・韓国語両方...

【第9回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「本に埋まる」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回は「通訳そっちのけ?で本ばかり読んでいる話」です。 始まりは教授の「本を読め」指令 「本を読め。徹夜してでも本を読め」 「最低でも週に短編一本くらいは読め」 こんなことを1年生の1学期から複数の教授に...

【JIF2024】古家正亨「BEATS of KOREA~K-POPの魅力とMCの世界」

古家正亨(ふるや まさゆき) 1974年北海道生まれ。1995年、北海道医療大学看護福祉学部医療福祉学科臨床心理専攻在学中に北海道のFMラジオ局FM NORTH WAVEの深夜番組でプロDJとしてデビュー。大学卒業後は、カナダのBROCK UNIVERSITYと韓国の高麗大学校へ留学。帰国後はFM NORTH WAVE他、東京のInterFM、大阪のFM COCOLOといった外国語...

【JIF2024】みょんふぁ「“通訳さん”と呼ばれて…。女優としての野生通訳『心をつなぎたい』」

みょんふぁ マルチばんざい女優。女優、司会・ナレーション業を中心に活動する他、プロデューサーや通訳・翻訳、演技講師、韓国語教師としても活躍。大阪生まれの在日コリアン3世。SORIFA代表。一般社団法人日韓演劇交流センター副会長。 2014年、日本の文化庁の在外研修生として選ばれ、韓国国立劇団で女優としての訓練を受け、2015年韓国国立劇場でデビュー。企業や芸術分野においての日...

【第8回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「辛くて辛い、同時通訳トレーニング」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回は「同時通訳ブースの中で迷走する話」です。 いよいよ始まった同時通訳の本格訓練 冬休みが終わり、3月から新たな学期がスタートしました。 今学期の必須科目は、「専門逐次通訳」「同時通訳AB(韓日)」「同時通訳...

【第7回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「もう何もかもやめたい」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回は「留学やめて日本に帰りたいと思った話」です。 スタートから波乱含みとなった冬休み 前回記事の最後に「気を引き締めて精一杯勉強していこうと思います!」などと鼻息荒く宣言していた私。そのまま2か月半の長期休暇へと突...

【第6回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「期末テスト、終わりました!」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回は「2学期の授業とそれぞれの期末テスト」についてです。 あっという間に終わった2学期 9月1日に始まった新学期でしたが、あれよあれよと時間は過ぎ、12月21日に最後のレポートを提出してあっけなく終了となりました。...

【第5回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「通大生の夏休み、そして新学期スタート!」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回は「通大生の夏休みの過ごし方」についてです。 あゝ“楽しい”夏休み 6月下旬の期末テストとレポート提出を終えてから8月末までの2か月余り、実に“楽しい”夏休みを過ごしました。カッコ付きの“楽しい”となったのは、「...

【第4回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「留学生活のお金事情(奨学金いただきました!)」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回は「留学生活のお金事情」と、いただいた奨学金についてです。 当然ながら、タダでは勉強できない 留学を検討している方からよく受けるのは「何にどれだけ費用がかかるのか」「どのくらい貯金しておけば足りるのか」という、お...

【JIF2023】長友英子「文化的な違いからくるさまざまな誤解や誤訳」

長友英子 韓国語の会議通訳、放送通訳としての第一世代。韓国語教育や通訳者教育にもかかわる。ハングルを初めて見たのは高校生のとき。映画のタイトルだった。大学時代に韓国語を学び始める。学んだ韓国語が韓国人学生に通じたことで、生き生きとした言葉として迫ってきて夢中になる。卒業後留学。ソウル大学の修士課程、帰国後筑波大学博士課程で韓国の教育史を研究する一方で、NHKラジオジャパンの韓国語放...

【JIF2023】成川彩「映像作品を通して学ぶ韓国の歴史・政治・文化」

成川彩 韓国在住文化系ライター。大阪生まれ、高知育ち。神戸大学法学部在学中に2度ソウルへ留学し、韓国映画の魅力にはまる。大阪大学大学院で通訳翻訳を専攻し、大阪地方裁判所、大阪府警などで司法通訳を務める。全国通訳案内士(韓国語)資格取得。朝日新聞記者として9年間文化を中心に取材し、退社後2017年からソウルの東国大学大学院へ留学。韓国映画を学びながら、共同通信やAERA、中央日報(韓...

【第3回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「通大1年生、第1学期の1週間」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院(=通大)に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回は、学期中における私個人の「平均的な1週間の過ごしかた」についてです。 課題に始まり、課題で終わる 結論から言いますと、学期中の生活=課題に追われる生活、です。 常に膨大な量の課題に追われています。奇跡的に...

【第2回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「ピカピカの1年生、新学期スタート」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ40歳を目前に韓国の通訳翻訳大学院に入学した私が、「通訳のための海外留学」のリアルな実態をお届けします。 今回は、3月2日からスタートした新学期についてのレポートです。 韓国の新学期は「受講申請」という関門から始まる 日本の大学の「履修登録」にあたるものを、韓国では「受講申請」と呼びます。文字どおり受講したい授業を自ら選択して申請...

【第1回】通訳留学奮闘記~梨花女子大学校通訳翻訳大学院編~「アラフォーの新人ですが大学院留学に挑戦します」

34歳でハングル文字から韓国語学習をスタートさせ、40歳になる今年、韓国の通訳翻訳大学院に留学することになりました――。 このように話を切り出すと、なぜ韓国語? なぜ通訳? なぜ大学院? なぜ留学?……などと絶えず質問をいただくのが、もはやルーティーンのようになっています。 私・中村かおり(なかむら・かおり)は2023年3月から韓国ソウルの梨花女子大学通訳翻訳大学院(修士課程・韓日通...

【JITF2021】矢野百合子「韓国語の通訳翻訳」

矢野百合子 学生時代に参加したワークキャンプでエネルギッシュな韓国に魅了され卒業後に語学留学。直後の大統領暗殺と軍事クーデター、民主化運動でキャンパスは催涙弾まみれに。その後も怒涛の政局に公私ともに翻弄されながら日韓を往復して語学や文化関連科目を教える。その間に通訳を頼まれたことが契機となり、帰国後の1994年から放送通訳と会議通訳に従事。 国際基督教大学博士課程満期退学。共...